基町駐車場再開発 商工会議所ビルとの財産交換が決まる

広島市中区の相生通り沿いで計画されている「(仮称)広島市基町相生通地区第1種市街地再開発事業」について、
広島商工会議所は、現在の会議所ビルと開発地区内の市営基町駐車場の財産交換に関する契約を結んだことを明らかにしました。
8月1日付で所有者を入れ替え、再開発事業に加わり、建設されるビルに入居する予定です。

広島市は駐輪場部分などは所有を続け、
事業に参加しながら再開発ビルに再整備される市営駐輪場の管理を担います。

現商工会議所ビルの土地建物の所有権を得ることで、
旧広島市民球場跡地と基町護岸との一体的な運用も狙います。

会議所ビルと市営駐車場の評価額については議論がありましたが、最終的におよそ25億円での財産交換となりました。

 

【計画中】(仮称)広島市基町相生通地区第1種市街地再開発事業

 

【中国新聞】:広島商議所ビルと基町駐車場を交換8月1日 市と正式契約

 広島商工会議所は12日に開いた議員総会で、広島市営基町駐車場一帯(中区)での再開発に合わせた商議所移転に向け、現在の商議所ビルと同駐車場を財産交換する契約を結んだと報告した。8月1日付で土地を含めて所有者を変える。商議所は再開発事業に権利者として加わり、関係者と再開発の内容を定める基本合意契約の締結を目指す。

(中略)

市によると、商議所ビルの評価額は土地を含めて24億9100万円だった。駐車場は交換の対象とする約9割の土地も合わせて24億5700万円。市は差額の3400万円を商議所に支払う。基町駐車場地下1階の駐輪場とバイクの駐車場は、市が所有を続ける。

再開発を巡る市のスケジュール案では2021年度中に都市計画決定し、23年度ごろに高層ビルを着工。27年度の完成を目指している。高層ビルには商議所や商業施設、ホテル、オフィスなどが入る。

(中国新聞上記HPより一部使用)

 

一歩一歩、事業のプロセスが進んでいるようです。

これで、この再開発事業の権利者は、
朝日新聞社、朝日ビルディング、中国電力ネットワーク、広島市、ここに広島商工会議所が加わり、
事業パートナーはオリックス、竹中工務店
ということになりました。

 

本再開発については、今年4月、
新築する高層ビルの階層構造も公開されています。

【広島県議会】:市営基町駐車場周辺の再開発事業の現状等について 資料番号2(PDF形式、463KB)

(上記資料より)

すでに報じられているように、東西に通る市道の上空が再開発ビルに取り込まれる構造となっています。

左側(A側)が相生通りです。「高層棟」の相生通りに面した部分に小規模な商業施設が入ります。
商工会議所はその上の低層部に入るようですね。

その上はオフィス、途中で構造が変わりホテルとなる、これまでの広島にはほとんどなかった構造の複合オフィスビルとなります。

変電所棟と駐輪場棟はそれぞれ別棟になるようですね。

 

また、同じ資料からによると、
高層棟及び変電所棟は2027年度完成予定、
市営駐輪場はその後遅れて2029年度完成となるようです。

(広島市が想定するスケジュール)
令和3年度(2021 年度) 夏頃 市営基町駐車場と商工会議所ビルの財産交換
令和3年度(2021 年度 年度内 都市計画決定
令和4年度(2022 年度) 事業認可,権利変換計画認可,工事着工~高層棟及び変電所竣工
~令和9年度(2027 年度)
令和11 年度(2029 年度) 市営駐輪場竣工

今年度中には都市計画決定を目指しているので、
順調にいけば来年の3月までには詳細やパースも明らかになると思われます。

この再開発には国内外の観光客をおもてなしできるホテルが期待されています。
新型コロナによる影響が非常に気がかりですね。

ホテルチェーンとの調整状況次第では、スケジュールの変更あるいは計画変更にまで及ぶか、
特に注目したいです。

 

以下は、最新の現地の状況です。

周囲はスタートラム広島や県庁東館、広島ビジネスタワーなど比較的高い建物に囲まれた空間です。

 

東側から。

 

立体道路制度を適用し、この路地の上空に高層ビルが建設されるわけですね。

 

広島市営基町駐車場など一帯を再開発する「(仮称)広島市基町相生通地区第1種市街地再開発事業」は、2021年度中の都市計画決定、
2027年度の完成を目指します。

 

(管理人作成)

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