百貨店の天満屋(岡山市)は、広島市西区の「アルパーク西棟」の核テナントとして入居している
「天満屋アルパーク店」を、2020年1月末で閉店させることを明らかにしました。
売上高が減少していたことに加え、広島都市圏西部エリアに相次いで大型ショッピングモールが開業した背景もあるようです。
また、「アルパーク」を運営していた三井不動産は、今年5月に西棟と東棟を大和ハウス工業に売却しており、このことも閉店の契機になったと報じられています。
【日本経済新聞】:天満屋広島アルパーク店、来年1月末閉店 競争激化で
百貨店の天満屋(岡山市)は26日、広島市西区にある広島アルパーク店の営業を2020年1月31日に終了すると発表した。売上高の減少傾向が続いていたことに加え、近隣に大型商業施設が相次いで開業し競争が年々激化していた。同社では「コスト削減の限界」としており、30年近くの歴史に幕を下ろす。
(中略)
近隣ではイオンが18年4月、佐伯区にアウトレット主体の大型ショッピングセンター「ジ アウトレット広島」を開業するなど競争が激しさを増していた。アルパーク西棟の賃貸借契約の満了が20年4月26日に迫る中、所有権が今春に三井不動産グループから大和ハウス工業へ移ったことも営業終了を決めた契機になったとしている。
大和ハウス工業に権利が移り、楽観視はできないと思っていましたが、
やはり水面下では色々動いていたようです。
天満屋は2012年3月に八丁堀店を閉店したのに続き、郊外のアルパーク店も閉店。
広島市内で残るのは、安佐南区の緑井のみとなりました。
気になるのは閉店後の扱いについてですが、広島テレビのニュースによると、
今後テナントを探し商業施設として営業を続けていく方針だそうです。
【NNNニュース】:天満屋アルパーク店 来年1月末に営業終了
新たに運営者となった大和ハウス工業が、このように答えています。
三井不動産がアルパークを売却したのは、天満屋の撤退に端を発するものだったのではないかと勘ぐります。
以前の記事でも書きましたが、大量輸送機関であるJR山陽線の新井口駅と動く歩道を介して直結し、広大な駐車場も備える、アクセス面での利便性は非常に高い土地だと思います。
ダイワハウス自ら、撤退する天満屋に変わりテナントを集め商業施設として運営するとしているので、
その手腕はひとまず見守ってみたいです。