広島城・サッカースタジアムに隣接『三の丸歴史館』のイメージが公開

広島市は、広島城に隣接した旧観光バス駐車場一帯を活用した「三の丸エリア」の整備計画を進めています。
Park-PFI制度を活用し、飲食・物販や観光案内、展示収蔵機能を持つ「広島城三の丸歴史館」や、多目的広場などを民間資本を活用しながら整備する計画です。

26日に開かれた広島市の都市デザインアドバイザー会議において、「広島城三の丸歴史館」の外観イメージが初めて公表されました。

 

国道54号を挟む西側では、広島市サッカースタジアムの建設工事が進みます。
スタジアムに隣接して再整備される広場および南側の旧広島市民球場跡地でもPark-PFIを活用した賑わい広場の整備が現在行われており、それぞれのエリアの連携が紙屋町・八丁堀地区の求心力向上の鍵となることが期待されています。

 

広島市は旧広島市民球場跡地に関して、計画しているイベント広場について、 整備等を行う事業者を「NTT都市開発」を代表とする企業グループを特定しました。 合わせて、公募結果と

 

公開されたモダンな外観イメージと施設の概要

【Yahooニュース】:広島城三の丸に整備の歴史館、外観イメージ案公表 広島市(中国新聞デジタル)

「広島城三の丸歴史館」完成イメージ(上記サイトより)

 

以下に概要をまとめます。

  • 規模は2階建て延約3,700平方メートル。
  • 天守閣に面した北側から東側にかけては全面ガラス張りとし、2階には展望ラウンジを設ける。
  • 西側部分は西日の影響を抑えるためコンクリート打ちっ放しとし、武具や古文書の収蔵庫を配置する。
  • 総事業費は約31億3400万円を見込む。
  • 2022年度内に基本設計、2024年度に着工予定。2026年10月頃の開業を目指す。

 

モダンなデザインに意表を突かれました。
記事にもある通り、当初は白壁の米蔵をモチーフにした外観を検討していたものの、”大きすぎて江戸当時のイメージとは隔たりがある”などとして、現在の主張しすぎないイメージに転換したようです。

確かに、嘘を作っては意味がありませんからね。

【中国新聞デジタル 】:広島城三の丸展示施設 米蔵モチーフのデザイン案 2026年度開業

 

 

三の丸エリア整備計画と広島城天守閣を取り巻く状況

三の丸エリアについて広島市は、Park-PFI制度を活用し施設の整備・運営にあたる民間事業者の公募を行っていました。

広島市】:広島城三の丸整備等事業に関する事業者の公募(令和4年7月15日~)

公式サイトによると10月7日まで事業者からの計画書を受け付け、12月上旬には事業者を選定することとなっています。
外観デザインについては広島市都市デザインアドバイザー会議に意見照会をかけることとなっており、26日に開かれた会議で委員に公開されたようです。

【広島市】:審議会等の開催日程

 

今後選定する事業者が整備する施設もこれに準じたデザインになると思われます。(もしくは提案事業者の作成イメージ?)

 

広島城の展示計画および三の丸整備計画について、より詳しく知りたい方はこちらから。

【広島市】

 

三の丸整備基本計画によると、三の丸エリアには下記の機能の導入が計画されています。

①飲食・物販施設
②多目的広場
③展示収蔵施設
④観光案内所
⑤バス乗降場その他

展示収蔵を行う「広島城三の丸歴史館」以外の飲食・物販機能等については、2024年度に先行開業する予定となっています。

歴史館は、今回報じられているとおり2026年10月の開業予定

広島城三の丸エリアの配置(広島市『広島城展示等基本計画(令和4年1月) [PDFファイル/3.31MB]』より)

 

「広島城三の丸歴史館」は、2025年度後半に閉館する広島城天守閣の代替展示機能も担います。

原爆により倒壊した天守閣は、1958年に鉄筋コンクリート造で再建されましたが、
現在の耐震性能は満たしておらず安全上問題であることから、2025年度後半に閉館されることとなっています。
天守閣の中で展示・収蔵していた古文書や武具などは、今回整備される歴史館で新たに展示される予定です。

 

その天守閣について、広島市の松井市長は”木造復元”を目指す方針を明らかにしており、
有識者による検討が始まっています。

中国新聞デジタル 】:天守閣復元、木造86億円 広島城有識者会議、市が事業費試算

 

個人的に、木造復元の賛否については完全には決めかねているところです。

コストの問題はありつつも、広島城は観光スポットとしては地味ながら、年間約30万人(コロナ前)の集客力があります。
今後、旧広島市民球場跡地と中央公園が新たな賑わいエリアとして確立しようとしているなか、
広島城がこのまま閉館・解体され周辺との一体性が崩れることは避けたいです。

今後の検討状況を注視したいです。

 

基本的な構造や修繕のしやすさは木造の考え方を取り入れつつ、
負荷の大きな主要部材を鉄骨にしたりCLTするなどしたハイブリッド式で、コストを抑えられないものでしょうか。(ど素人考え)

 

 

ペデストリアンデッキの整備が始まった三の丸エリア現地の状況

2022年9月に三の丸エリアを訪れた際の状況を、遅くなりましたがご紹介します。

 

 

 

三の丸エリアのほとんどが閉鎖され、サッカースタジアム等が建設されている中央公園エリアとを結ぶペデストリアンデッキの建設が始まりました。

 

噴水などがある西側では、杭基礎の施工が行われています。

 

 

 

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