土休日に「シティライナー」復活!227系大幅拡大など 16年春ダイヤ改正

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JR西日本は18日、来年春のダイヤ改正についてその概要を発表しました。
今年の春から新型車両が運行を始めた広島地区でも、非常に大きな変化があるようです。
 
【JR西日本】:平成28年春ダイヤ改正についてダイヤ改正日:平成28年3月26日(土曜日) >
広島・山口エリアについてはこちらをご覧ください。(PDF形式 242キロバイト)
 
以下、概要をまとめます。
 
1[ダイヤ].山陽線に快速「シティライナー」が復活します!
 
山陽線内において快速電車は、現在「通勤ライナー」がほんの僅か残るのみですが、
次回のダイヤ改正からRライン(広島~岩国間)、Gライン(西条~広島間)ともに
土休日の昼間に「シティライナー」が新設されます。
 
 
山陽線R(広島~岩国間)の停車駅と所要時間
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広島駅を発着する9~18時台の間、1時間あたり2本、1日では上下合わせて40本の快速電車が新設されます。
普通電車はこれまで通り1時間あたり4本で15分ごとに運行するようです。
驚いたのはその停車駅。
広島~五日市間ノンストップには、我が目を疑いました。私の地元駅も通過駅になってしまうのか。
これにより広島~宮島口駅間の所要時間は、各駅停車に比べ8分短縮し20分で移動できるようになります。
宮島を訪れる観光客と岩国方面から広島駅に来るお客に特化した列車と言えそうです。
今後さらに加速する広島駅とその周辺の再開発を見据えた設定ですね。
快速が運転される時間帯に限ればこれまである普通列車は減らすこと無く快速が上乗せされています。
大野浦行きが増える事を見ても、いわゆる遠近分離、近場移動のお客と宮島口以遠のお客を分ける形になっていると思います。
これだけ見てもかなり思い切った変更なのではないでしょうか。
 
 
 
山陽線G(西条~広島間)の停車駅と所要時間
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西条~広島間にも快速が新設されますが、こちらは午前10時台の下り広島方面の2本のみ。
途中の停車駅は「通勤ライナー」と同じで、西条から30分以内で広島に来れるようになります。
こちらも休日の買い物需要を見込みます。
利用状況次第では秋の改正等で設定が増える可能性もあるのではないでしょうか。
 
 
この他、呉線Y(広島~広間)では、土休日に通過駅が多い「通勤ライナー」から「安芸路ライナー」に変更される列車や、
普通列車から「安芸路ライナー」に変更といった運用の変更があるようです。
 
 
2[車両].平日昼時間帯は、すべての列車が227系「レッドウィング」に!
 
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春のダイヤ改正までに新たに32両を追加投入し、平日昼の時間帯は
山陽線三原~岩国間、呉線広~広島間、可部線広島~可部間を運行する車両を227系で統一するとのこと。
平日昼のみとはいえ、たったの一年で国鉄型の車両を全て置き換えるとは凄いの一言。
山陽線内の運用範囲も、これまでの糸崎~由宇間から一部の列車は東は福山西は徳山まで範囲を広げるようです。
 
また、この追加投入により置き換えが進み、全ての曜日・時間帯でこの区内を運転する電車は全て3枚ドアで統一されます。
フェイントで2ドアや4ドアの車両が入ってきて混乱することもなくなるのですね。
 
 
3[編成両数].土休日午前の可部線を4両編成に!
 
土休日の9・10・11時台にこれまで2両編成で運転していた可部線が、4両編成に増強されます。
227系の4両編成もこの中に入っているのでしょうか。
 
【マイナビニュース】:JR西日本ダイヤ改正 – 227系運転区間拡大、山陽本線「シティライナー」復活
 
 
 
数年前からの状況からは考えられないほどのメニューに驚いてばかりです。
各項目を見ても土休日のみの施策が多く、明らかに買い物客・観光客を意識した内容になっています。
背景にはやはり広島駅および周辺の大規模再開発、そして過去最高を記録する外国人観光客があると思われます。
快速ダイヤは広電との乗換駅である横川や西広島、アストラムとの乗換駅の新白島を通過します。
JRとして中心駅である『広島駅』にお客を引っ張ってこようという強い意志が伺えます。
利用客が多いにもかかわらず投資が行われていなかった広島地区にも、ようやくその順番が周ってきた感じで新型車両の導入を始め広島駅の改良等、とてつもないペースでブラッシュアップが進んでいます。
これがいい刺激となって駅周辺の再開発計画が持ち上がる可能性もあります。
JRに乗ろう。
 
土休日昼の快速電車が大増便される一方で、それ以外の時間帯で各路線普通列車の減便もあるようです。
この辺りは利用状況やお客の声を聞きながら、対応できるところは柔軟に対応していってほしいと思います。
 
 
一応競合関係にある、広島電鉄もJRがここまでやってきたことに対して本当に危機感を持って取り組まなければなりません。
市が定めるように広島駅周辺地区と紙屋町・八丁堀地区は広島の都市の「両輪」なのです。


 

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