ドラゴンフライズ『新アリーナを広島駅北に』JRと協議へ

Bリーグ1部「広島ドラゴンフライズ」の浦伸社長は、検討を続けている新たなアリーナの建設候補地として、
広島駅北口二葉の里のJR西日本広島支社跡地を検討していることを明らかにしました。

JR広島支社の機能は大須賀町に移転しており、現在はフットサルコートや駐車場等で暫定的に活用されています。
ドラゴンフライズ側が具体的な候補地を挙げるのは今回が初めてで、これから協議を申し入れる考えです。

2030年シーズンの開幕までの完成を目指しており、広島駅北口を「日本一の立地」と意気込んでいます。

 

社長の発言とこれまでの動き

【Yahooニュース】:新アリーナ”候補地は広島駅北口” 広島ドラゴンフライズ・浦社長 検討の余地あるかJR西日本と相談したい(広島テレビ ニュース)

【Yahooニュース】:【B1】広島ドラゴンフライズ社長「アリーナを広島駅北口に」 JR西日本に協議申し入れへ 具体的候補地を挙げるのは初めて(中国新聞デジタル)

 

2023〜2024シーズンに初めてチャンピオンを勝ち取った広島ドラゴンフライズですが、
2026年に発足する「Bリーグ・プレミア(Bプレミア)」に参入するには5000人以上を収容する本拠地が必要であり、
新しいアリーナの整備はクラブの喫緊の課題となっていました。

クラブはグリーンアリーナにVIPルーム等を整備し、当面の間は本拠地として使用することを決めておりましたが、
並行して候補地や整備、運営のスキームの研究を進めています。

 

「新アリーナを広島駅北口へ」JRと協議へ

具体的な候補地の明言はこれまでしてこなかったクラブですが、
今回初めて「広島駅北口二葉の里地区のJR西日本広島支社跡地で」との言及がありました。

 

(2022年9月撮影)

 

これまで本拠地にしてきた西区商工センターの「サンプラザ広島」ではないようですね。
今年開業したサンフレッチェの本拠地「エディオンピースウイング広島」の事例もあるように、
アクセスの良さは重要視しているようです。

 

 

広島駅北口のJR支社ビル跡地は「一等地」と呼ばれることがしばしばありますが、
繁華街とは反対側にあたり、北には二葉山が迫る物理的な制約もあるため、オフィスやホテルの大型ビルで採算を取るのは難しいのではないかと考えます。

既存の宿泊施設も揃っているため、イベントやコンサートで使用できる「ハコ」はこの場所にピッタリはまるのではないかと思います。

 

整備のスキームという面では、商工センター地区にMICE機能を整備したい広島市とすれ違いが生じないか気になるところです。

【広島市公式ホームページ】:商工センター地区まちづくりビジョン検討会

 

商工センターでサンプラザを建て替えることになれば、整備主体は広島市となりクラブの建設費負担が大幅に軽減することも考えられます。(公設民営)

ただ、クラブは整備までも受け持つ民設民営を理想としているようで、
今後JRとの協議の行方や広島県・市の関わり方について注目してみていきたいです。

【Yahooニュース】:広島ドラゴンフライズB1初優勝で注目高まる新アリーナ構想 音楽イベント事業者も後押し、「広島飛ばし」の悩み解消も?(中国新聞デジタル)

 

支社ビル跡地でどの程度の規模のアリーナが作れるかも気になるところです。
音楽ホールとしての活用も見据え、収容人数はグリーンアリーナ+αの1万人以上は入ると理想です。
(有名アーティストが呼べる2万人クラスの会場が商工センターに整備されれば言う事無しなのですが…)

 

2024年6月、マツダスタジアムで開かれた、広島ドラゴンフライズの優勝報告会の様子。

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