Jリーグサンフレッチェ広島の新たな本拠地となるスタジアムが、2022年2月に広島市中区中央公園で着工しました。
広島市が主体となり整備するこのスタジアムは3万人収容で、マツダスタジアムのように多種多様なバラエティシート、VIPルーム等が設けられます。
広場および西側の河川敷エリアと、スタジアム内それぞれの回遊性を高める2層のコンコースも特徴の一つです。
広場と一体となり、旧広島市民球場跡地エリア、広島城エリアともデッキで接続し、
「まちなか」に開かれた新たなシンボルとなります。
2023年末に竣工し、2024年のJリーグ開幕から使用される予定です。
前回の状況です。
目次
事業概要
【広島市公式ホームページ】:サッカースタジアム等整備事業の基本設計
- サッカースタジアム等整備事業の基本設計の概要 [PDFファイル/7MB]
- (参考)用語の解説 [PDFファイル/296KB]
- サッカースタジアム等整備事業 基本設計説明書【概要版】 [PDFファイル/29.23MB]
【大成建設】:広島市サッカースタジアム等整備事業
(上記HPより)
【サンフレッチェ広島】:HIROSHIMAスタジアムパークPROJECT
東側バックスタンドの設備工事等
大成建設が公開するプロジェクトニュースによると、7月時点の進捗率は約56%。
広場エリアの整備も含めた進捗率なので、スタジアム単体はそれよりもかなり進んでいます。
おりづるタワーから見えるスタジアムの姿です。
巨大な構造物の塊がまちなかに溶け込むようになってきました。
城南通りに移動します。
何本もの柱が立ち並ぶ光景は壮観です。
外壁もあらわになりつつありますね。
北東側から。
スタジアムの観客席以外の部分でも、その階層がイメージできるまでになってきましたね。
白いシートで覆われているのは、メインコンコースの3階と、アッパーコンコースの4階・5階を繋ぐエスカレーターです。
快適面でも非常に充実しているのは、想定を超える寄付が集まっているからこそなのかもしれません。
南側城南通りからはバックスタンドの断面が伺えます。
ピッチ全体が見渡せるよう、角度は急ですね。
南サイドスタンドは大屋根の輪郭があらわに
旧太田川(本川)沿いから見えるスタジアムです。
おそらくスタジアムを真南から立面図のように見ることができるのは、
この相生橋より少し北側の川沿いでしょう。
「ウイング」というネーミングのとおり、完成時には左右に広げた大屋根が翼のように見えるはずです。
南サイドスタンドを背面まで覆う大屋根の構造材です。
鉄骨が回り込んでいます。
城南通りから。
西側メインスタンドは窓ガラスもあらわに
西側のメインスタンドへ。
改めて曲線の美しさが今から楽しみなスタジアムです。
コーナー部分、街に開かれた大きな開口部では、スタンドだけでなくコンコース部や周辺の構造も形作られてきています。
護岸から見上げるスタジアム。
ここからの迫力、タダモノではありません!
最上部。
この角度からでもスタジアムの臨場感を感じます。
南側では、メインスタンドでもエスカレーターの設置が確認できました。
そして今回のトピックはこちら。
メインスタンドは先程のバックスタンドとは異なり、実況席やVIP席、運営に関わる諸施設が設けられる訳ですが、
それらの部屋の外向きの窓ガラスが確認できるようになっています!
アッパーコンコースの更に上。6階の記者席か7階の実況席の廊下部分ではないかと思われます。
躯体の工事はまだ続きますが、いよいよ内装・設備関係の工事の進捗も感じられるようになってきましたね。
北西側から。
足場のない本設の外壁が見える範囲がかなり広がりましたね。
関係者スペースなどが占めるエリアです。
北サイドスタンド裏のスロープ工事など
北東側から、北サイドスタンドを見た様子です。
管理用に用いると思われるスロープを構築しているのがわかります。
ペデストリアンデッキ架設工事前の最後の姿
スタジアムでは、紙屋町方面と広島城方面との歩行者動線を確保するためのペデストリアンデッキ2本が整備されます。
8月1日未明、および8月2日未明にそれぞれ通行規制を行い、架設工事が実施されました。
以下の画像は7月下旬に撮影したもので、これからの城南通りの歴史上でもデッキが架かっていない最後の姿となりました。
スタジアム南東角から南側、広島ゲートパーク・紙屋町方面とを結ぶ南側ペデストリアンデッキ。
城南通りを南北に横断します。
国道54号、バスセンターへの入口となる県立総合体育館前交差点。
交差点の北側、スタジアムが立つ中央公園の南東角と広島城三の丸エリアとを結ぶ東側ペデストリアンデッキ。
国道54号を東西に横断します。
中央公園広場エリアはPark-PFIを活用しNTT都市開発を代表とするグループが賑わいの空間に、
三の丸エリアもまたPark-PFIを活用し中国放送を代表とするグループ(NTT都市開発も参画)が25年に閉鎖される広島城天守閣を代替する機能及び賑わい空間を整備する予定。
これまでとは打って変わる、積極的に人々を呼び込むエリアに生まれ変わります。
ペデストリアンデッキは相互の人の流れを生み回遊性を高めるための重要な導線となります。
敷地内には、この時すでに橋桁が仮置きされていました。
デッキがつながる三の丸エリア。
広島市サッカースタジアムは2023年12月末の完成予定で、2024年シーズンから使用を開始します。
東側の広場エリアも並行して整備を進め、2024年8月の全面開業を見込みます。