広島県は、広島駅北口に県立広島病院・県立二葉の里病院(旧JR広島病院)、・中電病院(一部機能)ほか、県内の複数の医療機関を統合・再編した「高度医療・人材育成拠点」となる新病院の整備計画を進めています。
既存の県立二葉の里病院(旧JR広島病院)一帯の約2.6ヘクタールの敷地に、800床(将来的に1000床まで増築可能)規模の高度な医療機能を持つ新拠点を整備する予定です。
2030年度の開院を目指しています。
以前、建物のイメージパースが公開されたことをご紹介しましたが、
より詳細な外観・内観のイメージパースが公開されたのでお伝えします。
その時の記事。
高度医療・人材育成拠点の概要
【広島県】:高度医療・人材育成拠点構想
広島県が計画する新病院は、県の医療課題である「高度医療機能の集約」と「医療人材の確保・育成」を目的とした大規模プロジェクトです。
高度急性期医療を担う「基幹病院」として、最先端の医療機器やシステムを導入した新病院をアクセスの良い広島駅北口に整備することで、県内外からの患者受け入れや、大規模災害時の司令塔機能を果たすことが期待されています。
▼新病院の概要
| 建設予定地 | 広島県広島市東区二葉の里3丁目1番1 (JR広島駅新幹線口から約300m) |
| 統合対象 | 県立広島病院、県立二葉の里病院(旧JR広島病院)、中電病院、HIPRAC(広島がん高精度放射線治療センター)ほか |
| 敷地面積 | 26,137.75平方メートル |
| 延床面積 | 約99,000平方メートル |
| 概算事業費 | 約1,330~1,460億円 |
| 開院予定 | 2030年度 |
(広島県『高度医療・人材育成拠点 基本計画(令和7年10月一部改定) 概要版』(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/644690.pdf)より)
【広島県】:新病院のデザイン – 高度医療・人材育成拠点構想
デザインコンセプト
「みなも ~穏やかな瀬戸内のきらめき~」広島のまちを象徴する川や海の穏やかな「みなも」に、光がやさしくきらめく様子を、建物の外壁に表現した。大中小の縦長窓をランダムに配置することで、自然の光が揺らめくような表情を生み出している。
新病院が担う多層的な役割をやさしく包み込む器として、「みなも」に映る光のように、やさしく、あたたかく、そして確かな存在として、新病院が、広島の未来を照らす新たなシンボルとなることを目指す。
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外観イメージ
内観イメージ
公式動画も公開されました。
【YouTube】:広島駅北口に開院する新病院|完成イメージパース動画を公開!
以前取り上げた際は1枚のパースのみでしたが、複数の角度から動画も合わせて詳しく紹介されています。
改めて、特徴は広島のまちを象徴する川や海の穏やかな「みなも」を表現し、大中小の縦長窓をランダムに配置したファサードとなっています。
建設コストの抑制とデザイン性のバランスがうまく取れていると感じます。
ただ、この「みなも」というコンセプトは、2025年に開業した広島駅ビル「minamoa(ミナモア)」が”広島の玄関口”として採用したばかりです。
水辺から距離があり、豊かな緑の二葉山の麓に位置する新病院のコンセプトとしては、個人的には若干の違和感が残る…
二葉の里という地名、背後の二葉山を意識したコンセプト・見せ方もあったのではないかと思います。
広島駅ビル「ミナモア」
なお、大部分は地上11階建てですが、西側にかけて階数を減らすことで、「二葉の里まちづくりガイドライン」に基づく景観軸(広島駅から二葉山の眺望)を確保しています。
土地利用ゾーニングイメージ図
(広島県『高度医療・人材育成拠点 基本計画(令和7年10月一部改定) 概要版』(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/644690.pdf)より)
そして、この場所に関連する大きな動きも。
新病院から見て広島駅北口との間の、”JR西日本広島支社跡地”で、官民連携で取り込む新アリーナ建設の議論が始まりました。
4月14日に開かれた広島県知事と広島市長のトップ会談では、広島県もこのアリーナ構想に賛同し協力していく意向が明確に示されています。
【広島県】:広島の新アリーナ構想、横田美香県知事「オール広島に参画」 広島県・広島市トップ会談
最大1万人規模での集客を見込む大型アリーナと、落ち着いた環境が求められる病院をいかにして両立させるかは大きな課題ではありますが、難しいからこそ当事者である広島県にも入っていただいたことは双方にとって大きな前進です。
多くの関係者、市民が知恵を絞り、良い形で共存した活気ある街の実現を願います。






