広島駅北口の二葉の里再開発地区で、売却先の決まっていなかった国有地”二葉の里5街区”の一般競争入札が本日行われました。
地元ニュースによると、広島テレビの新本社やホテルを含む複合ビルなど3棟が建設されるとのことです。
【NHK】:二葉の里再開発 全容決まる
【TSS】:広島駅北口5街区 通信データ会社など落札
【広島ホームテレビ】:二葉の里地区5街区の落札決定
(ホームテレビウェブサイトから)
売却されるのは二葉の里5街区、約1.5haの土地。
入札は「広島テレビ」、「エネルギア・コミュニケーションズ」、「大和ハウス工業」の3社によって共同で落札されました。
入札したのはこの1グループのみであったとのこと。
落札額は62億3000万円です。
5街区には3社がそれぞれの施設を建設します。以下に纏めます。
○データ通信棟(エネルギア・コミュニケーションズ)
地上10階建て。2016年完成予定。
○メディア棟(広島テレビ放送)
地上9階建て。現在の中区中町から本社を移転。多目的ホールも併設し、2019年完成予定。
○複合棟(大和ハウス工業)
地上23階建て。ホテルやオフィス・商業機能が入る複合ビル。
長距離バスの乗り場も併設し、2019年完成予定。
またこれら3棟の間には、賑わいづくりのための大通りも設けられるようです。
完成イメージ(ホームテレビ内より拝借)
3者による共同入札という形になりました。
5街区の売却は「二段階一般競争入札」という手法が取られました。
行政の街づくりの意向を反映させるため、まず一段回目で企画・提案内容を絞り、二段階目に価格競争を行うものです。
今日の価格競争入札でこの3社グループしか参加しなかったのは、このグループが提案した企画だったからなのでしょうか?
大和ハウス工業による複合棟は非常に興味深いですね。
低層部・中層部・高層部と3段階に分かれている複合棟は、高層部の壁に「Hiroshima Hotel」と書いてあるのでここがホテルになるのでしょう。ちょうど100m位かな?
こうしてみると中層部(おそらくオフィス部)もなかなかボリュームがあります。
4階建てくらいの低層部が商業部分になりそうですね。
高速バスの発着場も整備されることが今回明らかになりました。
当初は私も、5街区への広域バスターミナル機能の導入を望んでいましたが、
広島駅自由通路からの距離を考えると北口広場の改良で対応するべきだと思っていました。
これは行政側の意向だったのでしょうかね。
このイメージ図にはありませんが、複合ビルから北口ペデストリアンデッキ(その先の広島駅)に繋がる歩行者デッキがあるといいのですが…
一番意外だったのは広島テレビの移転でした。中町のビルは老朽化が進んでいたんですね。
イメージ図の外観が全く新しいビルに見えないのが残念…。
ホールも併設されるようですが、そこまで大きなものにはならないでしょう。テレビと連動して新たな賑わいが創出できれば良いですね。
データ通信棟は中電系のプロバイダ「メガ・エッグ」のデータセンターになりそうです。
仁保のNTT広島仁保ビルのようなイメージですかね。
うーん。駅北口になければならないような施設ではない気もしますが…
共同入札と聞いて、せっかくまとまった土地の売却なのにコマ切れにするのはなんだかな…と思ったのですが、
明日にも明らかになってくるであろうそれぞれのビルの内容によっては期待してもよいのではないかと思います。
私個人が期待していた、同5街区内のJR西日本広島支社との共同開発とはなりませんでしたが、
後のこちらの開発も期待をしておきたいですね。
また新しい情報が分かれば更新します。