取り上げるのが遅くなりました。この話題です。
地場流通大手のイズミは、広島市西区扇の「’89 海と島の博覧会」跡地に建設する新しい大型商業施設の詳細を明らかにしました。
キーテナントにはイズミの食品スーパーの他、
「蔦屋書店」を手掛けるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)によるT-SITE、
関東などで住空間提案型のホームセンターを展開するカインズが広島で初めて出店します。
【イズミ】:『広島西部SCプロジェクト(仮称)』新築起工のご案内(PDF, 1.1MB)
【広島経済新聞】:イズミが広島・商工センターそばに複合商業施設 キーテナントに「T-SITE」も
完成イメージ(上記サイトより)
落札予定価の2倍でイズミが土地を取得してからはや3年。
ようやく詳細が明らかになりました。
「広島T-SITE」のオープンにはかなり驚きました。
初めてオープンした代官山の店舗は、あまりにもオシャレな店作りで話題となりました。
完成予想図と店内のゾーニング図を見比べると、中央部のT-SITE/蔦屋書店の部分が大きくガラス張りになっていることが分かります。
これは期待したいですね。
しかし、立地的にこんなところに出店するのは少し複雑です。
ここ扇の海島博跡地は公共交通路線が乏しく、
昨年オープンしたゆめタウン廿日市やアルパーク、イオンモール広島府中などと比較しても際立ってマイカーでの来場比率が高くなることが予想できます。
交通の利便性の高い都市部への出店が多かった中、よく出店を引き受けてくれたものです。
工事を既に開始しているとのことだったので、先日見に行ってみました。
お知らせ看板など。
何機もの掘削機が入り基礎工事が始まっていました。
手前の広島南道路側が広い平面駐車場になるようです。
南道路から振り返ります。
ここから広島駅南口のBブロック「シティタワー広島」が見えるのが不思議な感覚です。
商工センター内は幹線となる南道路がほぼ立体化されており、東西の交通はかなりスムーズです。
2年前に南道路が開通して、デルタ内湾岸部からのアクセスも良くなりました。
1月からは広島市の社会実験の一環で、アルパークから南道路を通り広島港を経由してイオンモール広島府中に至る「湾岸線」の運行も始まっています。
【広島市】:「バス路線を統合する社会実験」の実施について
ここにゆめタウンが出来るという報道があった時は残念に思いましたが、
大部分をテナントに賃貸させるのは確かに今までに無かったイズミの形態。名称も「ゆめタウン」にはならないのも頷けます。
もう郊外大型SCは広島市内では飽和状態ですから、こういった個性を各施設がどんどん出していってほしいですね。
2017年春の開業予定です。