広島駅南口再整備・駅ビル建替工事 2020.07(Vol.8) 総延床面積は18万平米以上!

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、15日共同で会見を開き、 検討を進めてきたJR広島駅南口広場再整備事業に関し、建て替えられる新しい広島駅ビルの概要とイメージパースを公開しま

完成イメージ(広島市)

 

前回の状況です。

新型コロナウイルスの新規感染者数はひとまず落ち着きを見せるようになりました。 緊急事態宣言の解除、及び休日を含む外出自粛要請の解除に伴い、 当ブログでは三密を避け、「新しい生活
広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

高さなど詳細スペックが判明!延18万平方メートル超え!

今回のトピックから参りましょう。
現地に「建築計画のお知らせ」看板が掲示され、詳細なスペックが明らかになりました!

 

 

【広島駅南口ビル新築他工事】

高さ 97.9m ←NEW
階数 地上20階・地下2階 ←NEW
用途 商業・ホテル・映画館・駐車場・駐輪場
ホテル客室数 428室
敷地面積 86,357.39平方メートル ←NEW
建築面積 20,632.76平方メートル(新築部のみ) ←NEW
48,308.65平方メートル(既存含む)  ←NEW
延床面積 126,509.25平方メートル(新築部のみ) ←NEW
185,989.71平方メートル(既存含む)  ←NEW
店舗面積 約25,000平方メートル
(JR西日本:広島駅ビルの建替え計画より)
着工予定 2021年2月
完了予定 2025年3月
開業予定 2025年春
基本設計・監修 ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・施工 広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組・広成建設株式会社)
全体事業費 約600億円

 

お待ちかねの看板が登場しました!
5日(日)に確認しました。実は広島駅は今回は取材対象ではなかったのですが、
駅ビル前を歩いていると偶然見つけました。

 

高さについて。
やはり?高さは100mを超えませんでしたね…。
ヒルトン広島、広島銀行新本店ビル、広島駅南口PJ(郵便局)と、
昨年以降工事が始まった高層ビルはことごとく90m台。
90m台の高層ビルが4棟も同時に工事をしていることもそれはそれで凄いのですが、
どうしても惜しいと感じてしまいます(笑)
なかなか調べても出てこないのですが、100mを超えるか超えないかで何らかのコスト増に繋がる基準があるのでしょう。

100m行かないことについて、そんなに悲観的には思っていません。
単なるキリが良い数字というだけです。確かに、一般的には100mを超える建物から「超高層建築物」と言われるようになりますが、それよりも大事なのは中身です。

 

建築・延床面積について。
これまでの情報と全く違うのはどういうこと…?

参考までに前回までに分かっていた詳細情報です。

【新広島駅ビル(仮称)】(旧版)
高さ約100m、地上20階・地下1階
用途:商業・ホテル・駐車場
建築面積:約1万4,000平方メートル
延床面積:約11万1,000平方メートル
全体事業費:約600億円
着工予定:2021年春
開業予定:2025年春

基本設計・監修:ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・施工:広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組・広成建設株式会社)

主に、今年3月に出たJRのニュースリリースを参考にしたものです。
【JR西日本】:広島駅ビル建替えの本体工事着手について

Google Mapsを見ながらざっくり、幅200m×奥行60mの建物を想像すると建築面積が12,000平方メートルになるので、
当初の14,000平方メートルは妥当かと思っていたのですが、約20,000平方メートルとは。
しかも新築部と既存部の区別があり、もはや何がどこを指すのか分かりません。

新幹線と在来線に挟まれた用地に新設される駐車場棟を含むか含まないか、
広島市の持ち物となる広電高架新駅部分を含むか含まないか、
このあたりで違いは生じそうではありますね。

しかし、だとしても既存部の説明がつかない…。線路上空の橋上駅舎もこの数値に含むんでしょうか。

 

部外者がどうこう言っても仕方ありません。
「旅館業営業計画のお知らせ」によると、既存部を含む駅ビルの総延床面積は、約18.6万平方メートルという、JR西日本管内では大阪・京都に次ぐ3番目の規模の巨大ビルになります。

当ブログとしても、過去最大の建設レポートとなる予定で、これからの変化を楽しみたいと思います。
(マンションが大部分を占めるBブロック再開発が約12.6万平方メートル)

 

 

駅構内の建て替えに向けた動きも

新しい駅ビルが来年2月に着工するのを前に、これから動線も大きく変化していきます。
以前のニュースリリースで、今年9月から地下在来線改札口が閉鎖されることが明らかになりました。

(上記HP内資料より)

 

改札口の減少に対応するため、現在の2階自由通路に繋がる中央口の改札レーン増設も計画されています。

 

 

9月の変更まであと2ヶ月に迫っている状況ですが、変化は見逃しません。
地面に何やらテープで印がされているのを確認しました。

 

 

改札レーン増設対応のための準備か、全く違う件なのか。少し注目しておきたいです。

 

9月から閉鎖される地下通路。

この通路ごと閉鎖され入れなくなります。

 

階段の先にある地下在来線改札口。

(2020年3月撮影)

確かに、これだけのレーン数が地下にもあるのが前提で駅の業務が回っているので、
特にラッシュ時などこの改札が無くなれば影響は出ますよね。
代替の改札レーンの設置は必須です。

 

このまま1番のりばへ。
駅ビルが隣接する1番のりばで変化がありました。

 

従来の閉鎖区画に加えて、一部で足場が張り出した部分があります。

階段・エスカレーターの横なので、位置的に今の自由通路と駅ビル3階をつないでいた階段を解体するための足場ではないかと思います。

(2020年3月撮影)

 

1番のりばの東側は、既存の屋根を撤去する準備が進みます。

 

仮設の上屋を支えるための鉄骨が登場しました。

 

場所を移し、新幹線と在来線の間、将来の駐車場棟ができる場所です。

現場事務所ができています。

広島駅ビル「ASSE」は今年度の解体工事を経て、2021年2月に着工予定、
路面電車の駅前大橋線は2020年11月に着工予定で、
新駅ビルと駅前大橋線は2025年春の開業予定です。

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