2018年秋の移転完了を目指し、広島駅北の「二葉の里地区」で県警の新しい「広島東署」の建設工事が進んでいます。
現在中区富士見町にある「広島東署」の跡地利用が注目されていましたが、中国新聞に注目の記事が掲載されました。
県内への外国人を含む観光客の増加を受け、広島県が民間と連携し
コンベンション機能を備えた外資系のホテルを誘致する方針であることが報じられています。
敷地は現在の県警跡地だけでなく、隣接する歯科医師会館・薬剤師会館(いずれも二葉の里地区に移転済み)に加え、
東側の県有地に建つ「エソール広島」を廃止し一体的に活用することも視野に入れているそうです。
【中国新聞】:広島東署跡地にホテル誘致へ
対象地はこちら。
広島東署と、隣接する広島県歯科医師会館、薬剤師会館の移転は、すでに明らかになっているとおりです。
二葉の里地区の広島県歯科医師会館(左)と広島県医師会館・地域医療総合支援センター(右)。
薬剤師会館は歯科医師会館の東側(画像奥)に建設されます。
これだけでも十分な土地が富士見町にできると思っていましたが、
さらに隣り合う県有地に建つ「エソール広島」までも廃止し、一体利用する方針が明かされました。
合わせて6,400平方メートルの敷地になります。
そこに官民が連携して、外資系ホテルを誘致する考え。
記事によると、
”この一体へのホテル進出をにらみ、水面下で民間事業者が検討している”
”広島に未進出の複数の外資系ホテルや開発事業者の進出意欲などを聞き取り、前向きな感触を得ている”
とのことです。数年前からそういった報道がありますが、未だ実現には至っていません。
この富士見町は広島駅からも紙屋町・八丁堀からも微妙に離れている中途半端な立地なのが気になります。
個人的には超高層マンションがベターかなと思っていました。
これだけまとまった土地が中心部にはもう無いことも事実ですが、
公共交通も路線バスしか無いですから、送迎は必須になりそうですね。
先日現地に足を運んできました。
駅前通り南側から、中央通りと交わる「保健所前交差点」から。
右奥が広島県警等がある今回の対象地区、面する道路をそのまま真っ直ぐ進めば広島駅です。
左手(北方向)に中央通りが伸びています。
約1km先が繁華街の中心の八丁堀交差点です。
幹線道路が交わり、自動車でのアクセス性は悪くありません。
駅前通り、東署方面。
駅前通りは、この先で平和大通りをアンダーパスする「田中町トンネル」に続いていきます。
現在の広島東署です。
その東側に位置する、広島県歯科医師会館(左)と、エソール広島(右)。
歯科医師会館はすでに二葉の里に移転しました。
この裏側にある薬剤師会館も、2018年7月をめどに二葉の里に移転する予定です。
エソール広島は平成元年に竣工した施設。セミナーなどが開催できる会議室やホールの他、
記事にもある通り、住宅公社の賃貸住宅も入っています。
平和公園の近くや広島駅を歩くと本当に欧米からの観光客が多く、”インバウンド”の増加を強く感じることができます。
仮に外資系ホテルの誘致が成功しても、建設は移転完了後になるので早くても2019年頃、
完成は2020年代前半になることが予想できます。
観光都市に相応しいホテルの誘致、是非とも実現することを願いたいです。