Jリーグサンフレッチェ広島の新たな本拠地となるスタジアムが、2022年2月に広島市中区中央公園で着工しました。
広島市が主体となり整備するこのスタジアムは3万人収容で、マツダスタジアムのように多種多様なバラエティシート、VIPルーム等が設けられます。
広場および西側の河川敷エリアと、スタジアム内それぞれの回遊性を高める2層のコンコースも特徴の一つです。
広場と一体となり、旧広島市民球場跡地エリア、広島城エリアともデッキで接続し、
「まちなか」に開かれた新たなシンボルとなります。
スタジアムの命名権を株式会社エディオンが取得し、完成後は「エディオンピースウイング広島」という愛称が用いられることも決まりました。
2023年末に竣工し、2024年のJリーグ開幕から使用される予定です。
前回の状況です。
目次
事業概要
【広島市公式ホームページ】:サッカースタジアム等整備事業の基本設計
- サッカースタジアム等整備事業の基本設計の概要 [PDFファイル/7MB]
- (参考)用語の解説 [PDFファイル/296KB]
- サッカースタジアム等整備事業 基本設計説明書【概要版】 [PDFファイル/29.23MB]
【大成建設】:広島市サッカースタジアム等整備事業
(上記HPより)
【サンフレッチェ広島】:HIROSHIMAスタジアムパークPROJECT
まちに開かれた西側メインスタンド!
大成建設が公開するプロジェクトニュースによると、
隣接する広場の整備も含めた進捗率は、9月1日時点で約63%。
スタジアム本体に限定すると、直近で80%と報じられました。
空鞘橋付近、西側から見たスタジアムです。
V字の編隊で羽ばたく鳥たちと「エディオンピースウイング広島」。
西側は上半分はほとんど足場やシートが取り外され、かなり完成のイメージに近くなりました。
角の部分は大きくまちに開かれた構造になっています。
そこから、北サイドスタンドに設置されたメインビジョンが、「EDION PEACE WING」のスタジアム名ロゴと共に確認できます。
前回書いたように、このメインビジョンは縦9m×横32mで国立競技場に設置されているものと同じ。
サッカースタジアムとしては国内最大のものとなります。
少し角度を変えて眺めたもの。
ここまで見えるようになったか…!
まちに開かれたコーナの部分から、向こうの東側バックスタンド上層の様子が見えます。
紫色の座席がびっしりと設置されていますね!
コーナー部分の開かれた部分は、美しいトライアングルの柱で上屋を支えており、芸術さを感じます。
とても印象的です。
空鞘橋をわたり近くから見上げてみました。
スタンド全体を覆う大きな屋根は、張弦梁構造(キールガーダー)が採用されています。
角と角を結ぶワイヤーが鉛直方向の荷重を受け持つ構造です。
これだけの面積なのに、なんと軽やかなことでしょう。
別の角度から。
全てのスタンド席を覆いつつ、コーナー部分は大きく開き賑わいの滲み出しとコストダウンを両立。
その姿を「翼」になぞらえ、与えられた愛称は「ピースウイング」と。
見た目、ストーリーまで出来すぎていて鳥肌立ちそうです。
ペデストリアンデッキが接続するゲート付近の構築
城南通りを進み、南東側からです。
先月架設されたペデストリアンデッキとスタジアムです。
ペデストリアンデッキがスタジアムに繋がるまでの人工地盤が鉄骨により構築され始めています。
ぐるっと回って地上に降りられる「スパイラルスロープ」もここにできる予定です。
ここは最も多くの人が利用するスタジアムのメインゲートになりそうですね。
原爆ドームを背に、相生橋から眺めたスタジアム。
気づけば、大型クレーンの数がフィールド内にいる2基にまで減っています。
完成が近づいてきました。
今回はミニ更新ということで、ここまでです。
建設関係者が現地視察 スタジアムの内部が公開!
9月6日、広島県や市など建設に携わる関係機関のトップが現地視察を行いました。
これに合わせて、内部の様子も報道陣に公開されています。
伝えられる映像・画像はとても興奮させられるものでした!
サンフレッチェの公式YouTube。
広島ホームテレビの報道。
【中国新聞デジタル 】写真が動く 広島のサッカースタジアム建設現場 360度カメラで撮影
360度カメラで内部から細かいところまで見渡すことができます。
8月末時点でスタジアムの進捗率は8割に到達。9月中旬にはシンボルの大屋根も完成するとのことです。
国内最大級のメインビジョンやピッチを3方から取り囲む全長380mのリボンビジョンも設置完了しています。
11月には天然芝を敷き始めるそうです。
また、映像からは屋根を支えるトラスにLED照明も取り付けられていますね。
アメリカのRoss Video社(アメリカ)「Xpression」という演出装置を導入することで、ビジョンと照明、音響を統合した球場演出が行われる予定です。
映像は、同システムを導入しているオーストラリアの「アデレード・オーバル・スタジアム」。
国内のスタジアムでも屈指の光と映像と音響の演出になることが期待されます。
いち早く完成したスタジアムの中に入れます!寄附募集のご案内
広島市では建設費の寄付を個人・法人から募っており、寄付額によって特典が用意されています。
1回あたり1万円以上の寄付を行った場合に得られる得点が、
”シリアル番号入り記念カードの贈呈およびスタジアム完成後の内覧会へのご招待”
です。(記念カードが内覧会の入場証になります)
2019年から受け付けられており、個人分の寄付総額は2023年7月末時点で5億円を突破したようです!
このブログでもこれまでに何度かご紹介しております。
私もすでに寄付を済ませ、先日自宅に記念カードが届きました。
この貴重な特典が得られる対象となる納付期限は、2023年9月30日(土)までに迫っています!
所得税の控除対象にもなりますので、まだされていない方で興味があればぜひご検討ください。
いち早く、スタジアムに足を踏み入れられるチャンスです。
【広島市公式ホームページ】:サッカースタジアム建設に係る寄附募集
広島市サッカースタジアムは2023年12月末の完成予定で、2024年シーズンから使用を開始します。
東側の広場エリアも並行して整備を進め、2024年8月の全面開業を見込みます。