丸紅都市開発は、広島市中区銀山町の相生通り沿いで、
地上20階建て300室規模のホテル建設を検討していることが明らかになりました。
増加傾向にある外国人観光客やビジネス客の旺盛な需要を取り込む狙いで、
2028年末から2029年初めにかけての開業を目指します。
同社が中四国地方でホテルを開発するのはこれが初めてとなります。
計画地は大同生命広島ビル(旧)一帯で、「かに通」の入っていたビルなど隣接する複数のビルや敷地を再開発します。
中四国最大の繁華街にも近く、観光・ビジネス両面の需要が見込まれるエリアです。
市中心部ではホテルの建設計画が相次いでおり、今回新たに相生通りの東側にも整備の計画が加わりました。
丸紅都市開発の広島ホテル建設計画の概要
【中国新聞デジタル】:広島市都心に20階建て新ホテル、東京の丸紅都市開発が開業へ
広島市都心に20階建ての新ホテル🏨https://t.co/HkC9Ro9mFB
2028年末から29年初めにかけての開業を目指しています
— 中国新聞U35 (@chugokunp_u35) October 22, 2025
名称 | - |
高さ | - |
階数 | 地上20階 |
構造 | - |
用途 | ホテル |
客室数 | 約300室 |
敷地面積 | - |
建築面積 | - |
延床面積 | 約1万3,000平方メートル |
着工予定 | 2026年9月末以降 |
竣工予定 | - |
開業予定 | 2028年末 ~ 2029年初め |
建築主 | 丸紅都市開発株式会社 |
設計 | - |
施工 | - |
オフィスからホテルへ。スクラップアンドビルド進む
不動産業の丸紅都市開発(東京)のホテル建設計画が明らかになりました。
同社は京都や福岡でもホテル事業を行っているようですが、中四国地方では初の事例となります。
計画地周辺には「ホテルアクティブ! 広島」や「チサンホテル広島」など機能性を重視した、
いわゆる”宿泊特化型”のホテルが多く立地しています。
今回の計画も、その敷地面積と20階建て約300室という規模感から、
同様に宿泊特化型ホテルとなる可能性が高いと思われます。
規模的には、計画中のアパホテル〈広島駅前通〉と近いです。
計画地は旧広島大同生命ビル一帯で、2025年8月に土地を取得済みとのこと。
2026年9月末までに既存ビルを解体した後、着工する予定です。
「かに通」など隣接する複数のビルも解体に入っており、一体開発になると思われます。
大同生命は2025年2月に紙屋町へ新しいオフィスビルを完成させており、
銀山町のビルは建設中の仮社屋としても使用されていました。
老朽化したビルに代わるハイグレードで中・大型のオフィスを新たに整備し、
元の物件はホテルに生まれ変わる形になります。
都心の高度利用・機能集積に繋がっており、非常に良い傾向だと思います。
相生通りではこの他にも、建設中の基町相生通地区市街地再開発、
計画中の(仮称)広島立町プロジェクトなどが控えます。
オフィスの整備とともに、拠点集約により空きとなるビルの活用も注目しておきたいです。
背景には、インバウンドを始めとする観光客の増加も後押しもあります。
中四国最大の繁華街である流川・薬研堀地区にも近いので、飲食や夜の観光を楽しみたい観光客やビジネス客のニーズに応えられそうです。
スクラップアンドビルドにより、エリア全体の魅力向上につながることを期待します。
丸紅都市開発が計画する広島市中区銀山町の新しいホテルは、2028年末から2029年初めにかけての開業を目指します。
ホテル運営者は未定なので、引き続き注目したいです。