広島駅南口では、広島市・JR西日本・広島電鉄の3者が一体となり、大規模な再整備を進めています。
2025年3月に広島駅の新しい駅ビル「minamoa(ミナモア)」が完成し、駅直結の大型商業施設とホテルの複合施設としてオープンしました。
また、8月には路面電車の広島駅と稲荷町間を結ぶ「駅前大橋ルート」が開業し紙屋町・八丁堀方面への短絡が実現。
2026年3月には駅前大橋ルート開業で休止している電停を活用した新系統「循環線」が運行を始めました。
計画された路線はいずれも開業し一区切りとなったものの、軌道敷の舗装など最終仕上げが残っているので、もうしばらくレポートを続けます。
前回の状況です。
広島電鉄『循環線』の事業概要
【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等
【広島電鉄】:路面電車 循環線について
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駅前大橋線計画図(上記HPより)
稲荷町電停に新パターンの石畳が敷設
稲荷町電停の比治山線側ホームです。
のりば部分の軌道敷が石畳風に仕上げられました!
比治山線内の松川町電停をはじめ駅間は無地のモルタル仕上げとなったので、
稲荷町電停のみ特別仕様でこうしたデザインが取り入れられたことが分かります。
古くからある石畳に比べると、一つ一つのブロックが小さくフラットな素材となっていますね。
メンテナンス性は良さそうですが、いずれ車両の油で茶色くなるのでその時の見た目がどう保たれるかは気になるところ。
こちらは稲荷町電停の本線上りホーム。
アスファルト舗装が一部剥がされバラストがむき出しになっていました。
ここも石畳の舗装工事にまもなく着手するのでしょうか。
全線舗装された駅前大橋ルート
稲荷町交差点から駅前大橋ルートを通り、広島駅に向かいます。
少し分かりにくいですが、のりば部分は未舗装である一方、駅間の舗装は概ね完了し、コンクリートの白い軌道敷となりました。
一方、こちらは廃止された猿猴橋町電停付近です。
新年度となり軌道敷の撤去工事が本格化するようです。
幅員構成の再配置が行われることとなっており、歩道部分を大幅に拡幅したウォーカブル性を考慮した空間に生まれ変わる予定です。
広島駅ビル「ミナモア」の屋上から。
広島駅から稲荷町の手前まで、大半の区間で舗装が完了しましたね。
駅間は格子状に僅かに色の違うコンクリートが打設され、市松模様のようになっていましたが、意識してよく見ないとわからないかもしれません。
意匠ではなくコンクリートの収縮を考慮した機能的なものだったりするんでしょうか…
目地もないようですし。
一連の工事が完了すれば、車線規制が終了するとともに軌道のそばにある仮設の防護柵の撤去も行われるはずです。
バラストがむき出しだった当初は本来の40km/hより速度を落として走行しているような印象がありました。現在も少し抑制しているように感じますが、前後に車両が居たり先の信号が赤である影響もあるはずなので、確証は持てていません。
一方で広島電鉄は、今年の3月から”路面電車の運行速度を50km/hに引き上げる”実証試験を国土交通省と合同で行っています。
試験箇所として、自動車の規制速度が50km/hかつ見通しが良い箇所として、横川線の別院前~十日市町間が選定されました。
広電は今後、安全性を確認できれば速度向上の列車や区間も広げていく方針を示しています。(下記、YouTube「みんなきんさい広電チャンネル」)
この駅前通り区間への展開も大いに期待したいところですね。
車道の規制速度は50km/hと問題はなく、幅員が広い上に新設区間だけあり走行環境は優れています。
速度向上のみの時間短縮効果はそこまでないかもしれませんが、稲荷町交差点から本線方面には右折でありタッチの差で通過タイミングを逃した時の代償が大きいです
僅かでも早く到着することができれば、狙ったタイミングで交差点に進入できる可能性が高まり、遅延リスクを下げられます。
2編成同時に乗降できるよう長い電停を設けているのですから、信号との協調の確度を上げ、可能な限り広島駅~稲荷町通過までスムーズな運行が実現されることを願います。













