JR西日本は可部線「安芸長束駅」に新たにホームを設置し、上りと下りそれぞれ専用のホームとして運用させることを明らかにしました。
【中国新聞】:安芸長束駅に新ホーム
(2014年11月15日付 中国新聞朝刊紙面より)
現在の安芸長束駅は1面2線の島式ホームです。
改札を出るにはホーム先端にある線路上の連絡通路を渡らなければなりません。
昨年6月、ここを渡っていた子供が列車にはねられるという悲惨な事故が起きました。
その後の対策として連絡通路に遮断機が設置されましたが、
新ホームが完成すれば下り線利用者はこの踏切を通らずに改札まで行くことができるようになります。
上り線専用となる従来のホームからはこれまで通り踏切を通らなくてはなりませんが、限られた土地と予算の中ではかなり効果的と言えそうです。
2015年秋の完成を目指します。
ところで広島市では「JR可部線活性化連携計画」の中で、安芸長束駅の利便性向上について触れられています。
【広島市】:JR可部線活性化連携計画を変更しました
(『JR可部線活性化連携計画(変更)3/3』より)
安芸長束駅では
上り線の線形改良を行った上で横川方の分岐器高番化(制限速度の向上)をすること
ホームを南側(横川方面)にずらし新たなスロープの設置等のホーム改良を行うこと
これらが計画されているようです。
踏切があるホーム先端はかなり狭いように見えますから、ホームをずらすことで余裕をもった広いスロープが設置できそうです。
同じ活性化計画の一環である横川駅の配線変更工事とともに、可部線をより安全に快適なものにするための施策が進みます。
これからも注目したいです。