「スタートラム広島」は、日本生命と広島電鉄がそれぞれ所有する2棟のビルを取り壊し、
一つのオフィスビルに再開発する共同プロジェクトです。
2017年11月、相生通りの立町電停前に、地上16階建て、高さ約80mの複合オフィスビルを建設します。
【広島電鉄】:(仮称)広島八丁堀共同プロジェクト新築工事着工 新ビル名称は「スタートラム広島」に決定
既存ビルの解体を含め、2015年春頃から工事が進められてきましたが、このたび2017年11月末をもって竣工しました!
着工時の様子など。
前回の状況です。
【中国新聞】:オフィスビル建て替え続々
「スタートラム広島」の賃貸面積は約1万7,000平方メートル。
前回の記事でほぼ満室になっているとお伝えしましたが、テナントには府中町からキリンビール中四国統括本部などが移転するそうです。
福屋八丁堀本店前から。
青空に映える、高さ80mの箱。存在感は十分です。
東急ハンズ側から歩道に面するファサードを見ていきましょう!
おおおお!
以前までは多少目隠しが残っておりましたが、この通り全貌があらわになりました。
ここ八丁堀だっけ?と思うほど、雰囲気が一変したように感じます。
建物2階までの東側半分は全面ガラスのアルミカーテンウォールで覆われています。
やはり風景を写し返すガラスは街並みを輝かせてくれますね。
中央部のメインエントランスです。
「Star Tram Hiroshima」のロゴがカッコイイですね。
念のため、スタートラムの語源は、日本生命=日生のスター(漢字を組み合わせて星)と、
広島電鉄の路面電車=トラムを組み合わせて名付けられたものです。
エントランスのガラスをよく見ると、衝突防止用のシールに、日生の赤、広電の緑が使われているのが確認できます。
入口扉。
西半分はこのようにオフセットしており、2階まで吹き抜けになっています。
入口の横(西側)に入る店舗の準備も進められていました!
ここはかつての「広電第二ビル」に入居していた「近畿日本ツーリスト」と「タリーズコーヒー」が入ります。
以前の通り、両店舗が融合したような店になるようです。
横断歩道付近から、テナントプレートを絡めて。
従来のテナントが戻ってくるとすれば、広島銀行なども、奥のガラス張りの部分に入るのでしょうか。
西側のが外構部です。
シンプルに植栽が並びます。
不動産のリサーチなどを行うCBREによると、広島市の最新のオフィス空室率は2.8%にまで下落しています。
【CBRE】:京都・神戸・広島・高松・福岡-2017年第3四半期 | MARKETVIEW Japan Office, Q3 2017
大規模なオフィスの新規供給は約5年ぶりとなる「スタートラム広島」。
CBREでは広島で最高クラスの賃料になると予想しています。
中国新聞に、”好条件のビルの賃料はこの1年で5%上昇”とも書かれていますね。
新築・築浅のハイグレードオフィスのニーズはかなり高まっており、ほぼ満室状態での開業となります。
その為引き続き空室率が低い状態が続くと思われ、現在建設が行われている「新広島ビルディング」や、「損保ジャパン日本興亜 広島紙屋町ビル」、
広島エキキタの「二葉の里プロジェクト」などの完成が待たれると同時に、
新規大規模オフィスの登場にも期待したいです。