広島駅北口のJR西日本広島支社跡地に構想する新アリーナについて、6月にも関係機関や団体で構成する協議会が発足されることが分かりました。
建設による経済効果や技術的・予算的課題について議論を進めていく見通しです。
アリーナを巡っては、広島市とJR西日本が3月、
”新アリーナ建設を契機としたまちづくりの推進”などを盛り込んだ連携協定を締結しました。
直後の4月にJR西日本が公表した中期経営計画では、「広島での都市型アリーナ検討」が明記されており、
広島駅北口への新アリーナ建設の具体性・現実性が高まりを見せています。
新アリーナ建設に向けた協議会発足へ!6月にも初会合
新アリーナ候補地となるJR西日本広島支社跡地一帯(2026年4月撮影)
【NHK】:広島 新アリーナ建設構想 具体策話し合う新たな協議会発足へ
この協議会には、自治体である広島県や広島市、市と協定を結んだJR西日本、建設を求めてきたエンタメ業界団体や、バスケットボールB1の広島ドラゴンフライズなどに加え、
地元経済団体なども参画する方向で調整が進められているとのことです。
早ければ来月にも初会合が検討されており、新アリーナ建設による経済効果や技術的な課題、必要となる予算などについて本格的な議論が進められる見込みです。
JR中期経営計画に『都市型アリーナ検討』明記 今後の具体化に期待
JR西日本は、26年度から5年間を見据えた「JR西日本グループ 中期経営計画2030」を公表しました。
この中で特に注目したいのは、「広島エリアのまちづくりの推進(都市型アリーナ検討等)」が明記された点です。
【JR西日本】:JR西日本グループ中期経営計画2030について
![]() ![]() |
![]() ![]() |
(アリーナ、広島駅北口まちづくりの記載ページ(https://www.westjr.co.jp/press/article/2026/04/30/items/260430_00_press_JRWEST2030keikaku.pdf)より)
全社横断戦略の一つである「まち・地域の持続性・魅力向上」の中に、「広島エリアでのまちづくりの推進(都市型アリーナ検討等)」が、せとうちエリアの取り組みとして位置付けられています。
単なる不動産開発の一案件ではなく、交通ネットワークを軸に関西・西日本エリアの回遊を高め、「目的地として選ばれ続けるエリア」をつくるという、JR西日本の大きな方向性の中に広島駅北口が組み込まれたと捉えることができるのではないでしょうか。
アペンディクスには、2031年度以降に「広島駅北口周辺まちづくり」が記載されています。
現段階ではどの程度までJR西日本が関わろうとしているかは読み取れませんが、広島駅ビルや大阪うめきたが一段落し、さらに神戸三ノ宮駅ビルが開業して一段落付いたあとの投資スケジュールとして見るならば合点がいきます。
それまでの間に、スキームや費用負担など、協議会を通じて関係機関との調整を急ぐ必要がありますね。
広島駅周辺では、南口で新駅ビル「ミナモア」が昨年開業し、路面電車の駅前大橋ルート乗り入れも実現しました。
これにより、広島駅の拠点性・求心力は大きく高まりましたが、次の焦点は北口です。
広島駅ビル「ミナモア」(2025年8月撮影)
JR西日本が参画するアリーナの現実味をさらに高めるのが、昨年発表されたJR西日本とぴあ株式会社との事業連携です。
【JR西日本】:西日本旅客鉄道株式会社とぴあ株式会社は交流人口拡大に向けた事業連携を行います
ぴあが持つチケットシステムとJR西日本・日本旅行の「tabiwa by WESTER」を連携し、スポーツや音楽、演劇などのチケット販売に加え、会場までの鉄道利用商品やアクセス情報も一体で提供するとのことです。
広島に置き換えれば、広島駅北口の都市型アリーナで開催される興行のチケットを、ぴあのシステムを組み込んだtabiwaで販売し、
来場者に広島までのアクセス、宿泊、さらに平和記念公園や宮島などの観光周遊まであわせて提案するという、強力なビジネスモデルが考えられます。
もちろん既存の施設・イベントでも実施は可能ですが、JR西日本が直接関わるアリーナが実現すれば、より象徴的なパイロットケースとなりそうです。
ここまで期待を綴りましたが、冷静になるとまだ決まっていることは何もありません。
今後の協議会で実現に向けた議論が進展することを望みます。
JR西日本には、その会社規模とグループ力を活かし、グループの収益機会と市民・県民に残るにぎわいの双方を生み出す形で、しっかりとビジネスを進めてほしいですね。
(生成AIによるイメージ。何らかの根拠に基づくものではありません)




