東急不動産『LOGI’Q広島』が江波に誕生へ 中四国初進出の大型物流拠点が2026年5月着工

東急不動産株式会社は、広島市中区江波沖町にマルチテナント型物流施設を建設します。
名称は「LOGI’Q広島」とし、2026年5月31日に着工することを明らかにしました。

本施設は、同社の物流施設ブランド「LOGI’Q」シリーズとして中国地方への初進出となる大型プロジェクトです。地上5階建て、延床面積約7万7,000平方メートルの規模を誇り、最大14テナントの入居が可能となっています。

施設内には、地域の高いニーズに応える冷凍冷蔵区画が設けられるほか、物流施設としては日本初となる「水素ドローンポート」を併設するのが大きな特徴です。
環境に配慮し、施設で使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄う次世代型の物流拠点として、地域のサプライチェーンを支える役割が期待されます。

2028年4月の開業予定です。

 

 

広島江波に生まれる新たな物流とイノベーションの拠点

完成イメージ(PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000659.000006953.html)より)

 

【PR TIMES】:東急不動産の物流施設「LOGI’Q」シリーズ 中国地方初進出物件「LOGI’Q広島」着工

▼(仮称)LOGI’Q広島の概要

施設名 (仮称)LOGI’Q広島
所在地 広島県広島市中区江波沖町1588番4
敷地面積 31,019.70平方メートル(約9,383坪)
延床面積 77,365.02平方メートル(約23,402坪)
構造・規模 鉄骨造 地上5階建て(1〜2階:冷凍冷蔵対応、3〜5階:ドライ倉庫)
環境対応 施設使用電力の100%再生可能エネルギー化
着工 2026年5月31日

 

施設の特徴(要約)
■「循環」をテーマとした環境先進物流としての取り組み

【エネルギーの循環】
①屋根上太陽光発電所・蓄電池の設置
屋上太陽光発電と蓄電池の導入による自家消費率向上。停電時の非常用電源としての活用によるBCP強化。

②建設資材製造時の脱炭素化
再エネ電力で製造した床材や鉄骨の採用による、建設段階からのCO2排出削減。

③トラックEV化促進
敷地内へのEVトラック向け急速充電設備設置による、再エネ100%電力での充電環境整備。

【材料の循環】
④再生材の積極活用
牡蠣殻や間伐材などの再生材活用による、地域資源の有効利用。

【水資源の循環】
⑤木槽を用いた雨水利用
雨水の貯留と植栽散水への利用による、水道使用量の削減。

 

■物流業界を取り巻く社会課題へのアプローチ

①水素ドローンポートの設置検討
離島向け物資輸送を見据えた水素ドローン活用と、入居テナントも利用可能な次世代物流拠点の形成。

②トラックスケールの導入
敷地内での車両重量計測による、過積載防止と積載確認の効率化。

③置き配バースの導入
荷受け不在時にも荷下ろし可能な専用バース整備による、待機時間や路上駐車の削減。

 

 

マルチテナント型物流施設

ここ数年、広島市内では交通アクセスの良さを生かしたマルチテナント型倉庫の建設が相次いでいます。
ドライバー不足や燃料の高騰が深刻さを増しており、拠点集約等による物流の効率化は急務です。

DPL広島観音(2022年12月撮影)

広島県と広島市は、2017年4月に策定した「広島西飛行場跡地利用計画」に基づき、 広島西飛行場跡地の有効活用を勧めています。 計画では地区内道路等の基盤整備に加え、跡地を広域防

 

そうした中で、東急不動産が中四国で初めて、広島にも進出することとなりました。
江波地区では、2023年に日本GLP株式会社による「GLP広島Ⅱ」が完成し営業を始めています。約5万平方メートルの施設ですが、「LOGI’Q広島」はそれを大きく上回る規模です。

また本物件は冷凍冷蔵機能を有しているのも大きな特徴です。
広島は海産物などの食品加工が盛んですし、コールドチェーンを支える新しいインフラが整備されることは、地元経済にとっても素直に心強いニュースです。

同敷地はかつて三菱重工広島製作所江波工場の跡地。工場の縮小に伴い遊休地となっていました。

ここを含め、江波から観音、商工センターまで、見事に広島市のデルタ湾岸部に大型物流施設が集積することとなりました。広島南道路による東西へのアクセスの良さはどの施設のPRでも触れられていますが、現状は暫定2車線なんですよね。

将来的な需要増および物流業含むさらなる産業集積を見越し、早期の4車線化と未整備の江波ランプの整備に期待がかかります。

 

水素ドローンイメージ(PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000659.000006953.html)より)

 

「LOGI’Q広島」の面白い点として、水素ドローンの実証拠点が施設内に合わせて整備される計画があることです。
水素燃料電池が生み出す電気で長距離・長時間の飛行が可能となり、瀬戸内海の離島に向けた物資輸送モデルを構築していく計画のようです。
新しいイノベーションのテストの場として広島という土地が選ばれるのは一県民として歓迎したいですね。

天満川を挟んだ対岸のマリーナホップ跡地では、新たな複合施設「ひろしまモビリティワールド」が2027年春開業に向けて着工しました。
モビリティを軸とするエンターテインメント空間と、次世代物流やドローン輸送の最新拠点が川を挟んで隣接することになります。

マリホ跡地『ひろしまモビリティワールド』が着工!乗り物を核とした新たなエンタメ拠点に

 

広島モビリティワールドは、「未来の実験場」としてドローン物流やモビリティに関する最先端研究・実証実験を行うこともコンセプトに盛り込まれています。
両者の親和性は高いはずです。

広島モビリティワールド事業実施計画
(広島県(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/611132.pdf)より)

次世代物流研究のPRとして、LOGI’Q広島と広島モビリティワールドの間で、
水素ドローンの試験飛行の様子を市民に公開するようなイベントがあると面白いのではないでしょうか。

 

LOGI’Q広島は、2028年4月の完成予定です。

 

▼広島市の主なマルチテナント型物流施設

名称 事業者 所在地 延床面積 竣工年
GLP 広島 日本GLP 広島市西区草津港 19,815㎡ 1989年
DPL広島五日市港 大和ハウス工業 広島市佐伯区五日市港 49,337㎡ 2017年
MFLP広島Ⅰ 三井不動産 広島市西区観音新町 68,427㎡ 2019年
DPL広島観音 大和ハウス工業 広島市西区観音新町 96,497㎡ 2021年
GLP 広島II 日本GLP 広島市中区江波南 49,792㎡ 2023年
(仮称)
LOGI’Q広島
東急不動産 広島市中区江波沖町 77,365㎡ 2028年
(予定)

 

MFLP広島Ⅰ(2020年6月撮影)

 

DPL広島五日市港(2017年5月撮影)

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