以前お伝えしているように、本業の方で転勤となりこの春から岡山市で暮らしております。
生活も落ち着いてきたので、岡山で進んでいる再開発、まちづくりもゆっくりご紹介していこうと思います。
今回は、岡山市中心部、市役所筋に面した「杜の街グレース」のご紹介です。
「杜の街グレース」は、地場の両備ホールディングスがイトーヨーカドー岡山店跡地で進めている大規模プロジェクトです。
第1期として、跡地の南側半分にあたる約1.7haの敷地に、地上37階建てのマンション棟の他、オフィス・商業棟やヘルスケア施設、駐車場棟などを建設する計画となっておりで、
その中でもマンション棟、オフィス・商業棟が今年完成します。
先行していたオフィス・商業棟は、「杜の街グレース オフィススクエア」と名付けられ、
2021年7月1日に開業しました。
外観の様子を中心にご紹介します。
【両備のまちづくり】:杜の街グレース-「杜の街づくりプロジェクト」
【公式】:杜の街グレース オフィス スクエア
【公式】:MORINOMACHI GRACE OKAYAMA THE TOWER 杜の街グレース 岡山 ザ・タワー
2021年度中の完成を計画しているのは、この図の中の「(仮称)オフィス・商業棟」と「杜の街グレース 岡山 ザ・タワー」(分譲マンション)です。
市役所筋を通り、北東から撮影。
かなりの存在感で、平野が広い岡山市ではかなり遠くからでも見ることができます。
7月1日に開業した「杜の街グレース オフィススクエア」。
【杜の街グレース オフィススクエア】
階数 | 地上10階・地下1階 |
主要用途 | 事務所、店舗、貸会議室 |
敷地面積 | 16,797.22平方メートル |
延床面積 | 約24,103平方メートル |
竣工 | 2021年2月 |
開業 | 2021年7月1日 |
事業主 | 杜の街づくりPJ1合同会社 |
施工者 | 株式会社大林組 |
目の当たりにすると迫力を感じる大きさです。延床面積が2.4万平方メートルあるので地上10階でも規模は大きいです。
街区全体のデザインは、岡山出身の工業デザイナー、水戸岡鋭治氏が手掛けています。
オフィスエントランス付近。
余裕のあるピロティとなっています。
この黒とレンガタイルを組み合わせるあたり、水戸岡氏らしさを感じます。
このオフィスビルには、OHK岡山放送の本社も移転することが決まっているそうです。
第1期のプロジェクトで完成間近にあるマンション棟「杜の街グレース 岡山 ザ・タワー」です。
【杜の街グレース 岡山 ザ・タワー】
高さ | 137m |
階数 | 地上37階・地下1階 |
用途 | 住居 |
住戸数 | 363戸 |
構造 | 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 (免震構造) |
完了予定 | 2021年8月 |
入居予定 | 2021年12月 |
建築主 | 杜の街づくりPJ1合同会社 |
設計者 | 株式会社アーキスコープ |
施工者 | 株式会社 竹中工務店 広島支店 |
南側の岡山市役所付近から。
高さ137mは岡山県で最も高いビルになります。
先程書いたように市内のあらゆる場所から目印になります。
建物の角にはいわゆる「ダイレクトウィンドウ」も備わっており、まるで少し低いシティタワー広島のようです。(胴回りも近く感じます)
ビルが姿を表した敷地の北側では、残りの施設の建設も今年始まりました。
セットバックしながら各階に設けられるテラスが特徴的な「(仮称)商業・ヘルスケア施設棟」です。
6階建ての施設に、飲食店やドラッグストア、クリニックなど50の店舗が出店を予定しているとのことです。
こちらは2022年2月の竣工予定、2022年7月の開業予定となっています。
従来この場所で営業していたイトーヨーカドー岡山店は2017年に閉店しました。
岡山駅目の前に2014年に開業したイオンモール岡山の影響をモロに食らった形かと思われますが、
比較的間髪入れずにこれだけの施設ができるのですから市内でもポテンシャルの高い場所であることが伺えます。
というか、これだけのプロジェクトを主導している両備ホールディングスの実行力には脱帽です。