広島駅新幹線ホーム 2024.10 床面・階段等リニューアルが順次完成!

JR西日本は2023年11月から、経年劣化により古くなっていた広島駅新幹線ホームのリニューアルを進めています。
床面や柱、階段の内壁を対象に、コンコースから連続性を持ったデザインコンセプトで美装化を行います。
2023年度中に上りホームとなる13・14番のりばの施工を完了しており、
下りホームとなる11・12番のりばについても順次施工を進める予定です。

広島駅では平成末期から在来線ホーム、コンコース、北口駅前広場の再整備が行われ、
現在は南口広場が駅ビル、路面電車駅前大橋線の整備とともに改良が進みます。
新幹線ホームについても、広島の玄関口としてふさわしい空間づくりを図ります。

 

前回の状況です。

広島駅の新幹線ホームが変わりそうです! 先日、住んでいる岡山から取材のため広島まで新幹線を利用した際に、 ホーム上の様子が変わり始めている事に気が付きました。 広島駅

 

 

床面や柱が美装化!ついに垢抜けた新幹線ホーム

リニューアルのプレスリリースです。

【JR西日本】:広島駅 新幹線ホーム床面および柱等の美装化およびみどりの窓口・みどりの券売機の満空表示の実施について

(JR西日本『広島駅 新幹線ホーム床面および柱等の美装化およびみどりの窓口・みどりの券売機の満空表示の実施について』(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231129_00_press_midorinomadoguchi.pdf)より)

 

上記リリースの通り、上り東京方面となる13・14番のりばについては、リニューアルがほぼ完了しています。
今年度に入り、下り博多方面となる11・12番のりばについても一部リニューアルが進行。

現在の状況は下記の通りとなっています。

【上り(東京方面)13・14番ホーム】
・床面:タイル化完了
・エスカレーター:2箇所とも完了
・階段:博多側のみ完了、東京側未着手

【下り(博多方面)11・12番ホーム】
・床面:タイル化工事中
・エスカレーター:博多側が工事のため閉鎖中、東京側のみ完了
・階段:博多側が工事中(供用中)、東京側未着手

※2024年10月26日時点

 

先行してリニューアルされた13・14番のりばです。

 

 

リニューアル前の状況(参考、2020年11月撮影)

 

一気に雰囲気が明るくなりました!
ペンキがところどころ剥がれかかっていた柱についても、白から黒に塗り直されて、
モノトーンな空間となっています。

天井や梁までは新幹線の運行を止める必要も出てくるので、できることとしてはここまでですかね。

 

エスカレーター内壁もリニューアル完了

13・14番のりばへのエスカレーターです。

 

 

 

おそらく山陽新幹線の開業時から変わらなかったエスカレーターの内壁もパネルが貼られ雰囲気が一新されました!
広島駅が自由通路整備時からのコンセプトとしている「折り鶴」をモチーフとした三角錐の意匠も見られます。
天井はブラックのパネルで引き締められ、スポット型の照明が付きました。

駅全体で統一感のあるコンセプトを感じられて良いですね。

先程書いた通り、10月末の取材時点で、下り(博多方面)の一基を除いてリニューアルが完了しています。

 

 

エスカレーターより未来的!?な階段

続いて階段の状況です。
13・14番のりばへの博多側の階段が、いち早くリニューアルされました。

 

 

 

 

めちゃくちゃカッコいい!
全体の「折り鶴」をイメージした三角形の造形とともに、
LEDのバーライトが採用され未来的な雰囲気となりました。

 

上部が天井までぐるりと繋がります。

 

LEDは既製品のようですが、このような配置とすることで「デザイン」になりました。

 

 

11・12番のりばも順次着手中!

下り(博多方面)の11・12番のりばも今年度順次リニューアルに着手しています。

 

ホームの中央付近ではアスファルト舗装がなくなり、モルタルベースの舗装になりました。
まもなくしてタイル化の施工に入るものと思われます。

 

7号車付近から1号車側はまだアスファルトが残ります。

順次施工されていくものと思われます。

 

こちらは博多側の階段です。
13・14番のりばと同様に、階段部内壁のリニューアル工事が始まっていました!

 

 

 

昭和の雰囲気が残る階段は天井が撤去され、新幹線高架橋の駆体が丸見えとなった独特の雰囲気です。

 

 

新幹線ホーム全てののりばに可動式ホーム柵整備へ

広島駅では、2020年~2021年にかけて、11番のりば及び14番のりばに可動式ホーム柵が設置されました。

広島駅新幹線ホーム 可動式ホーム柵設置工事 2021.06(Vol.6) まもなく14番のりばも供用開始へ!

 

JR西日本は今年8月のプレスリリースで、広島駅を含む山陽新幹線の全ての駅を対象に、
可動式ホーム柵を整備する計画を明らかにしました。
のぞみが停車する駅を優先して着手するとし、
広島駅でまだホーム柵のない12・13番のりばは2024年度から設計着手を予定します。

【JR西日本】:山陽新幹線 ホーム柵整備について~駅のホームの安全性向上にむけて~

(JR西日本『山陽新幹線 ホーム柵整備について~駅のホームの安全性向上にむけて~』(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240821_00_press_sanyoushinakansen_home.pdf)より)

 

現在の状況。

広島駅では2面4線のホームのうち、外側の11番、14番の発着割合が多いためか、
内側のホームは未設置となっていました。
しばしば新幹線を利用しますが、内側のホームもそれほど発着が少ないとは感じないので、
早急なホーム柵設置はありがたいです。

 

広島駅は2015年の橋上駅舎完成以降、各所の新設・リニューアルを続けてきておりますが、
唯一時代に取り残されていたのが新幹線ホームでした。
広島を訪れた人が新幹線を降りて最初に目にする部分、あるいは旅を終えて最後に触れる場所であるだけに、もったいなく感じていましたが、
ようやく都市の玄関口にふさわしいしつらえが整ってきたと思います。

2025年3月には広島駅改良の集大成とも言える新しい駅ビルが開業します。
快適性や賑わいが「おもてなし」となり、広島来訪の満足度を高めることに繋がるはずなので、
これからの広島駅改良の仕上げをワクワクして見届けたいです。

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