JR広島駅南口再整備 2023.09(Vol.64)<新駅ビル編>

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

 

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

 

事業の概要

【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

 

【中央工区①】南口から見る変化

全景です。

手前、東側から中央工区にかけての駅ビル本体が高さを増しています。
西側低層部と同じくらいの高さにまで背が伸びましたね。

 

そして何より、タワークレーンが1本増えて3基体制となりました。

これだけの施設でありながら、これまで工区や施工ステップを工夫しながら2基のクレーンで構築してきました。
3本目のクレーン(一番左側に見える背の低いクレーン)は、
比較的マストが細いようにも見えます。
地上20階のホテルの構築がほぼ完了したので、クレーン解体用の子クレーンかもしれませんね。

 

中央、路面電車が乗り入れる駅部にも変化がありました。

電車が乗り入れる人工地盤の上に足場が設けられました。
このあたりもいよいよ構築が始まるようです。

 

南口駅前広場内から。

 

こんなところに入っていくのかと、ためらってしまうほどの迫力。凄い事になっています。

 

駅部の真下の足場類が一部外されて、下から見上げられるようになりました。

 

駅舎、ホームはこのあたりまでで、ここから駅前大橋の方に向けて高架橋が伸びていきます。
1階に乗り入れている車両とのコラボレーションは今しか見られませんね。

 

既存の電停から。

先程の画像でもお分かりいただけるかと思いますが、桁高さが低くこれ以上の施工は電車の架線と接触するため不可能です。
ギリギリの位置関係ですね。
今後、駅前大橋線の橋桁を施工する際は一体どうするのでしょうか。一時的な配線変更は避けられないように思います。

 

 

【中央工区②】北口側から見る変化

北口側に移動しました。

 

 

 

自由通路の先、路面電車駅部の構築が始まっているのがはっきりと確認できます。

 

西側低層部の建設も、完成した時の姿が少しずつ想像できるようになってきました。

 

開放される屋上広場のフェンスと思われるものが見えますね。

 

 

【西側工区】地上20階ホテル部の外観 塔屋部まで揃う

西側の地上20階ホテル部分です。

 

 

機械室部分を隠す最上部のカーテンウォールも統一感のあるカーテンウォールで取り付けが完了しています!
上端は内側に斜めに巻き込んでいるような作りとなっています。ライトアップすれば美しそうですがどうでしょう。

 

この20階ホテル部分は、9/29(金)に報道公開が行われました。

中国新聞デジタル】:新広島駅ビル西棟を公開 上層階から市中心部の街並みや瀬戸内海を一望【動画あり】

TBS NEWS DIG】:90メートルから望む玄関口 建設進む新広島駅ビルを公開 進捗は6割 2025年春開業予定

Yahooニュース】:変わる広島駅南口 工事が進む駅ビルの最上階から望む絶景 新たなランドマーク 工事の進捗6割(テレビ新広島)

 

9月現在、駅ビル全体では6割の進捗率となっているそうです。

最上階からの景色は壮観ですね。約100mまで上がれば瀬戸内海まで見えるようです。
ぜひ南側の客室に泊まりたいホテルです。
7階はホテルのフロントとレストランになるとのことで、開放される屋上広場と合わせて賑わうスポットとなりそうです。

 

西側の端では駅ビル一体駐車場の拡大が引き続き行われています。

 

駅西高架橋の下部から。
駐車場への進入路となるスロープもここまで構築されました。

 

 

【改札内】1番のりばの美装化と別棟駐車場について

改札内に入りました。
1番のりばの状況を少しご紹介します。

 

 

新駅ビルに接する部分となることから、他ののりばに比べ簡素な処理となっていましたが
階段付近を中心に変化が見られました!
白い化粧板の設置が始まっています。
駅ビルとどのような繋がり方をするのか楽しみになりますね。

 

化粧板の設置は1番のりばの広い範囲で進んでいるようです。

 

他ののりばと同様に、1~6号車付近までが対象のようです。

 

9番のりばから新幹線駅舎方面を見上げます。

 

9番のりばと新幹線駅舎の間に新設される「別棟駐車場」の基礎工事が始まりました!

現場事務所も気づけば移転していたようです。

先程の駅ビル直結駐車場が500台、こちらの別棟駐車場で400台を収容します。
スロープも設けられ、既存の新幹線屋上駐車場と繋がります。

 

延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。

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