(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画『voco広島』 2024.05(Vol.2) ホテルセンチュリー21跡地にIHGホテル進出!

駅前通りに面し、年月に閉館した旧「ホテルセンチュリー21」の跡地について、
土地と建物を取得したサムティ株式会社(大阪市)は、約300室のホテルを新築することを明らかにしました。

パートナーを組むのはインターコンチネンタルホテルズグループ(IHGホテルズ&リゾーツ)で、
「ANAクラウンプラザホテル」と並ぶプレミアムホテルブランド「voco広島」となることが予定されています。
大阪に続く国内2番目のホテルとして、2027年の開業を目指します

 

広島駅から駅前大橋を渡って目の前に位置する「ホテルセンチュリー21」が、2022年8月末で閉館することが分かりました。 1995年からホテルを運営する東洋観光がホームページで公表

 

ホテル計画の概要

【PR TIMES】:IHGホテルズ&リゾーツ、サムティ株式会社と運営受託契約を締結 2027年、「voco 広島」を開業

また、本施設は都市再生特別措置法第96条第1項の規定に基づく「民間誘導施設等整備事業計画」に認定されました。
広島駅周辺においてインバウンド需要に対応する高品質な宿泊施設や地域に開かれたレストラン、交差点に面する空地等の整備による滞在空間の高質化や歩行者等の安全・快適性の向上を図ることを条件に、
民間都市開発推進機構による金融支援を受けることが可能になります。

【国土交通省】:広島駅周辺において高品質な宿泊施設等を整備~(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画を「民間誘導施設等整備事業計画」として認定~

 

旧ホテルセンチュリー21広島(駅前大橋から2022年2月撮影)

 

(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画 完成イメージ
(国土交通省『広島駅周辺において高品質な宿泊施設等を整備~(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画を「民間誘導施設等整備事業計画」として認定~』(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001732308.pdf)より

 

名称 ◆ (仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画
「voco広島」
高さ
階数 ◆ 地上19階・地下1階
構造 ◆ 鉄骨造
用途 ◆ ホテル(ホテル、レストラン、ミーティングルーム、ジム等)
客室数 ◆ 301室
敷地面積 ◆ 1,512.94平方メートル
建築面積 ◆ 1,033.31平方メートル
延床面積 ◆ 17,371.03平方メートル
着工 ◆ 2025年5月
竣工予定 ◆ 2027年6月
開業予定 ◆ 2027年
建築主
設計・監理
施工

◆:公式HPより
★:建築計画のお知らせ看板より

 

ホテル新築相次ぐ中にIHGのプレミアムブランドも参戦

広島駅周辺では、新駅ビルの「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」を始め、
32階建て<広島駅前タワー>を含む3棟のアパホテルなど、ホテルの新築が相次いで進行中。
また先日にはもう一つの都心八丁堀地区の中央通り沿いに、
「コートヤード・バイ・マリオット広島」の新築も明らかになりました。

そのようなホテル新築ラッシュの中、閉館を迎えたホテルセンチュリー21跡地に計画が明かされた今回の「voco広島」。
閉館当時は、デベロッパーのサムティが宿泊主体のホテルを整備することが報じられていましたが、
まさか外資系プレミアムホテルが進出するとは。

「voco」はインターコンチネンタルホテルグループの中では、
「CROWNE PLAZA(クラウンプラザ)」と並ぶ「プレミアムコレクション」の位置づけ。(上から2番目)

先日のマリオットグループの進出計画もあり、インバウンドが特に旺盛な広島に外資系が注目していることがよく伺えますね。

【IHGホテルズ&リゾーツ】:ブランド

 

 

5月の現地状況 解体工事は完了

先日撮影してきた2024年5月の状況です。

すでに解体が完了して更地になっています。
ホテルが建っている時はあまり意識しませんでしたが、意外と狭いところに建っていたのですね。

 

話題が前後しますが、国交省の資料に断面が示された概要図がありました。

(国土交通省『広島駅周辺において高品質な宿泊施設等を整備~(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画を「民間誘導施設等整備事業計画」として認定~』(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001732308.pdf)より

3階までは主に共用部としてレストランなどの施設が集まります。
最上階にもレストランが設けられるようですね。

小さく階高が記載されています。
一番上まで合計すると約72mとなりました。
地上19階ですが、60mクラスではなく頭一つ高いビルとなりそうです。

駅前通りを挟んだ西側に、京橋町地区市街地再開発事業で完成した複合ビル「フロンテージ広島」が約70mですので、ほぼ同じ高さになると思われます。

 

エールエールA館から、5月現在の状況です。

画像右端の高層ビルが「フロンテージ広島」(高さ69.96m、地上21階、2013年竣工)

 

建設予定地となる旧ホテルセンチュリー21跡地。

ちなみにこの場所は、かつての都市の動脈、西国街道が横切っていた場所です。
東は猿猴川を渡る猿猴橋、西には本通り商店街方面に通りが伸びていきます。

国交省の「民間誘導施設等整備事業計画」の認定を受けるにあたり、敷地内への空地の整備による滞在空間の高質化、歩行者の安全性向上も図られることとなっており、
旧街道が通っていたこの場所をどのように仕上げるのか、ということについても楽しみにしたいですね。

 

voco広島は、2027年の開業予定です。

 

アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉 新築工事 2023.05(Vol.4)

 

『コートヤード・バイ・マリオット広島』 2027年開業へ

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