3月22日閉城 『広島城天守』から進化する広島都心のまちづくりを望む

広島城天守がまもなく閉城します。老朽化・耐震性能不足のため2026年3月22日を最後に内部に立ち入ることができなくなる予定です。

原爆で倒壊した天守に代わり、1958年に鉄筋コンクリート造で再建された現在の3代目となる天守です。

広島市は天守の収蔵・展示機能を代替する「広島城三の丸歴史館」の建設を進めているほか、小天守を含む建物群全体の木造復元の議論も並行して進めています。

現天守の閉城を目前に控え連日多くの人が訪れる中、私も先日見納めに行ってきました。

 

 

市街地に立つ堂々とした外観

【公式】:広島城

 

三の丸から、敷地北東にある天守へ向かいます。

 

閉城が間近に迫りかなり注目度が高まっており、天守を目指す多くの人の姿がありました。

 

天守閣の外観です。

 

戦後に再建されたものとはいえやはり堂々としていて、広島の街の風景として完全に定着していると感じます。

 

11時頃でしたが30分ほど並んで入場できました。

 

内部の展示空間。

伝統的な外観とは対照的に、内部はいかにも鉄筋コンクリート造の建築物です。

 

 

天守から眺める広島都心

天守の展示を見ながら、一番上の5層まで登ってきました。

 

やはり何度見てもいい景色です。都心のまちづくりを追いかけている立場からすれば、都心のどこでどんな建物が出来上がってきているかが分かり、ずっと見ていられます。
毛利輝元が築城した当時はもちろん、この天守を超えるような高さの建物は無かったでしょう。その頃の街並みに思いをはせながら景色を眺めふけるのも面白いです。

 

天守の正面から南東方面。
正面の「リーガロイヤルホテル広島」が入る基町クレド。

 

一番目を引くのは、建設中の「KAMIHACHI X(カミハチクロス)」。
高さ約160m、地上31階建ての複合オフィスビルです。上層階には「アンダーズ広島」が入ります。
それぞれ都心のランドマークですね。

オフィスやホテルなどで構成される基町相生通地区第一種市街地再開発事業の高層棟「カミハチクロス(KAMIHACHI X)」について、 都市再生機構ら事業者は、2026年3月11日に

 

南西側。

「エディオンピースウイング広島」もまた、令和の広島のランドマーク的存在。
広島グリーンアリーナも隣接します。
広島の歴史・スポーツが融合し合う文化的なこの景色が好きです。

 

記録として、北西側→北側→東側。

 

 

北側の低層の建物は、市立基町高校の校舎。
東側の奥には広島駅周辺のビル群も確認できます。

天守閣からの景色は閉城により、少なくとも二十数年は見られない景色となります。
しっかりと目に焼き付けて、城を後にしました。

 

 

城跡に残る遺構、江戸、戦中の記憶をたどる

天守の南東側、広島城のほぼ中央に位置する「広島大本営跡」。

 

1894年9月から7か月の間、日清戦争時の最高指揮機関である「大本営」がここに移転し、帝国議会などが開催されました。
明治天皇も滞在され、この間広島は「臨時首都」の機能を担いました。
遺構はその歴史を物語る証です。

このほか、敷地内には中国軍管区司令部の防空作戦室跡など、戦時中の遺構も隣り合う独特な城跡です。

 

入口に近い、多聞櫓(たもんやぐら)。

 

二の丸入口の表御門(おもてごもん)。

 

平櫓(ひらやぐら)および、御門橋(ごもんばし)。

これらはいずれも平成初期に木造で復元された建物群です。内部も公開されています。
天守と比べ規模は小さいものの、木造復元は夢物語ではないのです。

 

 

閉城間近で混雑する広島城天守。これから足を運ぶ方へのアドバイス

閉城が近づくにつれて、連日かなりの混雑が続いています。
これから来場を考えている方へ向けて、気をつけておきたいポイントをいくつかまとめました。

まず、気になる入場待ち時間の目安です。私自身の経験や周囲から見聞きした情報になりますが、列が公衆トイレ付近まで伸びている場合は約30分、さらに奥の大本営跡付近まで伸びている場合は約1時間程度と見ていただくのがいいと思います。
基本的にはやはり早い時間ほど混雑は少ないです。

 

この列は、主に入場券を購入するためのものです。
入場制限による列ではないため、列自体は緩やかに進んでいきます。チケット窓口が2つしかないため、どうしても時間がかかってしまうようです。

事前にインターネットで電子チケットを購入しておくのがスムーズでおすすめです。
QRコードを取得して窓口に並びます。
ネット購入済みの場合でも、基本的には同じ列に並んで順番を待つ必要がある点には注意してください。

入城すると、展示スペースの通路はあまり広くないので、注意して観覧ください。
ちなみに、現在展示されている資料の多くは、来年春に開業予定の「広島城三の丸歴史館」へ移される見込みです。

 

展望スペースとなっている最上層も、人が多くかなり狭いです。
すれ違う際など、背負っているリュックサックなどが周囲にぶつからないようご注意ください。

ここから見渡す広島の街並みは、これから20年以上見ることができなくなる貴重な景色です。
ぜひご自身の目にしっかりと焼き付けていただけたらと思います。

 

▼広島城入場について(3月22日まで)

住所 広島市中区基町21-1
営業時間(3月) 9:00〜18:00(土・日・祝日は19:00まで)※最終入館は閉館30分前
入場料 大人370円、高校生・シニア(65歳以上)180円、中学生以下無料
支払い方法 現金、交通系IC、各種クレジットカード・電子マネー
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【じゃらん】:天守閣観覧チケット~2025年度末で閉館予定。天守閣に登るなら今!~【広島】【観光】<ファミリー・女性にもおすすめ>

閉城日 2026年3月22日
備考 最終3日間は入場整理券の配布が予定されています。
配布時間や場所などの詳細は公式サイト等で事前にご確認ください。
【公式】:天守閉城 入館整理券配布について/3月20日(金・祝)~22日(日)

 

議論される広島城天守の木造復元について、後日所感などを改めて記事にします。

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