大同生命が紙屋町交差点近くに建設していた「大同生命広島ビル」が、2025年2月21日に完成しました。
老朽化していた旧「広島日興ビル」を2023年3月から建て替えを行っていました。
新しいビルは地上14階、高さ約60m。延約1万平方メートルのオフィスビルで、
大同生命保険広島支社や、従来入居していたSMBC日興証券の広島支店がビル完成後に再び入居する予定です。
西隣の紙屋町交差点に面した区画に広島トランヴェールビルディング(2012年竣工)が、
東隣に損保ジャパン広島紙屋町ビル(2020年竣工)が近年建て替えられており、
一帯でオフィスの更新が進むエリアです。
前回の状況はこちら。
事業概要
【大同生命】:広島市中区紙屋町に「大同生命広島ビル」が竣工~紙屋町・相生通り沿いに高い環境性能をほこる最新オフィスビル~
【大同生命】:「大同生命広島ビル」新築工事に着工~紙屋町・相生通りに、高い環境性能を備えた最新オフィスビルを2025年竣工予定~(PDF:586KB)
完成イメージ(上記ニュースリリースより)
名称 ◆ | 大同生命広島ビル |
高さ ★ | 61.403m |
階数 ◆ | 地上14階・地下2階・塔屋1階 |
用途 ◆ | 事務所、自動車車庫 |
構造 ◆ | 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造) |
敷地面積 ◆ | 863.91平方メートル |
建築面積 ★ | 645.51平方メートル |
延床面積 ◆ | 10.208.34平方メートル |
着工 ◆ | 2023年3月 |
完成 ◆ | 2025年2月21日 |
建築主 ◆ | 大同生命保険株式会社 |
基本設計者 ◆ | 株式会社日建設計 |
実施設計者・監理 ◆ | 株式会社大林組 |
施工者 ◆ |
株式会社大林組 |
★:現地看板、◆:公式資料
(最新の情報を採用)
60m級オフィスが並ぶ紙屋町交差点
紙屋町交差点から。
紙屋町交差点から順に、広島トランヴェールビルディング、大同生命広島ビル、損保ジャパン広島紙屋町ビルと、3棟の60m級オフィスビルが並ぶ景観となりました。
本プロジェクトはその真中に立つオフィスビルです。
紙屋町東電停が目の前にあります。
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そばから見上げるビル。
外壁にはテラコッタ(素焼き)調のタイルが採用され、クラシカルな印象を与えています。
エントランスには紙屋町の名前に由来して、紙をモチーフとした折り紙のデザインのタイルが用いられているとのこと。
また、建物内で使用するすべての電力を実質再生可能エネルギー由来とし、自動調光照明や断熱性能の高いLow-E複層ガラスを採用するなどし、建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」において5つ星、「ZEB Oriented」を獲得下、環境性能の高いオフィスビルです。
エントランス周り。
オフィスのみで構成され、店舗は設けられていません。
大同生命保険広島支社など、9社が入居する予定であることが伝えられています。
旧ビルに入居していたSMBC日興証券広島支店も再び1階に入居する予定です。
【中国新聞】:広島市中区に大同生命広島ビル完成 5月に支社機能移動へ
【SMBC日興証券】:店舗移転のお知らせ(広島支店)
紙屋町近辺では、上記大同生命広島ビルの南側、鯉城通り沿いに「明治安田広島ビル」が竣工しました。
今後は、建設中の「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」や、再開発が報じられた山陰合同銀行・野村不動産共同のオフィスビルなどで新規オフィスが供給されていく見込みです。
広島駅周辺のまちづくりが大きく話題となっていますが、紙屋町・八丁堀地区でもスクラップアンドビルドが進んでいます。