広島電鉄は、広電西広島駅に隣接する「ひろでん会館」の跡地を、
暫定的に人々が集えるコミュニティ機能を持ったオープンスペースとして整備することを明らかにしました。
ひろでん会館は老朽化のため、2018年3月に閉館しており、今年6月までに解体工事も完了しました。
ひろでん会館跡地を含む西広島駅周辺一帯は、タワーマンションなどを取り入れた再開発の計画があり、調整が進められています。
合わせて、JR西広島駅の橋上駅舎・自由通路の整備、そして新交通「アストラムライン」の西広島延伸なども事業が進んでおり、
それらと歩調を合わせるための暫定利用策となります。
今年12月下旬にオープンし、3年間イベントスペースとして活用される予定です。
【広島電鉄】:ひろでん会館跡地の暫定活用について
- 最終的な活用方法が決まるまでの間、通勤・通学客が自由にオープンスペースを整備
- 敷地面積は約1,200平方メートル。敷地構成は以下の通り。
- 「パブリックスペース」
- ベンチや緑地でくつろげ、イベントも開催可能な屋外コミュニティースペース
- 地域交流・サロン機能を備え、ワークショップ会場やギャラリー等としても利用可能な建屋
- 「小規模店舗」
- カフェなどテイクアウトを主とする店舗(4~5店舗)、一部にチャレンジショップも検討中
- 2019年12月下旬のオープンを予定し、3年程度暫定活用する
- 暫定活用後の開発については、周辺の開発状況を見ながら検討
詳細についてはこちらも参照。
【中国新聞】:西広島駅前に自由広場 ひろでん会館跡地に12月下旬から3年間
久々に西広島駅一帯の開発に関する続報が入ってきましたね。
6月に解体が完了した「ひろでん会館」の跡地を、開発内容が決まるまでの間、
オープンスペース・コミュニティスペースとして暫定活用するようです。
「ひろでん会館」は耐震基準を満たさず老朽化もかなり進んでいたと思われ、昨年3月の閉館後すぐに解体されました。
用地は地権者らで進める駅前の再開発区域に含まれており、まだ都市計画決定も行われていない状況ですから、それまで空き地として寝かせておくのは確かにもったいないです。
施設としては、将来の開発の支障とならないよう最低限に済ませ、プレハブのテイクアウト専門の店舗や、地域サロン等で使える小さな建屋が計画されているようです。
イメージ図を見ると、暫定ながら、これはこれで魅力的では?とも思ってしまいました。
JR西広島駅とアストラムラインの駅舎がつながるペデストリアンデッキからこの広場に向かって階段を降ろせば、広電電車・バスと合わせて4つの公共交通機関が繋がる、交流拠点になります。
もう少し大屋根が拡張できれば、その下でコーヒーをテイクアウトして待ち合わせやイベントの空間に・・・
とはいえ敷地は広電の持ち物なので、ビジネスの面では何らかの収益を上げられるものでなければなりません。
今年12月から3年間は広場として運用しますが、その後は西広島駅周辺再開発の状況も見ながら、何らかの計画が持ち上がるものと思われます。
施設を建てるにしても、複数の交通機関の「結節点」であることに変わりはないですから、
供用スペースがしっかり確保された憩いの空間を設けてくれることに期待したいです。
大きな変化が待ち受ける西広島駅、今後も注目していきます。
・JR西広島駅は2022年度末に橋上駅舎と自由通路が全面開業。
・2030年頃(計画当時の完成見込み:平成40年代初頭)にはアストラムラインが西広島駅まで延伸開業。