今朝の中国新聞です。
企画内容と入札価格による2段階一般競争入札で売却が予定されている広島駅北口の二葉の里地区「5街区」について、
現時点で複数の企業から中国財務局に対し問い合わせがあることが分かりました。
5街区はまちづくりの指針として業務機能及び教育・人材育成機能を主体とした提案が受け付けられており、
事業者による企画提案は明日、2月28日が締め切りとなっています。
【中国新聞】:「5街区」に企業熱視線
(2014年2月27日付 中国新聞朝刊紙面より)
売却される5街区国有地(2013年7月撮影)
“企業熱視線”というワードが響きますね(笑)
補足しておきますと、5街区は広島駅に最も近い好立地で広島の玄関口にふさわしいまちづくりを行うため、中国財務局は今回の企画提案においては以下の様な条件を提示しています。
(1)広島の陸の玄関にふさわしいまちづくり
(2)都市計画法上の地区計画で定められた業務機能、教育・人材育成機能を主体機能として誘導
(3)まちづくりを主導する立場にある広島市の意見反映
(4)民間開発誘導の観点から経済界の意見を反映
【建設通信新聞】:中国財務局/二葉の里5街区の二段階入札公示/2月28日まで受付
以前この記事で触れたものです。
5街区の入札公示で4条件明らかに。北口特集でデッキイメージ図など。
広島市、特に松井市長は1月の会見で、「紙屋町と八丁堀は商業の中心、広島駅周辺は広域的なビジネスの拠点に」という意向を語っています。
広島経済同友会も5街区にはオフィスやコンベンションを含む提言を行なっていますし、
一定の規模のオフィスが盛り込まれた提案になりそうです。
これは余談ですが、このような流れに待ったをかけるように、
先日広島電鉄は日本生命と共同で行う八丁堀への大規模オフィスビル建設計画を発表しました。
相生通りに大規模オフィスビル! 広島八丁堀共同プロジェクトが始動
オフィスの過剰供給も無視できないことだと思います。
無論、個人的にもスクラップアンドビルドは応援したいのですがね。
ただ老朽化したオフィスビルはまだありますし、企業誘致や広島が中国(四国)地方の中心であることを考えると
このような好立地への一定の規模のオフィスビルは建設すべきだと思います。
以前も書きましたが、いっその事現在旧球場跡地にある商工会議所をオフィスビル内のフロアの一部に入れるという手もあるのではないかと思います。
入居テナントの確保もできて、民間主導のため建設費も浮いて、跡地問題も進展する。いいことづくめです。
楽観的で勝手な意見だとは思いますけどね(笑)
その上で、これも以前から書いていることですが、
低層階(JR所有地含む)に商業・コンベンション施設、
中層~高層階にオフィス、
そして最上階には一般の人がぶらりと立ち寄れる展望施設
このような施設ができたらいいなと思います。
Cブロックの記事のコメントで、
「結局高層マンションだと、大多数の人はただ下から眺めるだけである」というご意見をいただきました。
本当におっしゃるとおりだと思います。
特に広島にはそういった、気軽に入場できる展望スペースをもった高層ビルがありません。
多くの観光客が訪れる都市にそういった施設がないのは実にもったいないと思います。
どうか是非ここ二葉の里で実現してほしいと思いますね。ここしかないです。
ただ、CブロックやBブロックは四半世紀以上も難航を極めた再開発でしたので、もう仕方ないものと思っています。
商業施設についても本来駅前なら計画されるような規模ではなくもっと大きなものがあったら…と確かに思う時もありますが、何度も計画されては立ち消えを繰り返して今に至ってますからね。。都市の規模やあり方を考えても致し方ないと思います。
駅北口もこれから大きく変わります。
イケア・ジャパンの出店で広島駅からの人の流れも丸っきり変わることでしょうから、今後の進展が楽しみです。
5街区東側のJR西日本所有地と連携して再開発をするのか否かというところにも注目しておきたいですね。
5月には売却先の事業者が決定する予定です。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:二葉の里土地区画整理事業