住友不動産と大和ハウス工業は、かつてイケアが出店計画を手放した広島駅北口の二葉の里地区でそれぞれ複合ビルを建設します。
住友不動産は、高さ120mを超える超高層複合タワーを計画を打ち出しており、2026年2月の着工を目指しています。
マンション、温浴施設、レストラン、ホテル、オフィス等で構成される、多用途複合型の施設となる予定です。
完成予定は2029年3月となる見込みです。
選考する大和ハウス工業は2025年11月の完成を目指し、建設が進められています。
計画の概要
現在のところ、住友不動産等から公式リリースはなく、報道か広島市が公開した部分的な資料のみがソースとなっています。
立面図
(広島市:都市計画(地区計画)の原案の縦覧について『参考図(施設建築物計画図1) [PDFファイル/5.39MB]』(https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/330705_718168_misc.pdf)より)
今年3月、近年の人手不足や資材高騰から、
着工と完成のスケジュールに遅れが生じたことが報じられました。
2026年2月着工、2029年3月完成予定となっています。
建築計画のお知らせが掲示 規模判明
現地では、建築計画のお知らせが掲示されました。
遅れはありましたが、いよいよ計画が動き出します。
名称 ★ | (仮称)広島駅北口計画 |
高さ ★ | 最高高さ:124.00m 軒高:123.55m |
階数 ★ | 地上31階 |
用途 ★ | 共同住宅・ホテル・公衆浴場・事務所・駐車場 |
構造 ★ | 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) |
敷地面積 ★ | 8,147.00平方メートル |
建築面積 ★ | 2,605.00平方メートル |
延床面積 ★ | 56,020.00平方メートル |
着工予定 ★ | 2026年2月1日 |
完了予定 ★ | 2029年3月31日 |
建築主 ★ | 住友不動産株式会社 |
設計者 ★ | 前田建設工業・INA新建築研究所設計共同体 |
施工者 ★ | 未定 |
◆:公式HPより
★:建築計画のお知らせ看板より
これまでの資料で、規模は最高高さ128.5m、地上33階・塔屋1階とされてきましたが、
高さ124m、地上31階建てにわずかに縮小されました。
用途については特に変更はないようで、マンションに加え、ホテル、公衆浴場(温泉)の記載があります。
マンションは、287戸と大規模。
同じ広島駅北口の地上33階建て「THE HIROSHIMA TOWER(ザ・広島タワー)」の219戸を上回る、エキキタ最大級の分譲マンションとなりそうです。
「シティタワー」ブランドになるか、という点も注目です。
建設予定地の現状
北側から。
特にまだ変化はなく、コインパーキングとしての運用が続いています。
西側で建設が進む大和ハウスの複合オフィスビル「d_ll HIROSHIMA(ディール広島)」。
右手の立体駐車場に並行して、南北にプロムナードが設定される予定です。新たな動線となります。
配置図
(広島市:都市計画(地区計画)の原案の縦覧について『参考図(施設建築物計画図1) [PDFファイル/5.39MB]』より)
北側の二葉山から、広島駅方面を眺めてみました。
見渡す限り新しい新しい建物ばかり。画像も右下の敷地に、高さ124mのタワーが追加されます。
北口エリアでは最も高い建物になりますね。
住友不動産によるマンション、ホテル、温浴施設等の複合タワー「(仮称)広島駅北口計画」は、2029年3月の完成予定です。
余談ですが、本プロジェクトの計画名称「(仮称)広島駅北口計画」は、JPビルディングとなった「広島駅南口計画(仮称)」と対をなしているように思え、勝手に胸が熱くなりました。