広島駅前通りが面する中区宝町で60m・20階クラスのマンション建設が相次いで進められています。
広島駅北口の若草町に2棟の20階賃貸マンションを建設した実績のある「オリエントキャピタル」が、
20階建て賃貸マンションの建設計画を公表した後、
地場のマンション供給会社である「スペースウィング」も、北側の日本たばこ産業広島支店跡地に
19階建て分譲マンション2棟の建設を始めました。
前回の状況です。
2016年7月頃着工した、株式会社スペースウィングの19階建て2棟が完成していました。
前回の記事で、「スペースウィングは計画される2棟の内、1棟しか着工できていない。もう1棟の完成が遅れるのは確定的だ」と書いてしまいました。大変失礼致しました。
1棟に見えた建設現場で、実は隣接して2棟同時に施工していたようです。
それぞれ「ウイング宝町セカンド」、「ウイング宝町サード」という名称が付いているようです。
【ウイング宝町セカンド】
高さ58.39m、地上19階
敷地面積:793.69平方メートル
建築面積:401.24平方メートル
延床面積:6,555.68平方メートル
住戸数:116戸
【ウイング宝町サード】
上に同じ
両方、賃貸マンションです。
どちらがセカンドでどちらがサードかは分かりません。
見た目は色以外全く同じですね。名称からお察しの通り、ファーストも存在しており、
同じ駅前通り沿いのすぐ北側に、15階建てのマンションを昨年完成させています。
ちなみにそちらも外観は全く同じ、コピービルです。
せっかく高層住宅にしてもこれはあまりにも工夫が感じられないですね…。
デザインもそうですし、賃貸住宅サイトで見られる室内の設備も特筆する部分がないというか、新鮮さがありません。
タワークレーン1基で2棟を施工したようです。
北側は未舗装の駐車場のまま残されています。
住居者用の駐車場になるのでしょうか。
ウイング宝町の南側では、オリエントビルグループ(株式会社オリエントキャピタル)による、20階建て賃貸マンションの建設が予定されています。
工事車両が出入りするようになっていますが、まだ外から目に見える形には工事は始まっていないようです。
【オリエントキャピタル株式会社】:広島 CLUB ORIENT BLD No.123 Passion Hiroshima Street
さて、これらの宝町新築マンション群の真向かいに位置する広島東署ほか一帯は、
広島駅北口などに機能が移転される計画となっており、
跡地には広島県などが主体となり外資系シティホテルの誘致を進めています。
地銀や政府系金融機関、旅行関連企業で設立された「瀬戸内ブランドコーポレーション」と県は、
東署跡地を活用したシティホテルの事業運営者の公募を始めた事を明らかにしました。
【日本経済新聞】:シティーホテル運営事業者公募 広島東署跡地で県など
広島県と瀬戸内ブランドコーポレーション(広島市)は5日、今秋に移転する広島東警察署の跡地を活用したシティーホテルの運営事業者の公募を始めたと発表した。5月末までに両者からなる選定委員会が優先交渉者を決める。参加者が1千人以上の大規模な国際会議を開き、宿泊も可能な多機能複合型の施設を条件にする。2022年ごろのホテル開業を目指す。
(上記サイトより一部引用)
記事によると、1000人以上の大規模な国際会議が開催可能で、宿泊や飲食、宴会などのホテルを運営する実績のある事業者を募ります。
敷地面積は6,402平方メートルで、今のところの容積率は700%ですが事業者の求めに応じて市は最大200%積み増しできるよう調整しているそうです。
事業費は200~300億円と見込んでいるとのこと。
中国新聞の独占インタビューでも公になったとおり、筆頭候補に挙げられるのは「ヒルトン」です。
5月待つまでに選定委員会が優先交渉者を決めるとのことで、2022年のホテル開業を目指します。