新型コロナウイルスの新規感染者数はひとまず落ち着きを見せるようになりました。
緊急事態宣言の解除、及び休日を含む外出自粛要請の解除に伴い、
当ブログでは三密を避け、「新しい生活様式」に沿った最小限の取材を再開します。
地元放送局のテレビ新広島は、1975年の開局当時から使用している現社屋の老朽化に伴い、
同社敷地内で社屋の建て替えを進めています。
新社屋は災害時においても放送機能を維持できるBCP対策として免震構造が採用されるほか、3mの浸水にも耐えられる計画です。
広島と平和の象徴である「折り鶴」をイメージした外観で、2020年6月の竣工の計画です。
新社屋での放送は2021年2月からとなる予定です。
前回の状況です。
【SankeiBiz(サンケイビズ)】:テレビ新広島が新社屋建設へ 平成33年オープン
昨年2月以来、1年3ヶ月ぶりの取材となりました。
すでに建物は完成間近となっており、外観もほとんど全てあらわになっています!
メチャカッコいいじゃないですか!
イメージ図を見たときの印象が、100%そのまま実現されています。
アルミの縦のルーバーが、ガラスカーテンウォールの建物とはまた違った洗練さを醸し出しています。これはこれで非常に目を引きます。
夜間はビル内の照明がこのスリットから漏れて、綺麗なんでしょうね。
国道2号線から角度を変えていきます。
【テレビ新広島新社屋】
高さ35.44m、地上6階
用途:テレビスタジオ
構造:鉄骨造、免震構造
敷地面積:5,687.67平方メートル
建築面積:1,759.36平方メートル
延床面積:8,286.50平方メートル
着工:2019年2月
完了予定:2021年9月30日(放送設備の施工を含む)
建築主:株式会社テレビ新広島
設計者:清水建設株式会社
施工者:清水建設・中電工業共同企業体(JV)
高さは約35mですが、これはおそらく建物の軒までの高さですね。
飛び出たアンテナまで含めると40~50m程度はありそうです。
現地の雰囲気は動画でどうぞ。
エントランス付近です。
一部化粧パネルの取り付けが始まっています。
モチーフにした「折り鶴」の三角形が分かりますね。
エントランスを見上げると、巨大な窓ガラスが目に入ります。
小部屋のようになっているのが見えます。スタジオになるのでしょうか。
歩道に面する建物のファサード。
元の駐車場だった敷地に建てたこともあり、割と敷地いっぱいまで使われています。
外観の特徴であるアルミのルーバーをよく見てみると、断面が一定ではなく形・太さまで不揃いになっています。凄いな…。
新社屋に隣接して、すぐ南側にはレンガの外観の現社屋が顔をのぞかせます。
新社屋が完成すれば解体でしょうね。駐車場を確保する必要があります。
もう一度、国道から外観を。
最上部の大きな庇にも折り鶴の意匠が。大きな翼のようですね。これはカッコいいです。
最後は少し西に移動し、出汐町交差点から。
先程の大きな庇の部分は、窓ガラスがありますね。テラスのようになっているのかもしれません。
テレビ新広島「TSS」の新しい社屋は、2020年6月末の竣工予定です。
その後移転作業を進め、2021年2月から新社屋での放送を始めます。