住友不動産の広島駅北口34階タワー計画に遅れ 2027年着工目指す

JR広島駅北口で住友不動産が計画している複合タワーについて、着工時期が当初予定から約2年遅れ、2026年2月にずれ込む見通しとなったことが明らかになりました。

エキキタ「二葉の里地区」の本計画対象地は、かつてイケア・ジャパンが出店を予定するも8年経って手放した場所です。
後に住友不動産が取得し、分譲マンションやホテル、温泉施設を備えた34階建てビルの開発を24年から進める予定でしたが、
資材価格の高騰や人手不足の影響を受け、工事着手が後ろ倒しとなりました。
これに伴い、完成予定時期も当初の2027年から2029年3月へと変更される見込みです。

広島駅北口二葉の里地区で、住友不動産などが計画する大規模開発のイメージパースや規模が明らかになってきました。 広島市により、広島駅新幹線口周辺地区の都市計画(地区計画)の変更

 

報道内容と従来の計画の詳細

【Yahoo!ニュース】:イケア売却地 広島駅北口の複合ビル計画、着工2年遅れへ(中国新聞デジタル)

変更前 2024年着工、2027年完成
変更後 2026年2月着工、2029年3月完成

 

これまでに報じられている計画内容は、
マンション、温浴施設、レストラン、ホテル、オフィス等で構成される、
高さ約129m、地上34階の複合タワーを建設するものです。

配置図
(広島市:都市計画(地区計画)の原案の縦覧について『参考図(施設建築物計画図1) [PDFファイル/5.39MB]』(https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/330705_718168_misc.pdf)より)

タワーは現時点の計画で、最高高さ128.5m、地上33階・塔屋1階となる模様。

 

イメージパースやその他詳しい資料はこちらにまとめています。

住友不動産などが計画する広島駅北口への超高層複合ビルのイメージなど

 

24年着工となっていたものの現地での動きがありませんでした。
2年程度の遅れとなるようで気がかりですね。

人手不足や金利上昇は今後も続くと思われ、早いうちに進めた方がむしろコスト圧縮になるような気もしますが、
それでも遅らせるということは、その他あらゆる要因も踏まえて総合的に判断されたのでしょう。

場合によっては、”複合”するホテルや温浴施設の縮小や、
マンション棟、ホテル棟のように分棟となる計画変更の可能性も想定しておかなければなりません。

エキキタ二葉の里地区は、広島県などが進める医療センター新設の事業見直しも先日公表されました。
一方で、JR広島支社跡地には、多目的アリーナ建設が呼びかけられています。

広島駅北口の多目的コート兼イベントスペース「ekieエキキタパーク」が2月11日をもって運用を終了しました。 「ekieエキキタパーク」は、JR西日本広島支社の機能を一部移転

まだまだ変化するエリアに引き続き、注目していきます。

 

なお、二葉の里同地区では、大和ハウス工業がオフィスビル「d_ll HIROSHIMA」を建設しています。
地上部もかなり立ち上がってきており、順調の模様です。

住友不動産と大和ハウス工業は、広島駅北口の二葉の里地区でそれぞれ複合ビルを建設します。 先行する大和ハウス工業は、イズミ本社ビルの西側に地上10階の複合オフィスビルを2024

こちらは、2025年11月の完成予定です。です。

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