広島駅自由通路新築他工事 2018.09(Vol.106) ekie第3期エリアがついに開業!

広島市は、JR西日本とUR都市機構と共同で、JR広島駅の大規模改良工事を進めてきました。
①南北自由通路の整備、②橋上駅舎・線路上空店舗の建設、③駅北口ペデストリアンデッキの整備、④北口広場の再整備etc.
これらを一気に整備する”50年に一度”と言っても過言ではない大型プロジェクトでした。

自由通路の全面開業、新幹線高架下エリアの開業までがこの事業であり、
現在はエキナカ商業施設「ekie」の店舗開発が進められています。
第3期エリアとして、主に新幹線高架下のエリアにおみやげや軽飲食をメインとした48のお店が、9月6日にオープンしました!

前回の状況です。

広島市は、JR西日本とUR都市機構と共同で、JR広島駅の大規模改良工事を進めてきました。 ①南北自由通路の整備、②橋上駅舎・線路上空店舗の建設、③駅北口ペデストリアンデッキの整備

少し遅くなりましたが、私も新しいエキエを体験してきたのでレポートします。

広島駅2階、新幹線改札口付近から。

改札を出た真正面が今回新たにオープンしたエリアです。ちょうどこの入口を入ったところが「ekieおみやげ館」となっており、
これまで1階の新幹線名店街で主なおみやげ販売を行っていた頃に比べ、観光客や出張者にとっても分かりやすい配置になりました。

 

今回開業エリアから自由通路方面を。

右奥が在来線改札口です。
思い返せば自由通路の工事が始まる前は、改札内通路だったこのあたりでマツダ車の展示を行っていたわけですが、信じられないほど変化を遂げました。

 

自由通路側から今回開業エリアを振り返ります。

 

自由通路から北口1階に降りる階段の上部は、前回紹介したとおりシャッターが開放され、ガラス張りの店内がよく見えるようになっています。

 

北口ペデストリアンデッキへの出口です。

 

店内が見えるようになり一気に華やかになりました。
自由通路終端のこの角は「ekie味彩通り」。テイクアウトがメインの軽食・弁当のお店が並びます。
アンデルセンはガラス張りの店構えで、まるでショーケースの中にパンが並んでいるようでした。

 

店内は撮影しづらいので外側のペデストリアンデッキから数枚。

 

 

 

増築した建物が完成して以来、3年以上閉鎖された状態が続いていましたが、ついにお客さんで賑わう店内がデッキから見えるようになりましたね。

最もシェラトングランドホテルに近い区画には、「カープステーション」が飲食バルを備えて新幹線名店街から移転オープンしました。
店内は”どうぞ見ていってください”と言わんばかりにTVモニターが8台ほど設置されており、ビールやつまみ片手にパブリックビューイングができるようになっています。

 

店内の様子を少しだけ。

 

スタバやイセタンミラーなどが入る「SOUTHエリア」との境目です。
「SOUTHエリア」の開業当初からつい先日まで仮囲いで作られたただの細い通路だったのですが、このように「NORTHエリア」と一体となった店舗になりました。この広がり感は感動すら覚えます。

この境目にあたる場所は「しま商店」と名付けられた区画で、広島や瀬戸内クラフトの商品を集めたセレクトショップが出店しています。
地元企業で国際規格のバレーボールを製造する「ミカサ」が手がける革製品など、広島市民でも知らない商品が多数並んでおり、結構面白いです。

 

新幹線改札口正面の「ekieおみやげ館」。

第一印象で驚いたのは広さです。
売り場自体が反対側の突き当りが分からないくらい広いですし、通路もこれまでの新幹線名店街や南口駅ビル1階とは比べ物にならないくらい余裕があります。
スーツケースを引いた人でも気兼ねなく買い回りができるのではないかと思います。

定番のおみやげはもちろん、最近よく目にする瀬戸内レモンに関連した商品や中国・四国、近畿まで各地の駅弁を販売するお店など、充実度には驚きました。
この感覚は新大阪駅の改札内の雰囲気に近いものを感じました。

 

「ekieおみやげ館」より東側奥の飲食街「ekieバル」。
ここがかつて階段があった場所です。

 

第2期「ekie DINING」がオープンした時の記事で、下から見上げていて吹き抜け部分です。

広島市は、JR西日本とUR都市機構と共同で、JR広島駅の大規模改良工事を進めてきました。 ①南北自由通路の整備、②橋上駅舎・線路上空店舗の建設、③駅北口ペデストリアンデッキの整備

この階段跡の吹き抜けが、「おみやげ館」と「バル」の境目になっています。
画像に写る「マンゴツリーキッチン」のような中四国初出店の店など、15店舗が軒を連ねます。
この吹き抜けとなったエスカレーターのおかげで、1階の「ekie DINING」とは一体的な空間となり、一層”グルメ街”の雰囲気を演出します。
1階は21店舗(+ekie DINING TERRACEの3店舗)なので、駅ビルに近い規模の飲食店が完成したことになります。

【ひろしま駅ビル ASSE(アッセ)】:フロアガイド

 

「NORTHエリア」の東側に、少し遅れた10月4日オープン予定の「ekie DINING TERRACE」部分。

舗装工事が進んできました。
入口前のアスファルト部分は観光バス等を駐車させる想定でしょうか。

 

一方で、ekie第3期エリアにバトンを渡すように、9月2日に閉店した「新幹線名店街」跡の北口1階西側は現在このようになっていました。

 

 

改札側のエントランスは仮囲いで覆われています。
北口1階コンコースの人通りが再び寂しい状態になりました。

広島駅北口でみやげ物販売や飲食店が軒を連ねていた「新幹線名店街」が9月2日の営業を最後に閉館しました。 広島駅構内では新商業施設「ekie(エキエ)」の開発が進められており、9月

ここはekie第4期エリアとして、2019年夏以降に通勤通学や出張、周辺住民向けの食料品ニーズに対応する店舗がオープンする予定となっています。

 

以上、9月6日にオープンした、広島駅のこれからを担う新しいおみやげ・飲食スポットのエキエ「NORTHエリア」のレポートでした。

 

少し番外編ですが、新幹線屋上駐車場と、ekie NORTHエリアをつなぐエレベーターホールに、このような記念ボードが掲示されていました。

 

広島駅 自由通路・橋上駅舎の工事に従事された方々の名簿です。
全体工事は2017年10月29日に完成し、記念式典も開かれました。

JR広島駅で2012年5月から行われてきた、南北自由通路や橋上駅舎を整備する「広島橋上駅新築他工事」が完成し、 2017年10月29日(日)、いよいよ全面開業しました。 同時に

こんなものがあったとは、今まで気が付きませんでした。

改めて、広島駅の半世紀に一度の大改良に外からですがこうして立ち会うことができた嬉しさを噛みしめています。

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