JR広島駅の新しい駅ビル「minamoa(ミナモア)」が、2025年3月24日に開業しました。
新しい駅ビルは、広島駅南口広場の再整備の核となる施設として、JR西日本が2020年から建て替えを進めてきました。
地下1階から9階に、カフェやコスメ・雑貨、中四国最大の飲食店街やシネマコンプレックスなど、およそ220テナントが集積する商業施設です。
9~20階を占める「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」も同時開業しています。
中央アトリウム空間に乗り入れる路面電車は引き続き工事が行われており、
2025年8月3日に開業する予定です。
前回の状況です。
動線の変更を前にしたサインシステムの一新
本題に入る前に。
広島駅の新しい駅ビルを中心とする「広島駅南口広場再整備」の追跡レポートは、
本記事で100回目に到達しました!
1回目は2019年12月にスタートしました。目まぐるしい変化を見届け続けたおよそ5年半は、本当にあっという間だったように感じます。
2029年まで続きますが、ここまでお付き合いいただいたたくさんの皆様には、感謝しかありません。ありがとうございました。
8月3日の駅前大橋ルート開業に100回目を合わせようかとも考えましたが、ネタがある中であえてセーブすることもないと思ったので引き続き更新します。
こじつけに近いです、が駅前大橋ルート開業が、広島にとってゴール(0)ではなく新たな一歩(1)という意味も込めての更新です。
ここから本題です
開業まで残り1週間を切った広島駅駅前大橋ルート関連の状況です。
路面電車の2階乗り入れによる大幅な利用者動線の変化を前に、
南北自由通路など、駅構内に掲示されているサインが新しい仕様に一新されました!
南口を赤、北口を青と、ひと目で南北が分かるものになっています。
これまではJR西日本の仕様に則り、出口は全て黄色で示されていました。
当初から、「改札中央口」(←自由通路内)、「南口」、「北口」が全て黄色で示されているのに違和感は覚えていました。
部分的に採用されていた南北で色を分けが、自由通路を含め駅全体に広がった形ですね。
分かりやすいと思います。
こちらは改札中央口から路面電車のりばのあるアトリウム空間への新通路。
かつて1階に降りるための大階段だった場所です。
メイン動線が2階に移ることから、階段を縮小して通路化されました。
駅前大橋ルートの開業と同じ、8月3日から供用を開始する予定と報じられています。
(2021年5月撮影)
発車案内表示の試験点灯!営業開始を待つのりば
アトリウム空間へ。路面電車の新しいのりばです。
5200形グリーンムーバーApexが停車するのりば。
撮影時、ホーム上で発車案内を行うLCDの試験点灯を見ることができました!
ホーム上の梁に埋め込まれた液晶ディスプレイが点灯します。
初めてこの目で見ることができました!
これだけ広い空間ですが、高輝度・高発色でとても視認性は良いです。
入口に設置されている案内表示。
案内表示用とサイネージ用のディスプレイがそれぞれ縦に並びます。
これまでの広島駅には案内表示が無く、来た電車に”とりあえず乗っとけ”状態だっただけに大きな大きな前進です。
道路交通の影響を受けやすく、また直列になって発車順序を固定できない構造上の問題もあったかと思われます。
新しいのりばは並列で4線用意されており、一定のコントロールは可能となっています。運行を司るシステム面での改良にも注目したいです。
雑感ですが、路線と行き先の区別は非常に分かりやすいものの、案内表示とのりば(A〜D)の区別が少し曖昧に感じます。
Aホーム側の案内は、「B,C,D」が→矢印付きの小さな文字になっているものの、観光客がぱっと見た時に少し迷いそうな気も。
電車側の行先表示がフルカラーLEDになれば良かったのですがね。
このあたりはLCDを用いた案内表示なので、比較的改良も容易です。
供用を開始して利用者の動向をモニタリングする必要がありますね。
今回のレポートは以上です。
広島市の公共交通体系の大きな転換点となる
路面電車駅前大橋ルートは、2025年8月3日に開業する予定です。