スタジアム建設地は『中心部』か、『宇品』か。

今年秋の最終的な取りまとめを目指し継続されている、サッカースタジアム検討協議会は6月30日に13回めの会合を開き、
候補地から「広島西飛行場跡地」を外しました。
これで現在挙げられている候補地は、「中央公園自由広場」、「旧広島市民球場跡地」、「広島みなと公園」、「広島広域公園(改修)」の4箇所に絞られることになります。
 
【中国新聞】:サッカー場候補地4カ所に絞る
 

より大きな地図で サッカー専用スタジアム候補地 を表示
 

紫のマーカーが現時点での候補地です。
一試合最大で3万人程度が集中的に動くことを想定するスタジアムですから、軸となる軌道系の交通が無い西飛行場跡地の除外は順当だと思います。
 
今回はそれぞれの候補地にスタジアムが出来た場合に、どのような特徴をもたせるのかというところまで検討されたようです。
こちらのブログに、会合で配布された資料があったので紹介させていただきます。
サカスタ実現に向けてシュート撃てよ!】:2014.06.30 第13回サッカースタジアム検討協議会 資料PDF
 
 
球場跡地と中央公園はやはりその立地を活かし、街のランドマークとしてサッカー・イベントを通じて集客しつつ近隣の商業・飲食施設と連携を図ることがコンセプトとして提案されています。
一方既存施設の立地が少ない南区の広島みなと公園では、メッセ・コンベンション機能の複合整備によりその集客力を補おうとしているようですね。
 
広島市は南区の宇品・出島地区へ大規模メセコン機能を整備する構想を掲げていますが、財政状況などから凍結状態にあります。
2012年には当初メセコンに使用予定だった埋立地の一部を使用し、広島市の特別支援学校が移転開校しています。
(みなと公園とは別ですが)
 
サッカースタジアムを中心としてしっかりとしたメセコン施設を本当に作るのなら、無い話ではないと思います。
広島市に大規模なコンベンションセンターが無いのは事実です。
ただ財政的にも厳しいでしょうし、広島市にそこまでの意欲があるかどうか…
アクセスに関しても西飛行場跡地よりは良いというレベルで、公共交通は路面電車とバスしかありません。
アストラムラインを本通から南進させて宇品まで引っ張る、という案は私も以前考えたものですが、ここまでおよべば非現実的な話になってしまいます。(個人的な理想としては変わっていませんが。)
現状の公共交通のアクセス面ではやはり球場跡地が相対的に優れていると思います。
球場跡地においても東西の軸となるのは路面電車ですから、いずれにしろ広電の速達化や輸送力の向上は急務です。(絶対的ではありません)
 
検討協議会は10月にも最終結論を出す予定です。今後も見守りたいです。


 

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