広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路です。
整備されれば広島駅周辺地区と山陽自動車道が結ばれ、広島空港など周辺地域への輸送の安定性が向上することが期待されています。
5号線全区間の内、1.8kmがトンネル区間となっており、
ジャンクション側(中山地区)から0.4kmは山岳トンネルでは一般的な「NATM工法」が用いられますが、
広島駅側から1.8kmはトンネル直上への住宅の地盤沈下防止のため、都市部などで採用される「シールド工法」が用いられます。
【広島高速道路公社】:広島高速5号線及び関連道路路線図
前回の状況です。
5号線の約半分を占める「二葉山トンネル」は、両端の出入口で掘削準備が進められてきましたが、
本日9月18日からシールドマシンによるトンネル掘削が始まりました!
15日にシールド発進現場である二葉の里地区が報道陣向けに公開され明らかになりました。
中山地区へ貫通するにはこれから1年半かかり、高速5号線は2021年3月の開通を目指すことも明かされました。
【中国新聞】:二葉山トンネル18日から掘削 広島高速5号の施工ヤード公開
【NNNニュース】:広島高速5号線 トンネル掘削マシンを公開 (広島県)
広島市における難航事業の一つだった、
高速5号線二葉山トンネルの掘削工事がついに始まりました!
直径約13mの断面を持つシールドマシンは、前面のカッターが1分間に最大3回転し、毎分10㎜の速さで掘り進めるとのことです。
1分で3回転ということは、20秒で1回転、10秒で180°と考えると、意外と速いですね。
他都市であるような、マシンに名前を付けるようなことはしないようです。(〇〇号とか)
随時地上の地盤変化をモニタリングしながら、既定の沈下量を上回った場合は工事が中断されることになっています。
8月に広島駅北口出入口(仮称)を撮影していたのでご紹介します。
駅西高架橋北詰交差点から。
交差点に接続するスロープの先に、トンネル掘削現場があります。
少し角度を変えて。
分かりにくいですが、シールドマシン背部の泥水圧送ポンプや電気系統のケーブルが多数確認できますね。
二葉の里地区内、広島県医師会館横から。
上の写真の背面側で建設が進む「ダイワハウス複合棟」の1階には、高速バス専用のターミナルも設けられる予定となっており、
広島駅北口バスターミナルを発着するバスともに、高速5号線が開通すれば山陽自動車道まで高速道路のみでアクセスできるようになり、定時性・速達性の向上が期待されます。
ずっと曖昧だった開通時期も、今回メディアを通じてやっと明確な時期が明らかになりました。
広島高速5号線は、2021年3月の開通予定です。