広島高速5号線は、高速1号と2号が接続する東区温品の「温品ジャンクション」から、広島駅北口の二葉の里地区を結ぶ約4.0kmの都市高速道路で、
開通すれば、広島高速1号を介して広島駅と山陽自動車道が専用道路で繋がり、
空港リムジンバスをはじめ、広域アクセスの利便性が大きく向上することが期待されています。
1.8kmがトンネル区間となっており、中山地区側から0.4kmは山岳トンネルでは一般的な「NATM工法」が用いられますが、
広島駅側から1.4kmはトンネル直上への住宅の地盤沈下防止のため、都市部などで採用される「シールド工法」が用いられます。
2021年3月の完成を目指していましたが、掘削中のシールドマシンが破損する事故があり、開通は遅れる見込みです。
【広島高速道路公社】:広島高速5号線及び関連道路路線図
前回の状況です。
今回は盛りだくさんになったため、<温品地区・中山地区編>と、<中山IC編>に分けてご紹介しています。
この記事は<中山IC編>です。
<温品地区・中山地区編>はこちら。
踏切を越え中山IC方面へ
中山踏切を越えて西側の中山IC方面に進んでいきます。
その前に、完成時の状態を想像しやすいように、「広島市 中山福祉センター」に展示されているイメージ模型の画像を。
平面部分の様子が分かるように、高架部分(高速本線)の橋桁は外された状態で展示してあります。
模型の通り、現状は踏切の芸備線脇から進んでいきます。
100mほど進んで振り返りました。
従来の道と踏切からの道が交差しているこのあたりが、
アンダーパスの終点になると思われます。
更に西に進みます。
改めて模型を見ていただきましょう。
アンダーパスからの県道と「中山IC」南側から見ている構図です。
このあたりは大幅に路線が変わります。
右端に見えている道が、広島駅付近まで繋がる”現状の”、「大打越通り」です。
左側が中山ICです。
この交差点を、中山ICを背にして西側から振り返ります。
目の前が将来の交差点ですね。
振り返ります。
中山IC。広島駅方面のIN、温品方面へのOUTのハーフインター構造になります。
本線は高架橋から盛土に切り替わり、両脇にランプ部のスロープが設けられます。
模型は完成4車線状態が再現されていますが、実際には当面暫定2車線での整備となるので、画像向かって右側に盛土が残っていますね。
二葉山トンネル入口方面へ
本線に沿ってトンネルの方に進んでいきます。
盛土上には現場事務所の他、珍しいものも多数。
二葉山トンネルは、広島駅側から1.4kmをシールド工法、中山側から0.4kmを従来のNATM工法で掘削します。
このトラックには、NATMで用いるアーチ状の鋼製支保工を積んでいますね。
掘ったトンネルの形状を保持するためのものです。
一番トンネルに近い跨道橋から。
こうしてみると、だいぶ「線」になってきましたね。
先程書いた通り暫定2車線なので、手前の鋼製橋桁の部分は橋脚が左側に伸ばせるような形になっています。
最後は振り返って、二葉山トンネル方向。
画像左下に本線とトンネルの抗口があります。
ここからは死角になっている上、建屋で覆われているので直接は確認できませんが、
内部では順調に掘削が進んでいるようです。
ここまでの行程を撮影した動画を投稿しました。
2つの記事に渡ってご紹介してきました。今回は以上です。
2021年3月の完成を目指していましたが、掘削中のシールドマシンが破損する事故があり遅れる見込みです。
安全に、少しでも早い開通を望みます。