広島県警察本部別館 建て替えへ 14階建て庁舎で機能集約

広島県は、築58年と老朽化が進んでいる「広島県警察本部別館」の建て替え計画を進めています。

新庁舎は現在の約3倍となる約1万1,800平方メートルの規模を予定しており、
警察機能の集約・強化とともに、科学捜査研究所の機能を新庁舎に統合し、証拠品の鑑定作業を円滑に行えるようにすることが期待されています

基本設計及び実施設計の公募型建築プロポーザルにより、「久米設計・大旗連合共同体」の提案を特定しました。

2030年度の完成を予定します。

 

 

建て替えの概要

別館の建て替えに関する、基本設計及び実施設計の公募型建築プロポーザルが実施されています。
10月10日に行われた審査部会において、担当する事業者に「久米設計・大旗連合共同体」を特定しました。

【広島県】:警察本部別館庁舎(仮称)建設工事に伴う基本設計及び実施設計の公募型建築プロポーザルの実施について

提案書掲載の完成イメージ
(広島県『警察本部別館庁舎(仮称)建設工事に伴う基本設計及び実施設計の公募型建築プロポーザルの実施について』(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/597061.pdf)より)

 

【中国新聞デジタル】:築58年の広島県警別館基町庁舎を建て替えへ 科学捜査研究所なども集約、2030年度の利用開始目指す

 

概要は以下の通りです。

・延床面積は約1万1,000平方メートルで、現庁舎の3倍に
・地上14階建てで13階に柔剣道場を設ける
・施設配置は庁舎に求められる高いセキュリティを確保、防災面では基礎免震構造を採用するなどBCP対策を強化
・事業費は約110億円
・2030年度の完成・利用開始

 

官庁街の一帯に新たな庁舎が立ち上がります。
県庁本庁舎の建て替えは見送られ、耐震補強工事がなされましたが、
狭小で機能が分散し非効率だった県警本部別館は規模を拡大して新築建て替えとなりました。

庁舎らしい免震構造を備えたBCP性能の高いビルとなりそうです。
業務ビルの14階建てなので、高さ60m程度はありそうですね。

 

広島県警本部機能は、広島県庁東館の9~18階に入居しています。
東館は高さ約78m、地上20階建てで、県庁施設としてはそれに規模のものとなりそうです。

県庁東館(2024年8月撮影)

 

なお、広島県庁敷地内では、民間企業とタッグを組み、
新たな憩いと賑わい機能を導入する有効活用事業が進められています。
カフェや芝生広場が来年春の開業予定です。

広島県は、中区基町の県庁敷地内を民間企業に貸し付け、「新たな魅力拠点」とすることを目指す、「広島県庁舎敷地有効活用事業」を進めています。 プロポーザルの結果、事業者は近隣の基

 

また、前述の県庁東館の敷地に隣接して
南側ではオフィス・ホテル・商工会議所等の複合ビル「基町相生通地区市街地再開発事業」の建設工事が進行中、
東側では学校やオフィス、マンション等の「広島八丁堀3・7地区市街地再開発事業」が計画中です。

今後、変化の激しいエリアになりますね。

広島市中区の旧朝日会館跡地、旧市営基町駐車場一帯で進める 「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」が、2024年10月に着工しました。 2027年度から2029年度にかけ段階的
広島YMCAなどを含む一体の再開発「広島八丁堀3・7地区市街地再開発事業」について、 事業協力者の大成建設中国支店が住民説明会を開きました。 報じられた内容によると、事務所
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