広島市は、広島城に隣接した旧観光バス駐車場一帯を活用した「三の丸エリア」の整備計画を進めています。
Park-PFI制度を活用し、飲食・物販や観光案内、展示収蔵機能を持つ「広島城三の丸歴史館」や、多目的広場などを2024年度から2026年度にかけて段階的に整備する計画です。
「広島城三の丸歴史館」は、2025年度後半に閉館する広島城天守閣の代替展示機能も担います。
国道54号を挟む西側では、広島市サッカースタジアムの建設工事が進みます。
スタジアムに隣接して再整備される広場および南側の旧広島市民球場跡地でもPark-PFIを活用した賑わい広場の整備が現在行われており、それぞれのエリアの連携が紙屋町・八丁堀地区の求心力向上の鍵となることが期待されています。
前回の状況です。
事業概要
ペデストリアンデッキは基礎工事進む
広島城表御門の方から西側のスタジアム方面。
この一体がいわゆる三の丸エリア。
最低限の歩行者通路を残し大部分が閉鎖されています。
現在のメインの工事は、国道54号線を跨ぎ中央公園とこちらを繋ぐペデストリアンデッキの工事です。
噴水のあったあたり。
このあたりが「広島城三の丸歴史館」の建設予定地です。
眺望。
内堀と広島城の美しい光景が望めます。
館の2階には展望テラスも設けられる予定で、民間機能としてカフェなどができればコーヒーを飲みながら景色を楽しむこともできるようになります。
このあたりは東側ペデストリアンデッキの建設に伴い、大部分が閉鎖されています。
アストラム城北駅の方向からもスロープが伸び、歩行者を2階レベルに誘導します。
先程いた表御門方向からも大型のスロープが整備され、このあたりで城北駅方面からのスロープと合流。
デッキは国道54号をまたぎ、中央公園に繋がります。
繋がった先、中央公園側では螺旋状に地上に降りるスロープが特徴的です。
完成イメージ
(広島市 サッカースタジアム等整備事業の基本設計『サッカースタジアム等整備事業 基本設計説明書【概要版】 [PDFファイル/29.23MB]』より)
観光バス駐車場が移設されるバレーボール場跡地
三の丸エリアは従来観光バス専用の駐車場がありましたが、
今回の整備により移設されることとなっています。
移設先は同じ広島城の敷地内、南東の角にあった市営バレーボール場だった場所です。
更地になり、駐車場とするための整地が行われています。
サッカースタジアムと合わせて整備されるペデストリアンデッキは、2024年1月末の完成予定。
三の丸エリアにおけるPark-PFI制度を活用した飲食・物販機能等は、2024年度に先行開業予定、
展示収蔵を行う「広島城三の丸歴史館」は、2026年10月の開業予定となっています。