「おりづるタワー」は、原爆ドーム北東に位置する観光・オフィスの複合ビルです。(広島マツダ大手町ビル)
地元のマツダディーラーを経営する株式会社広島マツダが、1978年竣工の「広島東京海上ビル」を取得し、耐震補強を兼ねた大規模改修を行い、2016年7月にオープンしました。
3~11階は賃貸オフィス、1階と12階、屋上は観光客に開放され、みやげ物・カフェ、展望施設が設けられています。
改修されたビルの外観は、建築家の三分一博志氏がデザインを手がけました。
先日、球場跡地とサッカースタジアムの確認のために訪れた「広島おりづるタワー」。
せっかくなのでこの時撮影した画像をご紹介します。
そろそろ展望台の年間パスポート買おうかな…。
展望台『ひろしまの丘』
旧球場跡地、そして原爆ドームの目の前に位置するおりづるタワー。
(2021年8月撮影)
展望台に上ります。
コロナによる休館が続いたことで従業員不足となっているようで、
エレベーターを上ったところにあるカフェは営業を休止していました。
こういった影響もあるんですね。。
屋上、「ひろしまの丘」。
”丘”への階段を登るときのこの景色は何度訪れても特別な思いにさせてくれます。
北面、旧広島市民球場跡地とサッカースタジアムが建設される中央公園の方向。
詳しくはこちらから。
原爆ドーム。
お盆の連休中ということで、周りの方々はほとんど県外から訪れたであろう人ばかりで、老若男女賑わっておりました
来訪先にタワーを選んでいただけるのは嬉しい限りです。
ここから負の遺産である原爆ドームと、そこから築いた平和と繁栄を肌で感じられる唯一の場所だと思っています。
南東側、大手町方面。
旧広大跡地の「hitoto 広島 The Tower」が目を引きます。
霞むくらい遠くに超高層ビルが見えると、街の大きさを改めて実感します。
こちらは手前、袋町の方向にズーム。
正面奥にまもなく開業する「ヒルトン広島」。
鯉城通りの旧「明治安田生命広島ビル」の解体工事が進んだことで、富士見町まで見えるようになりました。
螺旋状スロープ『散歩坂』では新しいアートがお披露目
地上に戻る際は、ぜひスパイラルスロープを利用してみてほしいです。
開業以来、漫画家・佐藤秀峰氏による広島を題材にしたアートが描かれていましたが、
2022年4月、被爆100年となる2045年への願いを表現したアートにに一新されました。
広島にゆかりのあるアーティストの方々が、フロアごとにそれぞれ思いの絵を描きます。
【広島おりづるタワー】:WALL ART PROJECT “2045 NINE HOPES” 完成
一部ですが、紹介させてください。
これだけの面積がありますから、引きで見て面白いのはもちろんのこと、
近くで見るとどれも非常に繊細で見応えがありました。
広島マツダによるビル改修前は、オフィスビルに併設されたタワーパーキングが立っていた場所でした。
当然人が入れるような場所ではありませんでしたが、撤去の上、ブレースで耐震補強するとともに、
屋外の風を感じながらゆっくりと地上に降りられる場所に生まれ変わらせたのは、このビルの大きな特徴ですね。