広島城三の丸整備・スタジアム東側ペデストリアンデッキ 2022.12(Vol.3)

広島市は、広島城に隣接した旧観光バス駐車場一帯を活用した「三の丸エリア」の整備計画を進めています。
Park-PFI制度を活用し、飲食・物販や観光案内、展示収蔵機能を持つ「広島城三の丸歴史館」や、多目的広場などを2024年度から2026年度にかけて段階的に整備する計画です。
「広島城三の丸歴史館」は、2025年度後半に閉館する広島城天守閣の代替展示機能も担います。

国道54号を挟む西側では、広島市サッカースタジアムの建設工事が進みます。
スタジアムに隣接して再整備される広場および南側の旧広島市民球場跡地でもPark-PFIを活用した賑わい広場の整備が現在行われており、それぞれのエリアの連携が紙屋町・八丁堀地区の求心力向上の鍵となることが期待されています。

 

前回の状況です。

広島市は、広島城に隣接した旧観光バス駐車場一帯を活用した「三の丸エリア」の整備計画を進めています。 Park-PFI制度を活用し、飲食・物販や観光案内、展示収蔵機能を持つ「広島城

 

 

事業概要

広島城・サッカースタジアムに隣接『三の丸歴史館』のイメージが公開

 

RCC中国放送を代表とするグループに決定

広島市は2022年12月5日、広島城三の丸整備等事業の整備・運営を行う民間事業者について、
株式会社中国放送(RCC)を代表法人とするグループを選定したことを明らかにしました。

当事業はPark-PFIを導入し、公園内の飲食・物販施設等の収益施設及び多目的広場等の公園施設の整備を選定された民間事業者が行います。

 

【広島市】:広島城三の丸整備等事業に係る設置等予定者の選定(令和4年12月5日)

グループ名 広島城アソシエイツ
代表法人 株式会社中国放送
構成法人 株式会社RCC文化センター

株式会社TBSホールディングス

株式会社フジタ広島支店

株式会社合人社計画研究所

エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社

株式会社中国新聞社

株式会社中国四国博報堂

株式会社山下設計関西支社

NTTアーバンバリューサポート株式会社

株式会社シーケィ・テック

 

(以下の画像は本PDF資料より)

 

(上記広島市資料より)

制約が多いなか、なかなかまとまった計画なのではないかと思います。

中国放送(RCC)の本社は、ここから目と鼻の先、広島城のすぐ東側にあります。
本業であるテレビ・ラジオ事業を生かした情報発信力で、様々なイベントや魅力ある商業施設を整備し、年間40万人の来場を目指すとしています。

エキキタに広島テレビが移転し、人の流れを作るのが難しいと思われた二葉の里には、
同局のプロモーションのもと様々なイベントや局独自の企画が開かれるようになり、賑わいが生まれました。
やはりテレビ局の影響は大きいです。今回の三の丸エリアについてもステージをイベントで活用するようですから、期待しています。

これまで広島城エリアには無かった本格的な飲食や茶道上田宗箇流が監修したカフェの進出、
加えて着付けなども体験できるとあり、
外国人観光客向けにもアピールできるエリアになりそうです。

城下エリアの復活、意外と期待できるのではないでしょうか。

 

本体工事の準備が進む三の丸エリア

広島城表御門から三の丸方向です。

 

 

目の前一帯は、広島市が整備する「広島城三の丸歴史館」が建設される場所になります。
既存のトイレなどの建物の撤去はかなり進みました。
矢板を打って掘削している様子も見えます。

RCCらが整備する物販・飲食等施設は向かって左側、現在の大型バス駐車場の場所に建設されます。

 

 

橋台が姿現した、中央公園へのペデストリアンデッキ

国道54号の方に進みます。

 

 

表御門方向を振り返った様子です。
国道54号を越え、サッカースタジアムなどがある中央公園の広場方面に伸びるペデストリアンデッキを建設しています。
大型スロープになりますが、その橋台が姿を現していますね!

 

別の角度から。

 

更に、北側城北駅方向にも。

スタジアムと同様、決まってから形になるまでが早いですね。

 

デッキが繋がる広場エリアの整備は2024年7~9月頃までかかる予定ですが、デッキそのものは2024年1月には供用開始となる予定です。

完成イメージ
(広島市 サッカースタジアム等整備事業の基本設計サッカースタジアム等整備事業 基本設計説明書【概要版】 [PDFファイル/29.23MB]』より)

 

 

移設される大型車駐車場の整備状況

三の丸エリアから東に進みます。

いかにも城下町の官庁街という雰囲気。
三の丸エリアの物販・飲食施設整備のため、手前の旧広島市バレーボール場の敷地に大型車(観光バス)駐車場を移設します。

 

完成イメージが描かれた看板が掲示されていました。

 

現在の状況です。

 

 

整地されて、造成が進んできています。

 

東側に設けられる出入口。

 

管理事務所の躯体も姿を現してきていました。

 

広島城三の丸エリアの一連の施設の完成時期は下記の通りです。

名称 整備者 開業予定
スタジアム南側・東側ペデストリアンデッキ 広島市 2024年1月末
中央公園バス駐車場 広島市 2023年4月
広島城三の丸第1期エリア
(飲食・物販等)
広島城
アソシエイツ
2025年3月
広島城三の丸第2期エリア
(カフェ・多目的ステージ等)
広島城
アソシエイツ
 2026年9月
広島城三の丸歴史館(収蔵展示) 広島市 2026年10月

 

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