広島市サッカースタジアム等整備事業 2024.07(Vol.23) 芝生ひろば・店舗が完成間近

2024年2月に開業したエディオンピースウイング広島。
サンフレッチェの今シーズンからの新たな本拠地として、今のところ試合日はすべて完売御礼となる注目ぶりです。

建設地となった広島市中央公園ではPark-PFI制度を活用し、NTT都市開発を代表として、
スタジアム本体の東側で引き続き芝生広場の整備が進められています。
新たに「ひろしまスタジアムパーク」として、園内の商業施設「HiroPa(ヒロパ)」とともに、
2024年8月の開業を目指します。

 

前回の状況です。

2024年2月に開業したエディオンピースウイング広島。 サンフレッチェの今シーズンからの新たな本拠地として、今のところ試合日はすべて完売御礼となる注目ぶりです。 建設地とな

 

 

計画の概要

【公式】:ひろしまスタジアムパーク | HIROSHIMA STADIUM PARK

【NTT都市開発】:「ひろしまスタジアムパーク」始動~ティザーサイトおよび「HiroPa」出店テナント公開!~

完成イメージ
(NTT都市開発『広島市中央公園「広場エリア(新サッカースタジアム隣地)」の整備着工、
商業施設名称を「HiroPa(ヒロパ)」に決定~広島市都心部にさらなる賑わいと憩いを生む”都会のオアシス”へ~』(https://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n26581.html)より)

 

広場の整備を進めるNTT都市開発は、
スタジアムパークの開業日を2024年8月1日とすることを明らかにし、
すべての出店テナントを正式に公表しました。

【NTT都市開発】:8/1「ひろしまスタジアムパーク」グランドオープン ~オープニングを彩るテナントとイベントの開催も決定!~

 

都市と緑 広大な芝生ひろばが蘇る

エディオンピースウイング広島の東側で整備を続けていた「ひろしまスタジアムパーク」。
2ヶ月ぶりに訪れると、広大な芝生広場が広がっていました。

 

 

広島市都心部のビル群を背景に、青々とした天然芝がほぼ完成しています。
ベンチなども概ね設置が完了しているようです。
かつて、中央公園芝生広場だった頃を思い出しますね。

 

広島城側となる南東側から、スタジアムを振り返ります。

 

HiroPa!でしょうか。サインも設置されましたね。
都心部に位置していながら、これだけの豊かな空間が隣接するスタジアムは本当に贅沢ですね。
今後、試合のある日はホーム・アウェイのサポーターも多数訪れて賑わうことになるはずで、非常に楽しみです。

 

 

スタジアムと城南通りに接する『ニューパークライフゾーン』

城南通りに接して並行する形では位置される、「ニューパークライフゾーン」。
紙屋町方面でもあるこの場所は、来場者を迎え入れる場所として、
飲食店や滞在型のエンターテインメント施設が入居します。

 

すでに店舗のサインも取り付けられていました。

 

西側ではペデストリアンデッキと直結しており、デッキから直接店舗の2階に行くことができるようになっています。

この階段はデッキ上からスムーズに1階に降りることができるので使用される頻度が高そうです。

 

スタジアムの施設内の施設も8月1日に合わせてオープンします。

サッカーミュージアム横に、汁なし担々麺の店が開業する予定です。

 

市民のコミュニケーションの場となるレンタルスペース『PARK STUDIO』

芝生ひろばを挟んで北側には、会議やワークショップ、料理教室やパーティー等の会場として使える、大小2つのレンタルスペース「PARK STUDIO」が立地します。

 

 

PARK STUDIOの東側には、打ちっぱなしのコンクリートの外観が印象的な公衆トイレが設けられました。

 

この配置には実は意味があります。
丹下健三が提唱した「平和の軸線」が通る場所です。

 

平和公園から、昨年開業した「ひろしまゲートパーク」、県立体育館前「グリーンアリーナ」を経て、一本の軸線を意識した配置となっています。

 

自然・歴史と隣り合う『広島カルチャーゾーン』

ひろばの東側は、従来の植生を残した「広高の森」とともに、新たなビオトープが整備されたほか、大型の遊具が新設されました。

 

ここにも2店舗が出店します。
広島城を背に、こだわったコーヒーが楽しめるカフェの他、
広島で新規開業を目指す人に期間限定で店舗を貸し出す「チャレンジショップ」が設けられています。

 

 

本川に面するアウトドア空間『リバーサイド&フォレストゾーン』

スタジアムの西側に周ってきました。

 

基町環境護岸から見えるスタジアム北側の道路も整備が大詰めとなっています。
歩道も間もなく通行できるようになりそうです。

 

スタジアムと基町環境護岸の間に設けられるのが、リバーサイド&フォレストゾーンです。

 

 

本川を見下ろすように配置された2階建ての建物です。
バーベキューが2階の店内と屋上のテラス席で楽しむことができる他、
基町環境護岸でのアクティビティとして、
1階ではバーベキューセットの貸出、SUP(スタンドアップパドル)の貸出を行います。

 

護岸から直接往来できる階段やスロープが整備されていました。

 

こうした楽しみ方はこれまでも見られていましたが、機材を用意する必要がありハードルが高いものでした。
手ぶらで楽しめるサービスが確立すれば画期的ですね。

自分の街の良さを再認識できる場にもなりそうです。

 

一部客席を開放!パークと繋がるエディオンピースウイング広島

エディオンピースウイング広島は、試合日やその他調整日を除き、観客席の一部を無料開放する「フィールドビューテラス」を始めました。

 

芝生ひろばからスロープや階段を上がった2階デッキから、スタジアムのパークコンコースに入ることができます。
これだけ広いスペースとなっており、ひろばとスタジアムが連動したイベントに対応します。
画像左側のスタンドは格納可能な可動席となっており、
ここに屋台等を設置することも可能。サッカースタジアムでありながら非常にフレキシブルな運用が可能な点が素晴らしいですね。

 

先程の出入口から、数ブロック分のシート(バックスタンド)が無料開放されており、
誰でも見学することができるようになっています。

 

ひろばからフラッと入って、この景色です。
ひろばでのイベントが目的で訪れた人も、この景色は深く印象に残るのではないでしょうか。

ひろしまスタジアムパークは、2024年8月1日の開業予定です。

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