アンダーズ広島、開業まで1年を切る 増加するホテル客室数は仙台市を上回る

広島市中区の旧朝日会館跡地、旧市営基町駐車場一帯で「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」が進められています。
核となるのは、オフィスとホテルで構成される高さ約160mの高層棟「KAMIHACHI X(カミハチクロス)」です。
高層部、21~31階には、ハイアットのラグジュアリー・ライフスタイルホテル「Andaz(アンダーズ)」が出店します。

順調に建設工事が進む中、建設中のタワーの屋上と最上階を取材した様子を、RCC中国放送が公開しました。
最上階に設けられる屋外のテラスなどを紹介しています。

 

 

 

アンダーズ広島の概要 31階の屋外テラスに期待

RCC中国放送が建設が進むカミハチクロスを取り上げており、その映像が公式YouTubeでも公開されています。
メディアで初めて、高さ約160mのタワーの屋上と、最上階となる31階にカメラが入ったようです。

(https://www.youtube.com/watch?v=gjABZRov2LQ)

広島の中心部を高い位置から見渡す映像は、やはり見応えがありますね。

屋上は建物の管理用で、ホテル利用者が利用することはできません。
実は展望台だったというようなサプライズはありませんでしたね(笑)

 

それ以上に気になったのが、ホテル最上階の31階です。
建物の角、外壁が隅切りされた部分に、屋外のウッドデッキが設けられていることが分かりました。

最上階の31階にはバーやレストランも計画されており、
ホテル・レストラン利用者はテラスに出られることができそうです。
広島の都心で、地上からおよそ150m程度の高さで外気に触れられる希少な空間ですね。

 

以前大阪を訪れた際に利用した「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」では、オフィスからホテルへの構造切り替え階に設けられたホテルロビーから屋外に出ることができました。

(2024年10月撮影)

レストランやロビーであれば、宿泊客だけでなく食事やバーを目的に訪れることができますね。
開業まで1年を切りました。
ハイアットにとっても初の中国・四国地方の進出、初の地方へのラグジュアリーブランドの出店になる重要な位置づけとなるはずです。

広島のホスピタリティを一段引き上げる「アンダーズ広島」の開業が待ち遠しいです。

 

 

広島市のホテル客室数が仙台市を逆転

広島市のホテル市場の変化です。

今年8月、厚生労働省の統計に基づくホテル・旅館の客室数の推移を当ブログで取り上げました。
その際は2024年度までのデータしか無かったのですが、2025年度のデータが公開されたので再集計しました。

開業1年を迎えた広島電鉄路面電車の「駅前大橋ルート」。 経路にあたる駅前通りを経て、紙屋町方面へ向け相生通りを進むと、沿線のあちこちでホテルの建設現場が目に入ります。 広島駅周

 

広島市の2025年度末時点のホテル・旅館客室数は1万8,500室あまりとなり、同じ政令指定都市の仙台市を初めて上回りました。

(管理人作成)

【中国新聞】:広島市のホテル・旅館客室数3位に浮上 「札仙広福」残る上位に迫るには…

 

順調に宿泊施設のストックが積み上がってきた事は朗報ですね。

それにしても、仙台市が以前から広島市を上回るホテル客室数を有していたことは意外ですね。

広島は大阪・福岡という大都市に東西を挟まれ、新幹線の便利さが宿泊需要の流出にもつながりやすい側面があります。
一方仙台も東京まで新幹線で約1時間半という距離ですが、北の札幌には飛行機がメインでしょうから移動には一定の障壁があります。
何より、東北における仙台の拠点性は圧倒的です。企業の支店や行政機関などが集積し、東北各地からビジネスや交流の需要を集めており、これまでのホテルストックはそうしたビジネス利用客も多く受け入れてきたことが伺えますね。

 

増加傾向にある広島の宿泊施設に話を戻すと、同じようなホテルが大量に増えているわけではないのが特筆すべきところ。
「アンダーズ広島」は上質な滞在や飲食を重視する層、「コートヤード・バイ・マリオット広島」や「voco広島」は観光とビジネスの双方を意識した中~高価格帯です。

さらに、PIECES HIROSHIMAや、先日ご紹介した本川町の計画(穴吹グループ)などは、家族・グループ利用に対応するプロジェクトも増加しています。
アパグループも、駅前タワーには二段ベッドや会員向けラウンジを計画し、別の駅前ホテルはツイン中心の「EN HOTEL」へ変更していますね。

鉄砲町の東急ステイ・メルキュール広島や、銀山町で計画されるKOKO HOTEL Residenceではキッチンを備えた長期滞在に対応します。

旅行者の予算や同行人数、滞在日数はさまざまです。
事業者が異なる客層を狙って設備やブランドを選び始めていることに、広島の宿泊市場の成長を感じます。

 

今後は客室数のさらなる充実とともに、多様化する旅行スタイルや滞在ニーズを取り込み、観光消費をいかに拡大するかが重要な課題となりそうです。
平和記念公園や宮島といった定番の観光地を訪れた後、夜はどこで過ごし、翌日は何を楽しめるのか、
観光資源そのものの魅力に加え、滞在を延ばすだけの動機を生み出し、広島という都市全体の魅力向上にどう結び付けるか。
今後はその中身が問われる段階に入っていると感じます。

 

 

【参考】広島市内で今後開業するホテル・計画一覧(2026年10月更新)

2026年8月の記事でまとめた開業予定ホテルの一覧に、その後判明した計画を追加し、既存計画の変更も反映しました。

ホテル名称・計画名 所在地 室数 開業・完成予定
GRAND HOSTEL LDK 広島 南区荒神町 157室 2026年12月開業
PIECES HIROSHIMA 中区八丁堀 46室 2027年2~3月開業
KOKO HOTEL Residence 広島銀山町(仮称) 中区銀山町 54室 2027年4月・10月順次開業
HOTEL平和GRIT 中区三川町 46室 2027年6月30日完成
アンダーズ広島 中区基町 235室 2027年9月開業
voco広島 南区的場町 301室 2027年10月31日完成
猿猴橋6番ホテル新築工事(コンフォートホテル) 南区猿猴橋町 153室 2027年11月17日
アパホテル〈広島駅前通〉 南区的場町 316室 2027年11月開業
コートヤード・バイ・マリオット広島 中区三川町 183室 2028年第1四半期開業
EN HOTEL Hiroshima Ekimae 南区松原町 201室 2028年3月開業
アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉 南区松原町 600室 2028年春開業
中区田中町APホテル(マリモ) 中区田中町 48室 2028年4月28日
リーガグラン広島 中区東平塚町 168室 2028年6月末開業
エスペリアホテル広島(仮称) 中区基町 121室 2028年8月1日開業
(仮称)広島市中区本川町ホテル計画 中区本川町 62室 2028年8月31日開業
H.I.S.系広島駅前ホテル計画 南区松原町 180室 2028年11月開業
(仮称)広島市中区銀山町 HOTEL PROJECT 中区銀山町 286室 2028年12月完成
(仮称)広島・南区稲荷町ホテルプロジェクト 南区稲荷町 176室 2029年3月1日開業
アパホテル〈広島八丁堀駅南〉 中区新天地 218室 2029年春開業
広島駅北口計画・ヴィラフォンテーヌ(仮称) 東区二葉の里 178室 2029年4月13日完成
合計(20計画) 3,528室

※太字は2026年8月の記事以降に新たに追加した計画です。管理人が把握している計画をまとめたもので、全てを網羅するものではありません。
※開業・完成時期は今後変更される可能性があります。

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