広島駅の北口では、建設中の自由通路に直結するペデストリアンデッキと新幹線ビルの増築、広場機能の再配置を行う工事が行われています。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅北口広場
10月中旬に取材した前回の状況はこちら。
10月30日午後、ついにペデストリアンデッキが全面開通しました!
この日、早速訪れてみました。紹介します。
広島駅北口構内から。
これまでグランヴィア方面にしか行くことができず閑散としていた2階北口広場方面。
この通りたくさんの人で早くも賑わいを感じます。
出入口の”間口”は、最終的には左右のガラスまで広がるはずですが、まだしばらくはこの様な仮設の壁で絞られた状態のようです。
ペデストリアンデッキ中央部へ。
地域の方々による記念セレモニーがここで行われました。
これまで考えられないほどの人の数です!
これだけの人を受け入れられるだけの広さをもっていることも再確認させられました。
膜天井で非常に明るく開放的ですし、新たな待ち合わせスポットにもなりそうです。
新たに開通した中央ペデストリアンデッキを通り、北側の二葉の里、光町方面へ。
中央デッキはシェラトン側及びグランヴィア側よりも広い、約6mの幅員を持ちます。
上屋の支柱は通路の中央に建てられ、より開放的な東西の景色を眺めることができます。
ちなみに夜間はこのように変わります。(スマホ撮影)
柱から上向きに照らす間接照明がアクセントになり高級感があります。
なお、中央デッキから地上に降りる階段の内、駅舎から一番近い階段は、
広場がまだ造成途中のため使用できません。
デッキのおかげでこれまで見られなかった角度から、仮囲いの中を見ることができるようになりました。
島式のバスターミナルの一部になる予定のこの場所、かなり綺麗に整備が進められているようです。
階段も他の箇所に比べ広めに取られていますね。
中央デッキを突き当りまで進みました。
終端部は将来的に奥へ延伸が可能な様な構造となっています。
既にJR広島病院方面などへの延伸が検討されています。
なお、付近を並行する地上の横断歩道は、開通した同じ日の16時に廃止されました。
機能していた横断歩道の最後の姿です。
安全面の向上や自動車混雑の解消が期待されます。
北口広場の東側、シェラトングランドホテルなどが入る「アクティブインターシティ」ホテル・オフィス棟の2階へ移動します。
ペデストリアンデッキの全面開通に伴い、シェラトン・広島駅間もようやく2階レベルで行き来できるようになりました!
若草町市街地再開発事業として完成したのが2011年。
距離はわずかですがこれが繋がるのが本当に長かった…
ある意味、中央のデッキよりこちらが行き来できるようになった方が感慨深いです。
広場1階、地上へ移動します。
中央の滞留空間は下から見上げても広さを感じます。
その真下、1階のエントランスでは光のゲートの部分に正式な「駅名標」が登場しました。
立体的な文字ではないですが、一気に洗練された都会のような雰囲気になりますね。
1階の西側です。
ロータリー内はまだ制限されていますが、歩行者空間はかなり開放エリアが広がりました。
地下通路への階段周りの雰囲気の変貌は凄まじいです。
上屋が設けられば部分はタクシー乗り場に生まれ変わります。
以上、一気に10月30日の変化をお伝えしました。
広島駅界隈では間違いなく今年度一番の動線の変化。
まだすべて網羅できていない箇所もありますが、次回以降もまた紹介していきたいと思います。
今後、北口は広場内のレイアウト改良がメインになります。
今年度中の完了予定となっていますが、ペデストリアンデッキ全通が今年春→10月へ約半年遅れたので、
広場改良についても影響を受ける可能性もあります。
今後も追いかけ続けていきます。
【Flickr】:2016/10 広島駅北口改良工事