広島市サッカースタジアム等整備事業 2022.11(Vol.7)

Jリーグサンフレッチェ広島の新たな本拠地となるスタジアムが、2022年2月に広島市中区中央公園で着工しました。

広島市が主体となり整備するこのスタジアムは3万人収容で、マツダスタジアムのように多種多様なバラエティシート、VIPルーム等が設けられます。
広場および西側の河川敷エリアと、スタジアム内それぞれの回遊性を高める2層のコンコースも特徴の一つです。

広場と一体となり、旧広島市民球場跡地エリア、広島城エリアともデッキで接続し、
「まちなか」に開かれた新たなシンボルとなります。

2023年末に竣工し、2024年のJリーグ開業から使用される予定です。

 

前回の状況です。

Jリーグサンフレッチェ広島の新たな本拠地となるスタジアムが、2022年2月に広島市中区中央公園で着工しました。 広島市が主体となり整備するこのスタジアムは3万人収容で、マツダ

 

ルヴァンカップ制覇おめでとうございます!
テレビで観戦しておりましたが、かつてないほどの感動を味わいました。
天皇杯での悔しさを晴らしましたね。

来年はエディオンスタジアム最終年。
新スタジアムの開業につなげるためにも、Jリーグ、天皇杯でさらに上を目指してほしいです。

 

 

事業概要

【建設中】広島市サッカースタジアム整備事業

 

【広島市公式ホームページ】:サッカースタジアム等整備事業の基本設計

 

【大成建設】:広島市サッカースタジアム等整備事業

(上記HPより)

 

【サンフレッチェ広島】:HIROSHIMAスタジアムパークPROJECT

 

屋根工事、スタンド2層目工事に着手!おりづるタワーから

大成建設のホームページで毎月更新されているプロジェクトニュースによると、
11月時点の進捗率は約33%。1/3に到達しました。
ただし、東側の広場までの完成をもって100%となっているように見えるので、スタジアム単体では実質40%くらいかもしれません。

10月末に北工区で屋根鉄骨工事に着手したとのこと。ペデストリアンデッキも杭基礎工事が完了し順調に進んでいるようです。

【大成建設】:プロジェクトニュース発行のお知らせ

 

今回はその屋根など全体が見下ろせるおりづるタワーから始めてみようと思います。

旅行支援も始まり、かなり観光客の方が戻ってきたように感じます。
この大量のクレーンが置かれた現場は目立つようで驚かれていました。タワーのスタッフの方も丁寧に説明されておられます。

 

よく見てみます。

 

もう完全に何らかの球技場を作っているのははっきり分かるようになってきましたね。
北サイドスタンドの傾斜や通路からの出入口も完全にスタジアムのそれです。

プロジェクトニュースで紹介されていた屋根鉄骨工事は北サイドスタンドに確認できます。
西側のメインスタンドでは2層目の観客席の柱が設置され始めました。

 

城南通りから。

 

 

仮囲い越しでもスタジアムの躯体が見えるまでになってきました。
メインスタンド2層目はここからも視認できます。後ほど西側に回り込んでご紹介します。

 

クリアパネルから内部を見てみます。

 

再整備される中央公園の広場に面するバックスタンドの背面です。
これからできる2層目のスタンドと屋根を見上げると迫力ありそうですね。

 

ちょうどこの付近で城南通りを立体交差する南側ペデストリアンデッキです。

 

ファミリープールのすぐ横にスロープが設けられ、城南通りをパスしスタジアムに直結されます。

おりづるタワーから見下ろしたペデストリアンデッキの予定地。

紙屋町から手前の球場跡地を経て、いかにシームレスに繋げられるかが賑わいの一体性の鍵になります。
球場跡地のイベント広場整備は2022年度中に完成する予定です。

 

 

組み立てが始まった南サイドスタンド

城南通りを西へ進みます。

 

 

 

これまで柱が並ぶ状態が続いていましたが、ここでもプレキャストコンクリートを用いたスタンド躯体の組み上げが始まりました。
広島城が見えなくなりましたね。

サンフレッチェのサポーターが陣取る南サイドスタンドは一体感のある応援を演出するワンスロープ型となります。
冒頭のプロジェクトニュースを見ても、ワンスロープの分だけ幅が広くなっています。

 

また、このスタンドから真正面に見える位置には、
縦9m、横32mのメインビジョンが設けられます。

これは国立競技場と並び国内のサッカースタジアムでは最大となるようです。
縦7m、横37mのマツダスタジアムと比べても面積で上回ります。

広島東洋カープの本拠地「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(マツダスタジアム)」では、 2018-2019のオフの期間を利用して、メインスコアボードを全面ビジョンにす

 

先日、見事勝利を収め初のタイトルを獲得したルヴァンカップ2022決勝。
国立競技場で行われました。

国立競技場のスタンドがあまりに大きいのか、際立った大きさは感じませんが(笑)、
広島に持ってくれば大きく感じるはずです。

 

また、コンコースの梁の全面には、西~北~東面と繋がる全長約370mの帯状の表示装置(いわゆるリボンビジョン)も設けられます。
これはマツダスタジアムよりも遥かに長い…。
先日公開された360度ビューでも確認することができますので、見てみてください。

Yahooニュース】:365日活気を 広島「街なか」新スタジアムの魅力を探る(中国新聞デジタル)

 

広島市中区の中央公園内で建設工事が進む広島市サッカースタジアムについて、 施工を担う大成建設が特設サイトを公開しました。 スタジアム建設に対する広島市への個人の寄付総額が4

 

 

西側・北側から2層目スタンドや屋根を見る

西側の様子です。

 

屋根の鉄骨工事にあたり、国内でも有数の大きさを誇る500トンのクローラークレーンが稼働を始めたようです。
どれだろう…。

 

基町環境護岸を進み、スタジアムの北西角から。

 

ここがスタジアムの端。
北側(左側)の上部には弧を描く鉄骨の屋根が確認できます。

 

北側の路地から。屋根込みでも建物の圧迫感はこの程度です。

 

アウェイサポーターの応援席となる北サイドスタンドは、
サンフレッチェ側の南側スタンドと比べ小さめ。

首都圏や近畿圏から距離も時間も離れている広島では、アウェイ側のスタンドの大きさを抑えるのは合理的かと思います。
これはマツダスタジアムと同様の思想ですよね。

 

西側メインスタンドの2層目。

 

床板を乗せるための柱がハッキリと確認できます。
マツダスタジアムでも同様の光景を見てきましたが、この段階まで進んだのかと、まだ湧かない実感を噛み締めながらシャッターを切りました。

 

広島市サッカースタジアムは2023年12月末の完成予定です。
東側の広場エリアも並行して整備を進め、2024年8月の全面開業を見込みます。

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