2025年3月24日に広島駅の新しい駅ビル「minamoa（ミナモア）」が開業したのに続き、広島駅から稲荷町電停の間を短絡する路面電車「駅前大橋ルート」と新しい広島駅のりばが、2025年8月3日に開業しました。
広島駅南口は、広島市とJR西日本、広島電鉄の3者が一体となり再整備が進められてきました。
駅ビルオープンと駅前大橋ルートの開業で大きな節目を迎えしたが、事業としてはまだ続いていきます。
地上のバスのりばやマイカー乗降場の再整備、周辺施設までのペデストリアンデッキや大屋根の整備などがこれから2029年春頃にかけて段階的に行われていく予定です。
前回の状況です。
事業概要と今後の整備
【広島市】： 広島駅南口広場の再整備等
広場全体で再整備が進行中
全景です。
南口広場の東側では、ビッグフロントひろしまへ至る「Bデッキ」架設のための工事が大々的に続きます。
数ヶ月前までここに路面電車が走っていたことを忘れそうです。
エールエールA館へのデッキ 上屋設置に着手！
続いて、路面電車高架橋を挟んだ西側へ。
エールエールA館までのペデストリアンデッキ「Aデッキ」の橋桁は、10月7日の未明に架設されました。
路面電車高架橋との間のスペースも、車道の手前まで人工地盤が設けられにぎわいスペースとして活用する予定です。
足元では、地上に整備する新しいバスのりばに合わせ、地下空間を拡張する掘削工事も行われています。
既存の地下広場の躯体に穴が空いているのはかつてのエレベーターの場所でしょうか？
概ね掘削している範囲まで拡大させるものと思われます。
2026年春の供用開始を目指し整備が続くAデッキ。
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桁の上に足場が組まれ、上屋の構造材となる柱や梁が組まれ始めました。
北口のペデストリアンデッキに比べ、上屋の高さが高く取られているように感じます。
Aブロック接続デッキイメージ
（広島駅南口開発㈱（https://yaleyale.jp/archives/magazines/magazine-vol1）より）
重厚になったAデッキを見上げる
西側からです。
東側と同様に大規模に規制した工事が続きます。
先程駅ビル側から見ていたAデッキ。
桁の厚み自体が非常に薄いだけに、上屋の規模の大きさをより感じます。
駅ビルやエールエールA館の2階レベルの高さに対し、道路交通の建築限界を施工中も含めて確保しなければなりません。
制約の多い難しい工事なのでしょうね。
猿猴川護岸へのデッキも上屋整備中
広島駅ビル「ミナモア」から、デッキを通して望むエールエールA館。
エールエールA館はデッキからそのまま猿猴川護岸方面に続く館内通路が新たに整備され、
猿猴川および駅前大橋方面への歩行者ネットワークの強化も図られます。
エールエールA館から、南側の猿猴川護岸に至るペデストリアンデッキです。
こちらでもデッキの上屋を設ける工事が始まっています！
護岸に降りるための階段・エスカレーター・エレベーターが設けられる予定です。
ここまでやるかというフル装備ですね。
手厚く感じられる設備ですが、広島の魅力の一つである豊かな河川を、
広島駅から最も近い場所で感じられる場所へ導くための動線になります。
護岸ではこの日もまちづくり団体が主体となり、コーヒースタンドやイスなどが置かれるイベントが行われていました。
現状はデッキの施工のため狭くなった場所もありますが、
来春の完成後はミナモアからのアクセスが大幅に向上します。
本格的な賑わいづくりに結びつくことに期待したいです。
今回は以上です。
▼今後のスケジュール
| 2025年3月 | ・広島駅新駅ビル開業 ・広島JPビルディング接続デッキ、Cブロック接続デッキ供用開始 |
| 2025年8月 | ・路面電車駅前大橋ルート営業運転開始 |
| 2026年春 | ・路面電車循環ルート営業運転開始 ・Aブロック接続デッキ供用開始 |
| 2028年春 | ・2階にぎわい広場供用開始 |
| 2029年春 | ・南口交通広場（バスエリア・マイカーエリア）の供用開始 （利用可能なエリアから順次オープン） ・Bブロック接続デッキ供用開始 |
（広島市『広島駅南口広場の再整備等 事業概要』（https://www.city.hiroshima.lg.jp/living/doro-kotsu-kasen/1021408/1005978/1016970.html）より加工して使用）
