中四国初進出!WeWorkが広島市と連携し、再開発ビル「KAMIHACHI X」へ

会議室やコワーキングスペースなどの フレキシブルオフィス事業を展開するWeWork Japan(WWJ株式会社)は、
広島市とスタートアップ支援等の推進に関する連携協定を締結し、
2027年竣工予定の再開発ビル「KAMIHACHI X(カミハチクロス)」へ入居することを明らかにしました。
これまで国内で8つの都市で拠点を構えていた同社にとって、中四国エリア初の拠点開設となります。

WeWorkは単なるシェアオフィスではなく、スタートアップ企業同士のコミュニティ形成をはじめとした”オープンイノベーションプラットフォーム”として国内外で拠点を運営しており、
自治体と協働することで地域経済の活性化、都市の魅力向上及び発信並びに多様な人材の活躍支援の推進を狙います。

 

朝日ビルディングなど事業者ら5者は、広島市中区の旧朝日会館跡地、旧市営基町駐車場一帯で進める「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」について、 2027年度竣工予定の高層棟の名称

 

 

WeWork広島進出に関する概要

【PR TIMES】:WeWork Japan、広島市とスタートアップ支援および企業誘致などの推進に関する連携協定を締結

KAMIHACHI X(カミハチクロス) 完成イメージ
(広島市『基町相生通地区市街地再開発事業』(https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/shigaichi-saikaihatu/288144.html)より)

 

協定締結に至る経緯
広島市は、ものづくり産業が盛んな地域特性を活かしながら、広島広域都市圏における産業活動のダイナミズムを持続させていくため、新たな企業の誘致やスタートアップ支援を積極的に推進し、企業間連携やイノベーション創出に向けた施策を展開してきました。

WeWork Japan は、世界に広がるグローバルネットワークと日本全国の拠点運営を通じて、企業・個人・自治体・教育機関など多様なプレイヤーが出会い、イノベーションを生み出す“オープンイノベーションプラットフォーム”としての役割を担ってきました。

こうした双方の目指す方向性が一致したことから、このたび本協定を締結する運びとなりました。本協定を通じて、広島市とWeWork Japan は、それぞれが保有する情報やノウハウ等を用いて相互に連携協力し、広島市域における地域経済の活性化、都市魅力の向上及び発信並びに多様な人材の活躍支援の推進を図ります。

協定締結日
2025年12月1日(月)

協定の内容
広島市とWeWork Japan は、次の事項について連携して取り組みます。

  • スタートアップ支援及び企業誘致に関すること
  • 企業間及び地域コミュニティとの連携に関すること
  • 都心の魅力向上及び地域課題の解決に関すること
  • プロモーション活動に関すること
  • 多様な働き方の推進、学生や若者、女性の活躍の推進に関すること
  • 前各号に掲げるもののほか、本協定の目的を達成するために必要な事項

取り組み例
本協定に基づき、広島市とWeWork Japan は以下のような取り組みを検討・推進してまいります。

  • WeWork Japan が有するグローバルネットワークおよびコミュニティを活用した、スタートアップの成長支援(マッチング支援、オープンイノベーションの促進など)
  • 広島への企業誘致に向けた国内外の企業・スタートアップ・投資家との情報連携などを強化
  • 地域課題解決や広島の魅力発信に向けたイベント・セミナー・ワークショップの共催
  • 広島都心の魅力向上と地域課題解決に向けた共創パートナーとしての参画
  • 本協定の目的を達成するために必要なその他の協働プロジェクトの検討

(WeWork Japan、広島市とスタートアップ支援および企業誘致などの推進に関する連携協定を締結(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000045221.html)より一部引用)

 

 

WeWorkの特徴とKAMIHACHI Xとの親和性

ソフトバンクグループが100%子会社化し話題となった「WeWork」が広島進出となりました。

WeWorkは、「場所(作業スペース)の提供」を主目的としてい一般的なシェアオフィスと異なり、「コミュニティと成長機会(つながり)の提供」を主目的としています。
利用者同士のビジネスを仲介する「コミュニティ・マネージャー」が常駐することや、あえてガラス張りの執務室や開放的なラウンジを設けることで、入居者間の偶発的な出会いを促す空間設計が特徴です。

また、会員になれば世界中の拠点を利用することも可能です。
(たとえば、広島の企業が東京出張時にWeWorkを使ったり、逆に東京や海外の企業が広島WeWorkを使用し、広島進出する足がかりに。というシナリオも想定されます)

 

「KAMIHACHI X」は、”カミハチエリア内外のヒト・モノ・コトがクロスする場所に”というコンセプトを掲げており、3~6階には広島商工会議所も移転します。両者の想いが合致したことも進出の背景にあるようです。

WeWorkは、企業のステータスや採用力向上につながるようなブランディング効果を狙い、都市の一等地のハイグレードビルに拠点を構える戦略を取っています。
広島市のリーディングプロジェクトとして誕生するKAMIHACHI Xと、こうした点でも親和性が高かったのでしょう。

 

KAMIHACHI Xの14階には、「コワーキングラウンジ」が設けられることがプレスリリースで明らかになっています。
これが「WeWork広島」と見てよさそうです。

 

 

広島県、市の転出超過が課題ですが、4次産業とも呼ばれるIT系企業、スタートアップが活躍できる土壌・環境が不足していたことも背景にあると考えます。

製造業×ITによる効率化もまた、我が国における大きな課題です。

特効薬的にすぐさま解決されることはなかなか難しいですが、これまでになかった企業交流文化が育まれ、課題解決に向かうことに期待したいです。

新拠点の開設に先立ち、2026年4月より、広島市内において、WeWork のモデルルームをオープンし、地域企業やスタートアップの交流イベントなどを実施していく予定です。

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