広島駅北口二葉の里地区に出店を計画していたスウェーデン家具大手のイケアが、
出店戦略の見直しにより、すでに土地を売却していたことが昨年11月に明らかになりました。
敷地は広島駅エリアの計画的な発展を目指し、
国有地だった土地を区画整理してブロックごとの活用イメージを定めた上で
一般競争入札により2013年6月に売却されていました。
その後の中国新聞等の取材により、敷地は住友不動産に売却されていたことが判明しています。
状況が大きく変わりつつある中、現地の状況を見てきました。
【中国新聞】:イケア予定地、住友不動産が購入 広島駅北「市の発展に寄与する」
ブログで紹介しきれていませんでしたが、
イケアの売却先は不動産大手の住友不動産であったことが分かりました。
“「地区計画や二葉の里地区のまちづくりガイドラインにのっとる」と説明”していることが記事には記載されていますが、
具体的な計画等はまだ明らかにはなっていません。
【中国新聞】:二葉の里駐車場、いったんは終了 住友不が新業者選定へ
これまで「タイムズ」の駐車場として利用されてきましたが、
契約期間の満了にともない、1月末に一旦閉鎖されました。
土地を取得していた住友不動産は、今後も当面は駐車場として運用する方針であることが報じられています。
広島駅北口から二葉通りを進みます。
イズミの本社ビルの周りを取り囲むのが、2街区のイケアが手放した敷地です。
記事にある通り、駐車場は1月末に一旦閉鎖され、現在はなにもない状態となっていました。
広テレ本社などが完成した二葉の里5街区や、開発ラッシュの南口からすると非常に寂しい状態となっています。
敷地に隣接するように、広島高速5号線の広島駅北口IC(仮称)が建設中。
広島駅周辺は近年の集中的な開発により、業務、商業、住居が集積する新たな都心へと成長する途中にあります。
広島高速5号線の整備により山陽自動車道と直結され、都市の玄関口としての利便性はさらに高まる予定です。
広島市が定めた新幹線口エリアの地区計画では、
同エリアは「都心居住等の機能を主体に、広島駅に近接した利便性を生かした業務・商業等の機能が複合した土地利用とする」と定められています。
(広島市 再開発等促進区を定める地区計画)
あくまで都心居住機能を主体とするエリアとの位置づけです。
1街区には分譲マンションが建設されました。
どのような開発がなされるかは住友不動産に委ねられることになりました。
さすがに、民間事業に対して街区全部を集客施設にしろ、というのは酷なので
住居+小~中規模の商業の複合施設に落ち着くのではないかと思っています。
今後も注目しておきたいです。