広島市は、市道の混雑対策として計画した広島駅~マツダスタジアム間のペデストリアンデッキについて
沿道に多数の店舗が出店し「カープロード」として親しまれていること等を受け、
規模の縮小を検討していることが9月、明らかになっています。
Cブロック再開発地区内に整備されるデッキの最もスタジアム側から、愛宕踏切に併設された渡線橋の間を17年度着工、
渡線橋から踏切の車道を超える高架橋を18年度着工することとし、
踏切東側~スタジアム間のデッキについて見直しの検討を行うこととしています。
【中国新聞】:カープロード愛宕踏切並行部 市が高架橋方針
文字では非常にわかりづらいので、マップにトレースしてみました。
- 赤:Cブロック再開発施設内デッキ(2016年内完成)
- 青:Cブロック~愛宕踏切渡線橋間連絡橋(2017年度着工)
- 黄:愛宕踏切渡線橋(既設)
- 緑:愛宕踏切並行部高架橋(2018年度着工)
- 灰:愛宕踏切東側~スタジアム(未定・縮小検討)
JRが旧国鉄宇品線で使用していた線路の敷地を提供するという話もあり、もっとスムーズに進むと当初は思っていましたが、ややこしいことになっています。
今年中には赤のデッキが完成するというのに、青から緑の時間がかかり過ぎではないでしょうか…。
Cブロック再開発ビルにおいて、住居者や利用者、物資搬入など、すべての車両の出入りはまさにカープロードとなる敷地北側に設けられます。
試合終了時は特に人々で溢れかえって大変なことになるのですが、安全に処理できるのかかなり不安です。
赤~緑まで整備されたとしても、Cブロックと広島駅ビルとを結ぶデッキの整備は
“平成30年台半ば”と言われる駅ビルの建て替えまで待たなければなりません。
灰色の愛宕踏切東側~スタジアム間については、沿道の賑わいや費用対効果を考えても、デッキは建設せず現状のままでいいのではないかと思います。
元々荒神陸橋をどう越えるのかという問題もありました。
これまで通り、試合終了時の一時的な通行止めで対応できるのではないでしょうか。
また、北口ペデストリアンデッキの記事で紹介した若林議員のサイトには、
広島駅南口で進む再開発(A・B・Cブロック)地区にペデストリアンデッキを整備することが、北口デッキの延伸と同列で明記されています。
【市議会議員 若林新三WEB SITE】:ペデストリアンデッキの延伸など基本方針(案)まとまる
実現すれば、2階レベルでエキキタ再開発地区から広島駅改札、南口再開発地区、そして路面電車のりばまで
あらゆる場所にアクセスできるネットワークが完成します。一方で「⑥既存地下道の壁面改修など環境整備」との記載もあり、
南口と北口のアクセスを強固なものにすることにより、広島駅周辺全体が第二の都心としての地位を確率する勢いです。
また、若林議員はCブロック再開発地区から東郵便局までのデッキについて検討するよう求めた、としています。
広電駅前大橋線が整備されれば、広島駅電停は2階のデッキレベルに乗り入れることになるため、
東西に歩行者のアクセスを確保しようとすれば、上か下を立体的に通さなければなりません。
こちらも当然必要になると思います。駅ビルと一体化させるなどして、賑わいの増進にも寄与するような構造が良いですね。