広島電鉄、路面電車『快速』の実証期間を延長! 速達性向上に一定の成果

あけましておめでとうございます
昨年は新しい広島駅ビルの完成と路面電車駅前大橋ルートの開業という大きな節目となる年でした。
引き続き広島駅を中心とした都市整備は続きますし、複数の再開発事業が進行する紙屋町・八丁堀地区からも目は離せません。
今年も追いかけていきたいと思いますので、よろしくお願いします

 

広島電鉄は、2025年8月より実証運行を行っている路面電車の「快速便」について、2026年3月頃まで運行を継続することを明らかにしました。
快速便は広島駅2階を発着する「駅前大橋ルート」開業と同時に運行されているもので、平日朝のピーク時に2本、1号線広島港行きの路線で運行されています。
当初は2025年12月末までの予定でした。

広島電鉄は、この快速便に一定の速達性向上の効果が見られ、利用者からも好評を得ていることから、
2026年3月まで実証運行を継続し、引き続きデータを収集しながら、利用者の利便性向上を図る考えです。

 

 

快速便の概要

広島電鉄が発表した1号線(広島駅~広島港)における快速便の運行概要は以下の通りです。

【広島電鉄】:1号線 快速便の運行継続について

(広島電鉄『1号線 快速便の運行継続について』(https://www.hiroden.co.jp/topics/2026/0106-express.html)より)

 

▼快速便の停車電停など

(広島電鉄『駅前大橋ルート開業に伴う広電電車ダイヤ改正および停留場の変更について』(https://www.hiroden.co.jp/topics/2025/pdf/0708_tramdia/tramdia1.pdf)より)

 

当初のプレスリリース時の記事です。

広島電鉄、駅前大橋ルート開業で快速便導入 朝ピーク時の時短効果狙う

 

 

利用者の声を追い風に、さらなる進化を

速達性の向上は、広電の路面電車の大きな課題です。
昨年8月、駅前大橋ルート開業に合わせて開始されたこの実証運行において、
一定の成果が見られたこと、そして何より利用者に好評であることは喜ばしいニュースです。

SNS等での利用者の反応を見ると、所要時間の短縮の効果はもとより、”頻繁な停車やその都度発生する混雑した車内での人の出入りが減ることで、乗車中のストレスが軽減された”(=快適性向上)というような声も一定数あるようです。
これもまた今後の施策を考える上での重要な指標の一つですね。

ただ、電停の廃止や通過は非常にセンシティブな問題でもあります。
駅前大橋ルートの検討過程においては、当初、比治山線のルート変更に伴い「的場町」および「段原一丁目」を廃止する計画でしたが、反対する沿線住民との折り合いが付かず、廃止することが出来ませんでした。
(結果として「循環ルート」を新設する形で存続)
広電側もこの難しさは痛感しているはずであり、今回の快速便に対する利用者の好意的な反応を、今後の速達化施策の追い風にしたいと考えているのではないでしょうか。

 

新旧ルートの比治山線(2025年7月撮影)

現状、「快速便」の実証運行は平日朝ラッシュの2本のみと、かなり限定的な運用です。
先行列車に追いつくと時短効果も薄れます。
あくまで「実証運行」なのですから、段階的に運行本数を増やす、あるいはダイヤ設定を工夫するなど、より積極的な変化を試みてもよいのではないでしょうか。

駅前大橋ルート開業は、決してゴールではありません。
真の意味で「LRT(次世代型路面電車)」と呼べるシステムになるためには、まだ多くの課題が山積しています。
事業者である広島電鉄の努力はもちろん、広島市においても、信号システムの改良や優先信号の高度化など、ハード・ソフト両面での支援を積極的に推進してほしいと願います。

 

銀山町~胡町間(2019年3月撮影)

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