大同生命は、紙屋町交差点に近い「広島日興ビル」の建て替えを進めています。
新しいビルは地上14階、高さ約60m。延約1万平方メートルのオフィスビルで、2023年3月に着工しました。
名称を「大同生命広島ビル」に改め、2025年4月の完成を予定します。
従来入居していたSMBC日興証券の広島支店がビル完成後に再び入居する予定です。
西隣の紙屋町交差点に面した区画に広島トランヴェールビルディング(2012年竣工)が、
東隣に損保ジャパン広島紙屋町ビル(2020年竣工)が近年建て替えられており、
一帯でオフィスの更新が進むエリアです。
前回の状況はこちら。
事業概要
【大同生命】:「大同生命広島ビル」新築工事に着工~紙屋町・相生通りに、高い環境性能を備えた最新オフィスビルを2025年竣工予定~(PDF:586KB)
完成イメージ(上記ニュースリリースより)
名称 ◆ | 大同生命広島ビル |
高さ | 61.403m |
階数 ◆ | 地上14階・地下2階・塔屋1階 |
用途 ◆ | 事務所、自動車車庫 |
構造 ◆ | 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造) |
敷地面積 ★ | 863.91平方メートル |
建築面積 ★ | 645.51平方メートル |
延床面積 ★ | 10,194.04平方メートル |
着工予定 ◆ | 2023年3月 |
完了予定 | 2025年4月 |
建築主 ◆ | 大同生命保険株式会社 |
基本設計者 ◆ | 株式会社日建設計 |
実施設計者・監理 ◆ | 株式会社大林組 |
施工者 ◆ |
株式会社大林組 |
★:現地看板、◆:公式資料
(最新の情報を採用)
最上部まで到達!60m級のビル並ぶ
相生通りからビルを見上げます。
鉄骨建方は完了し、上棟したようです。
両隣のビルに挟まれ、紙屋町の60mクラスのオフィスビル三兄弟が揃いました。
西側の広島トランヴェールビルディング、東側の損保ジャパン日本興亜広島紙屋町ビルと比べると敷地の狭さが際立ちます。
ガラス主体、PCウォール主体、そしてレンガタイル主体と、
三者でそれぞれ外観が異なります。
紙屋町交差点から。
広島トランヴェールビルディングは、広電ビル、広電ビル別館、広電さくらビルの3棟をまとめて1棟にしたので、ひときわ規模が大きいです。
地上約61.4m、延約1万平方メートルの「大同生命広島ビル」は、2025年4月の完成予定です。
25年のオフィス供給、過去最大に
2025年には、本ビルの他、
鯉城通り沿いの明治安田生命広島ビル、広島市役所近くにNTT西日本アセット・プランニング(大阪市)による(仮称)新国泰寺ビル、
そして広島駅北口二葉の里に大和ハウス工業(大阪市)によるオフィスビル((仮称)広島二葉の里3丁目プロジェクト)といった、まとまった規模のオフィスビルの竣工が相次ぎます。
不動産サービス大手のCBREの調査によれば、広島市における2025年のオフィス供給面積は過去最大になる見込みであると伝えられています。
【Yahooニュース】:2025年に大型オフィスビルが続々完成 広島市中心部 オフィス供給面積は過去最大に(中国新聞デジタル)
1棟あたりではより大型のオフィスビルのオープンを経験していているので、
2025年が過去最大となるのは意外に感じます。
2020年から24年にかけて、新規供給がまばらだったことが要因のようです。
コロナに入る前から概ね見えていた供給ペースなので、単純にタイミングの問題かと思います。
空室率は上昇するものの、需要は堅調と見られているようで、賃料の大きな下落は予想していないとのこと。
2027年度には、相生通りに約7,000坪(約2万3,000平方メートル)のオフィスを備えた「基町相生通地区市街地再開発事業」の再開発ビルが完成します。
都心部へのホテル、住宅の需要も高まっているため、オフィスの集約による好循環に期待したいです。