広島高速5号線(東部線)建設工事 <中山地区> 2022.04

広島県と市が折半してつくる広島高速道路公社は、市の東部で広島高速5号線の整備を進めています。
高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路です。
開通すれば、広島高速1号を介して広島駅と山陽自動車道が専用道路で繋がり
空港リムジンバスをはじめ、広域アクセスの利便性が大きく向上することが期待されています。

1.8kmがトンネル区間となっており、中山地区側から0.4kmは山岳トンネルでは一般的な「NATM工法」が用いられますが、
広島駅側から1.4kmはトンネル直上への住宅の地盤沈下防止のため、都市部などで採用される「シールド工法」が用いられます。

 

前回の広島高速5号線レポートです。

広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、 開通すれば、広島高速1号を介して広島

 

 

掘削機のトラブルにより開通時期が延期

まずは残念なお知らせからですね。。
二葉山の掘削を行うシールドマシンが破損するトラブルが相次いでおり、2022年度としていた開通時期が延期となりました。
現時点での新たな開通時期は示されていません。

 

【中国新聞デジタル 】:広島高速5号完成遅れ 二葉山トンネルの掘削難航 県「2022年度は困難」

牛田地区に差し掛かろうというところで、掘削機のカッターの摩耗を検出するなど計画外の中断が続き、2022年3月23日からメンテナンスのため掘削が中断されているようです。

 

【広島高速道路公社】:広島高速5号線及び関連道路路線図

 

もともと延期を重ねて2022年度の開通予定となっていたのですが、さらなる延期となりました。
2025年に駅ビルの開業を控えます。
開通の遅れが1年なのか2年なのかはまだ分かりませんが、引き続き注視していきたいです。

 

新幹線の頭上を抜ける高架橋と芸備線アンダーパスなど

商業施設のフォレオ広島東付近から。

 

新幹線の車両基地を囲むように用水路が流れています。その用水路に沿った桜は撮影時ほぼ満開。
たくさんの桜を見に来た人々で賑わっていました。
新幹線の車両基地を横切る高速道路の姿は独特です。

 

しばらくの桜並木を抜け、中山踏切の方に進んでいきます。
桜の画像はこの記事の最後にも載せておきます。

 

 

 

中山小学校付近です。広範囲がアスファルトに舗装されました。
このあたりから県道が地下に下り始め、JR芸備線の下をくぐります。
撮影地点はその起点となる交差点が設けられます。

 

参考に、以前撮影した模型の画像を載せておきます。(右上あたり)

広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、 開通すれば、広島高速1号を介して広島

 

JR芸備線と交差する中山踏切です。

 

 

 

線路の真下に道路が通ります。
掘削が進んでおり、線路は仮設の鉄橋になっています。

 

踏切の少し先。

 

このあたりは初めて開削区間の状況が見えるようになりました。
地上に向けて上り坂になる部分です。

 

先程のアンダーパスが現在の県道と接続する交差点です。

 

県道と接続するアクセス道が舗装され、道路らしくなってきています。
交差点は高速本線の中山IC(仮称)にも接続します。ここからトンネル方面との出入が可能なハーフランプです。

 

 

NATM工法での掘削が完了している中山抗口

山を登り、二葉山トンネルの方へ進みます。

抗口周りも綺麗にコンクリートで整えられましたね。
こちら側からNATM工法で掘り進める掘削工事はすでに終了しています。
ここから約400m先の地点で広島駅方面から進んでくるシールドトンネルと繋がるのを待っている状態です。

 

抗口付近から振り返ります。

 

暫定2車線での開業となります。ここから先の高架橋は温品ジャンクションまで既に全て繋がっています。

安全で確実な工事は当然のこととして、開通の遅れが最小限で済むことを願うばかりです。

 

 

新幹線車両基地周辺の桜並木

ここからはおまけで、素晴らしかった満開の桜と、新幹線、高速5号のコラボ写真を。

 

 

 

最新のN700S系が手前に止まってくれました。

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